こんにちは、阿部です。
ICOといえば国内より海外のイメージがありますよね。
とくにIT企業などの積極的な実施が思い出されます。
地方創生のため、州や自治体などがICOを行うケースもありますが、やはりいずれも海外の例が目立っています。
そんななか、なんと日本の岡山県、西粟倉村(にしあわくらむら)が地方創生のためのICOを実施するとのことです!
人口1500の西粟倉村の町おこし。
果たして成功するのでしょうか?またICOの内容は、どういったものなのでしょうか?2018年6月14日時点で、発表されていることを、個人的な感想を交えながら記事にまとめてみました!
西粟倉村による地方創生ICOとは?!
近年、なにかとICOが騒がれています。
しかし、いずれも海外の話であり、国内においてICOが話題になることはほぼありません。
そんななか、国内ICOの認知度の向上、暗号通貨の地位向上のキッカケとなるかもしれない。
そんな期待を抱かずにいられないニュースが岡山県西粟倉村のICO実施です。
これは、国内ICOの状況をみると非常にレアなケースといえます。
とはいえ、成功すれば同様の試みが次々に行われていく可能性もあります。
そんな期待も込めて、ご紹介します!
地方創生ICOの基本データ
西粟倉村のICOには、どのような特徴があるでしょうか?基本的な特徴は、以下のようにまとめることができます。
- トークン(暗号通貨)名称:Nishi Awakura Coin(NAC)
- プラットフォーム:イーサリアムベース
- 企業によるICOではなく、市町村によるICOである
- トークン発行の目的は「資金調達」
- 集めた資金は、大学・研究機関、企業、役所PJなどに利用され、ローカルベンチャーの創造や育成に役立てられる
- トークンの保有者は、ローカルベンチャー企業への「投票権」を得られる。そのため、間接的に地域づくりに参加できる
- トークンの保有者は、ローカルベンチャーのサービスが受けられる
投資家にとって保有するメリットはあるのか?
上述の西粟倉村のトークンNishi Awakura Coin(NAC)を保有することで、どのようなメリットがあるのかについても考えてみましょう。
西粟倉村はICOについて、以下のように画像で説明しています。
2018年6月14日時点で、このICOについて明らかとなっている情報はそれほど多くありません。
しかし、上図や、西粟倉村の公式サイトなどの情報から「西粟倉村ローカルベンチャー企業の株式」のような性質があるかもしれません。
Nishi Awakura Coin(NAC)を保有することで、企業に対しての投票権を得る…。
似た性質は、株式にも見られます。(株式は、保有数の分だけ株主総会での投票権が得られます)
ただし、Nishi Awakura Coin(NAC)を保有することで得られる投資家にとっての「権利」は、株式とは異なってくるでしょう。
このあたりの詳細については、これから発表を待つほかありませんね。
西粟倉村がトークンを発行する狙い「企業への先行投資」
上述しましたが、西粟倉村の人口は約1500。
大きな経済圏ではありません。
こうした小さな地方は、中央(国)からの資金補助や、村民の税収が財源となっています。
しかし、地方の税収を増加させたり、新たな雇用を生み出すためには、それを生み出せるだけの企業が必要です。
そうした企業へと先行投資を行い、村全体を活性化させる。
これが地方創生ICOの狙いです。
地方は、そのキッカケをつかみにくいものですが、このICOが起爆剤となるかもしれません。
西粟倉村が地方創生ICOの成功例を1つ作れるかどうかで、今後の国内のICOの状況も変わってくるはずです。
ぜひ、この小さな村から1つの成功例を期待しましょう!