こんにちは、阿部です。
日本は仮想通貨の取引量が多い国の1つなので、仮想通貨先進国といわれることもあります。
しかしその割には、「日本発祥の仮想通貨」の数は多くはありません。
仮想通貨の多くは海外で生まれ、それが国内でも取引されているのですね。
そんな中、2018年夏の発行を目指している「純国産仮想通貨」があります。
トーキョー・オタク・モードが手がける「オタクコイン」です。
日本や海外などの国境を越えてアニメ・漫画・ゲームなど、コンテンツ業界内に広く普及するコインを目指しています。
オタクコインってどんなコインなの?という疑問を今回はわかりやすく解説してみたいと思います。
オタクコインはモナコインと重なる?
日本発祥の仮想通貨として、その発行が検討されているオタクコイン。
しかし同様の日本発祥のコインとして、すでにモナコインが存在します。
モナコインは、2ちゃんねる発祥の仮想通貨で、いわゆる「オタク文化」に端を発しているコイン。
その点で、オタクコインはモナコインに似た点があるといえるでしょう。
とはいえ、まったく同じであれば、新たな仮想通貨を作り出す必要はありませんよね。
オタクコインとモナコインの違いの1つは、モナコインは非中央集権的(分散型)の仮想通貨であるのに対し、オタクコインはイーサリアム上で発行されるトークンの一種で、トーキョー・オタク・モードという明確な発行体が存在すること。
いわゆる、オタクコインは中央集権的な仮想通貨です。
簡単に言えば、モナコインとくらべて、より企業のリリース色が強く、その分コンセプトも明確となっているのがオタクコインです。
アニメ、漫画、ゲーム業界に流通?
それでは、上で明確だと述べたオタクコインのコンセプトとはどのようなものなのでしょうか?
オタクコインという名称から想像すると、「遊び」の延長線上で発行されるコインなのではないかと考えてしまいがちですが、そうではありません。
日本は、アニメや漫画、ゲームなどの素晴らしいコンテンツが多くあります。
これらのコンテンツは海外でも大人気です。
もちろんそれらの商品は「経済的な価値」も高く、オタク文化は1つの「経済圏」(業界)のようなものを確立しています。
その経済圏の中には、キャラクターグッズの制作会社や、コンテンツの制作会社、漫画家やイラストレーターなどのクリエイター、そしてファンなどがいます。
オタクコインは、こうしたオタク業界の「経済圏」を日本や海外などの国境を越えて1つにつなげることを目指しています。
わかりやすく言えば「オタク文化の経済圏の中で、国境を問わず使うことのできるコイン」といったイメージでしょう。
また以下は個人的な考察に過ぎませんが、最終的には「オタク業界の基軸通貨」のように認められ、支持を得るというのが究極のゴールといえそうです。
オタクコインのリリースはいつ?
オタクコインは、2018年5月現在、まだリリースされていません。
それでは発行時期のメドはいつなのか?
いまのところ、2018年夏の発行を目指しているようです。
また、ICOは実施せずに発行するとのことです。
発行後は、管理主体であるトーキョー・オタク・モードが大半を保有し、AirDrop(無料配布)によって利用者や投資家などに分配されるようです。
AirDropは投資家にとっても要チェックですね!
ICOは実施しない
最近では、新たなトークンが発行される際、合わせてICOが実施されるケースもおなじみとなりました。
しかしオタクコインは、「ICOを実施しない」と明言しています。
最近では、健全なICOばかりではなく、お金を集めることだけを目的としたICOも見られます。
日本国内でのICO実施は法律的に難しく断念したと言われており、個人的にそうした規制は残念ではありますが、ICOを実施しないオタクコインの方針は、一部の投資家や利用者にとっても安心感が高いものと言えるかもしれません。
AirDropでの無料配布も
それでは、オタクコインを利用したい場合、または投資を行いたい場合、どのように入手すればよいのでしょうか?
オタクコインはAirDrop(無料配布)を実施するとのことなので、それによって入手するのが1つの手です。
また、取引所に上場するのを待ち、購入するのもよいでしょう。
オタクコインはオタクコンテンツを利用できる「権利」を表すような性質もあるので、
取引所で売買されることになれば、それなりの価格がつくことも考えられます。(現時点ではオタクコインの情報はわずかなので、投資をおこなうべきか、どこまで価値を認めるべきかは未知数な状態です)
世界であまり目立っていない日本の仮想通貨業界。
はたして、オタクコインは盛り上げることができるのでしょうか。
日本発祥の仮想通貨がどんどん増えていくことを期待しましょう!