こんにちは、阿部です。
本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。
まずは為替相場を確認していきましょう!
今週の為替相場は?
今週の為替相場は、ドル円が109円台後半、ユーロ円は123円台後半で引けました。
もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.12台前半で引けています。
さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!
①FXのベスト戦略は「ドル円ショート」!?米国が対中関税を引き上げ!
米政府が対中関税引き上げ、市場影響は:識者はこうみる https://t.co/dCpEwa6b8U
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2019年5月10日
アメリカ・中国間の対立が深刻化しています。
アメリカ政府は10日、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当について、関税を10%から25%に引き上げました。
これにより貿易摩擦が悪化し、米中両国の経済に深刻なダメージを与えるのではないかと懸念されています。
阿部悠人の考察(重要度★★★)
②FX市場、ボラ低下&取引量減少が進行中
4月の為替取引高、前年比8.3%減 ボラティリティーが低下=CLS 外国為替取引を扱うCLSは9日、4月の為替取引高(1日平均)が前年同月比8.3%減少したと発 https://t.co/Qkd7eQLxih
— Trader情報まとめ (@TraderIopvip) 2019年5月10日
2019年4月の為替(FX)の取引量が、前年比で8.3%減少しています。
CLSの発表によると、2018年4月の1日平均の取引量は1兆7770億ドルでしたが、2019年4月には1兆6290億ドルまで落ち込んでいます。
取引量が減少している要因としては、主に下記が挙げられます。
- 株式市場が力強く上昇しているため
- 政治的なサプライズがなく、ボラティリティ(価格変動)が抑制されているため
阿部悠人の考察(重要度★★)
③今後は「円高」が濃厚に!?リスク回避で円買いが加速
ドル109円後半で下げ渋り、米が対中追加関税発動 https://t.co/HzQRmVkOum pic.twitter.com/nXdACdnNcu
— ロイター ビジネス (@ReutersJpBiz) 2019年5月10日
アメリカ政府が、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当について、関税を25%に引き上げたことで「円買い」が進んでいます。
そのシナリオは下記のとおりです。
- 関税引き上げで、アメリカ・中国の経済への打撃が懸念される
- 「米ドル」と「人民元」の保有はリスクであるとの認識が広がる
- 対立に巻き込まれておらず、「安全資産」として定評のある日本円が買われている
阿部悠人の考察(重要度★★)
ぶっちゃけ、「アメリカさんと中国さんが喧嘩するほど、日本円が上がる」イメージですね。
円が上がり、ドルが下がるので、「USDJPY(ドル円)をショート」するのが、相場に逆らわない取引と言えるでしょう。
その後、米中関係が改善したら「ロング」に切り替えるシナリオが有力だろう、と現状では考えています。
④来週の見通しは?5月13~17日の重要指標まとめ
【来週のイベント】
「米小売売上高・独ZEW・独・ユーロ圏GDP・豪雇用統計・豪総選挙・メキシコ中銀」・米小売(15日)はドルに強く影響する可能性
・独ZEW景況感(14日)と独GDP(15日)に注目
・豪雇用が弱いと利下げ観測が高まる可能性も🔽PickUp(週間イベント🌎)https://t.co/InMTd1z7Cl#fx #為替 pic.twitter.com/u3WBVcDYvi
— 外為どっとコム (@gaitame_com) 2019年5月10日
為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動く特徴があります。
そこで、来週(5月13~17日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。
- 5月13日(月):なし
- 5月14日(火):「英国・雇用統計 04月(17:30)」
- 5月15日(水):「アメリカ・小売売上高 04月(21:30)」
- 5月16日(木):「アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 05月(21:30)」「アメリカ・新規失業保険申請件数 05/05 – 05/11(21:30)」
- 5月17日(金):「アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 05月(23:00)」
阿部悠人の考察(重要度★★★)
特にトレード参戦したいのは、5月16日(木)ですね。
午後9時30分から、「アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 05月(21:30)」および「アメリカ・新規失業保険申請件数 05/05 – 05/11(21:30)」という2つの大きな経済指標が発表されます。
「フィラデルフィア連銀景況指数」(製造業の景況感や経済活動状況を数値化した指標)を中心に、ドルが大きく動く可能性がありますね。
加えて、「アメリカ・住宅着工件数 04月」も同時刻の発表なので、重要指標が目白押しな16日は特に集中し、ガツンと儲けていきましょう!
今週のまとめ
- FXのベスト戦略は「ドル円ショート」!?米国が対中関税を引き上げ!
- FX市場、ボラ低下&取引量減少が進行中
- 今後は「円高」が濃厚に!?リスク回避で円買いが加速
- 来週の見通しは?5月13~17日の重要指標まとめ
以上、今週の気になるFXニュースでした!
アメリカ経済の成長にとって、中国からの輸入品が邪魔でしかないと考えるトランプ大統領は、中国を目の敵にしていますねw
トランプさんのツイッターを見ていても、そんな空気が隠しきれないご様子。
さて、上述のとおり、中国は関税を引き上げられるとピンチです。
しかし、このまま中国が泣き寝入りするとも思えないので、アメリカに対する何らかの経済的「報復」もありそう。
なので、関係悪化によるドル安は避けられないと見て、現在、リスク回避によるドル売りが強くなっています。
米中が今後もやり合うようなら、米ドルの「ショート」が神ポジションになる可能性も十分あると考えています!