こんにちは、阿部です。
日本の取引所は最近、金融庁の監視の厳しさに悩んでいます。
コインチェック事件などを受け、警戒感が強くなっているのが原因です。
規制ばかりが目立ってきて「日本の仮想通貨市場は縮小していくのか?」と思われる方もいるでしょう。
しかし、そうした心配をはねのけてくれるニュースも出てきています。
韓国最大級の取引所「Bithumb」は、最新の動向で、来年2月に日本に進出する予定であることがわかりました。
加えてBithumbは、日本だけではなく、タイへの進出も予定しています。
Bithumbが日本で取引所を開設した場合、どのような取引所となるのでしょうか?
ニュースの詳細について、詳しく見てみましょう。
取引所Bithumb「日本で一番通貨の多い取引所になる」
韓国最大級の取引所Bithumbは、上述のとおり日本への進出を目指しています。
時期は2019年2月になる予定で、日本の前にタイ(2018年10月設立予定)に進出する予定です。
さらに日本人として期待感を感じられずにはいられないのが、Bithumbのある発言です。
「日本で一番取り扱う通貨の数が多い取引所を設立する予定だ」
日本では、まだまだ買えない仮想通貨が多くあり、マイナーコインを購入するためには海外の取引所を利用する必要があります。
日本で購入できるのは、全世界1500以上存在する仮想通貨のほんの一部に過ぎないのです。
これが日本人の投資環境の実際のところなのです。
「日本の取引所の取り扱い通貨数を、少しでも海外取引所に近いレベルに引き上げてくれるのではないか?」
Bithumbには、こうした期待を感じられずにはいられませんね!
海外取引所の日本人締め出しも相次ぐ
僕が個人的に、上記のBithumbの「日本で一番取り扱う通貨の数が多い取引所を設立する予定だ」という発言に注目していますが、それにはもう1つの理由があります。
海外取引所における「日本人の締め出し」が強くなってきていることです。
取引所から見て、日本人を対象に取引所を運営するためには、金融庁「仮想通貨交換業者」の登録が必要となります。
しかし、「仮想通貨交換業者」に登録するための難易度はとても高いことから、ほぼ100%海外取引所は金融庁の許可を得ず、日本人に対し取引所サービスを提供してきました。
こうしたことから金融庁は監視を強めていて、最近では
- HitBTC
- Houbi
- KuCoin
- Kraken
などの大手取引所が、日本人に対する取引所サービスの停止に追い込まれています。
これにより、日本人の多くは、「取り扱い通貨が非常に少ない日本の取引所しか使うことができなくなってしまうのでは?」と心配しています。
Bithumbが日本に進出し、こうした問題をすべて解決してくれるとは思えませんが、ポテンシャルの高い海外取引所が、日本進出を目指す最近の傾向は、ポジティブに受け止めてよいものです。
取引所Bithumbは日本進出を果たせるか?
Bithumbに限らず、いくつかの海外取引所は日本で取引所を運営することに魅力を感じているようです。
日本は世界トップクラスに仮想通貨トレードが盛んな国だからです。
しかも、日本人の多くは、取り扱い通貨数が少ない(数種類程度)の取引所に慣れきっていますよね。
海外取引所(数百種類もの膨大なラインアップ)から見れば、「海外で当たり前のことを、日本に持ち込むだけで」一人勝ちできるのです。
しかしBithumbを含め、海外取引所の日本進出は決して簡単なことではありません。
やはりネックは金融庁の規制
繰り返しとなりますが、ネックになってくるのが、金融庁「仮想通貨交換業者」への登録。
これをスルーしていては、日本人を対象に堂々と取引所を運営することは、決してできない仕組みです。
Bithumbもこうした点について把握はしているはずです。
それでも「日本進出」の強い意志を曲げていません。
ひょっとすると、何らかの考えや「秘策」のようなものを用意しているのかもしれません。
でなければBithumbが、日本最大の取り扱い通貨で、日本進出を果たすことはは厳しい道のりになるでしょう。
僕たち投資家としては、日本で「使える」取引所が1つでも増えてくれることは歓迎。
もちろん市場の拡大にも繋がります!
今後のBithumbの動向を、引き続き見守ってまいりましょう。