こんにちは、阿部です。
ビットコインなどの仮想通貨で支払いできる店舗は、2018年ますます増加しています。
特に導入が目立つ分野として、外国人観光客向け店舗、そして商品の単価が高い「高級店」を挙げることができます。
高級輸入車の販売店「ロペライオ」も先日、1億円を上限としたビットコイン決済への対応を発表。
そのほか、ラグジュアリー系の店舗で仮想通貨決済が積極的に取り入られられる動きがあります。
はたして、2020年に向けてビットコイン導入店舗は爆発的に増加するのか。
それとも緩やかな増加にとどまるのか。ニュースを踏まえながら考察してみましょう。
ロペライオもビットコイン決済対応!
先日ビットコイン決済に対応した「ロペライオ」は、高級輸入車を販売する日本企業です。
メルセデス・ベンツ、ポルシェ、フェラーリなど、1000万円を超える高級車を豊富に取り扱っていることで知られます。
単価の高い高級車を、グループ全体で年間2000台以上を販売しています。
関東圏を中心としながら全国に15店舗以上を構えており、そのうちビットコイン決済が利用できるのは3店舗(ロペライオ世田谷、ロペライオ青山、ロペライオ練馬)。
また、ビットコイン決済は数十万円を上限として導入されるケースが多いことを考えると、ロペライオのビットコイン決済上限金額が1億円(!)は非常に高額な設定だということが分かりますよね。
高級店で普及が進む仮想通貨決済
上述のロペライオのように、単価の高い商品を販売する店舗で仮想通貨決済が導入されるケースが増えてきています。
同じ自動車販売店でいえば、中古車販売で有名な「ガリバー」を運営するIDOMがビットコイン決済を導入済み。
ガリバーでビットコインを使うことはできませんが、同社が運営する「リベラーラ」という販売店で使うことが可能。
こちらも上限は1億円と高額の支払いに対応しています。
ビットコイン決済、なぜ爆発的に普及しないか
前述のように、ビットコイン決済や仮想通貨決済は、着実に広がりを見せています。
おそらく、今後もその流れが止まることはないでしょう。
とはいえ、実感として「ビットコインで支払える店舗が爆発的に増えている」とは感じませんよね。
事実、2017年まで爆発的な値上がりを見せたビットコインですが、取り扱い店舗の増加は「爆発的」とはいえないようです。
その理由として、「ビットコインの価格変動が大きい」「少額の支払いの場合、手数料が割高となる」ということが挙げられます。
ご存じのとおり、ビットコインや仮想通貨は投資目的での購入がほとんど。
そして、最近投資を始めた方を除き、多くの人々が膨大なリターンを手にしています。
そのため、膨れ上がったビットコイン資産の使い道を求めるように、仮想通貨決済のニーズも高まっているのです。
「ビットコインの価格変動が大きい」「少額の支払いの場合、手数料が割高となる」というデメリットが少しずつ解消されてきている現在、仮想通貨決済が増加する下地は整いつつあります。
仮想通貨決済は「高単価商品」と相性◎
自動車販売店のロペライオや、ガリバーが運営するリベラーラのように、高単価商品を扱う店舗で、特に仮想通貨決済が進んでいます。
「少額の支払いの場合、手数料が割高となる」という仮想通貨のデメリットをカバーできるからでしょう。
海外では、160万ドル(1億7000万円)の土地がビットコインで買われた例もあります。
また、高級ジュエリーや高級住宅での仮想通貨決済も盛り上がっているようです。
仮想通貨決済の需要は十分にあるということを示していますね。
ビットコインは「ライトニングネットワーク」などの新しい技術により、送金手数料の割高問題を解消しようとしています。
ビットコイン決済が当たり前に使われる時代も、すぐそこにきていると考えるのが自然だといえるのではないでしょうか。
今後の進展に期待しましょう!