コインチェック、ついに売り注文が出せる状態へ―市場への影響も

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。

仮想通貨投資を成功させるためには、「仮想通貨を安く買う」ことがまず重要となります。

それが今回、コインチェックの影響で実現する可能性も?

先日コインチェックは、流出事件の後はじめて一部の取り扱い通貨で出金・売却に対応しました。

そこで今回は、出金・売却対応の詳しい状況や、これにより市場価格にどういった影響あるのかについて考察します。

コインチェックで仮想通貨が「割安」に?

2018年3月12日、公式サイトの発表で、コインチェックが一部の取り扱い通貨の売却、出金を再開することが分かりました。

ただし、取り扱い通貨の入金や購入については再開しておらず、あくまで売却と出金のみの対応。そのため、コインチェック内では、

買い注文は0のままであるにもかかわらず、売り注文が急増することになります。

コインチェックは、顧客のネムだけで580億円相当を預かるほど巨大な取引所です。

国内ではbitFlyerに次ぐ規模といわれています。

そのため、大量の仮想通貨が売却されることによる市場価格の下落も心配されます。

ただ、投資家としては「いかに安く買うか」というところが大きな利益を得るための重要なポイント。

個人的には、市場価格が割安になる展開は歓迎したいと思っています。

コインチェックの対応の詳細は?

コインチェックの公式サイトでは、「一部仮想通貨の出金、売却再開のお知らせ」が投稿されました。

その内容を一部引用してみましょう。

再開日時:2018年3月12日(順次)

再開機能:一部仮想通貨の出金、売却(入金、購入は対象外となります)

出金再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH、BTC

売却再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH(BTCは当初より停止を行なっておりません)

(出典元:https://coincheck.com/ja/

まとめると、コインチェックの取り扱い通貨は本来13種類で、そのうちの5種類

  • イーサリアム
  • イーサリアムクラシック
  • リップル
  • ライトコイン
  • ビットコインキャッシュ

売却可能な状態になったということです。

また、そこにビットコインを加えた6種類において、出金が可能な状態になりました。

逆にいえば、これまでは売りたくても売れず、投資家は値下がりリスクを受け入れて待つしかない状態だったということ。

まことに残念な状態が続いていたわけですが、ようやく1歩前進したといえるでしょう。

なお、コインチェックは順次ほかの取り扱い通貨も出金・売却可能な状態にしていく予定とのことです。

売り注文のみが増え、値下がりする可能性も

上記のコインチェックでの出来事は、コインチェック利用者にとってはもちろん、その他仮想通貨ユーザーにとっても大きな影響があります。

まず、コインチェックが「売却はできるのに購入ができない状態」となることで、市場で売り注文が増加し、値下がりしてしまう可能性が考えられます。

「コインチェックは“板取引”(個人間取引)ではなく“販売所取引”なので、市場での売り圧力にはならないのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、最終的にはコインチェックは現金を必要としていることから(ネム流出に対する保証も日本円でおこなわれますよね)

コインチェック保有の仮想通貨のかなりの部分は、市場で売られることになると思います。(さまざまな要因が関係してくるので断言はできませんが)

つまり、対象通貨5種類において値上がりしにくくなる、もしくは値下がりするかもしれないということになります。

対象通貨が割安になったら「買い」のチャンス

仮想通貨の価格が下落する場合、前提として2つのパターンがあります。

  • 仮想通貨そのものに問題があるから値下がりする
  • 周辺環境によって一時的に売り優勢となっているから値下がりする

前者より後者のほうが買うポイントとして有力となります。

さて、コインチェックの大量の売り注文により下落した場合や、それを警戒する無関係の投資家によって売り優勢となった場合は、それは2つのパターンうちの後者の状態といえます。

つまり、絶好の買いポイントということですね。

今回は、コインチェックの最近の動向に加え、個人的な考えをご紹介しました。

投資判断の参考にしていただけると幸いです!