FXは「ポンド買い」有力の相場へ!?「合意なき離脱」に阻止の動き【2019年4月6日】

為替

こんにちは、阿部です。

本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。

まずは為替相場を確認していきましょう!

今週の為替相場は?

今週の為替相場は、ドル円が111円台後半、ユーロ円は125円台前半で引けました

もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.12台前半で引けています。

さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!

①FXは「ポンド買い」有力の相場へ!?「合意なき離脱」に阻止の動き

FXトレーダーならぜひ注目したいのが、イギリスのEU離脱(ブレグジット)問題で揺れるユーロおよびポンド(GBP)の動きです。

今週(1~5日)のユーロとポンドに目立った値動きはありませんでしたが、水面下では新たな動きが見られています

  • 4日早朝に「合意なき離脱を阻止する議案」が可決された。合意なき離脱はポンド暴落の要因と考えられるため、転じて底堅い動きが予測される
  • 欧州理事会のドナルド・トゥスク常任議長が、イギリスのEU離脱について、12カ月間の「柔軟な延期」を提案する予定であることが判明した

トレーダーは今後、どのような戦略でトレードすればよいのでしょうか?

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

ブレグジット問題を制するものはFXを制する!」と言っても過言ではないでしょう。

前提として、イギリスのEU離脱については、先の見えない状況が続いていました。

そうした中、「合意なき離脱を阻止する議案」が可決されたことは大きいですね。

ポンド最大の危機である「合意なき離脱」が回避されるのであれば、転じてポンドはゆるやかに買われていくことが濃厚です。

今後、ポンドやユーロを取引するなら、上記のとおり「ロング目線を維持」しながらも、「ブレグジット関連の悪材料が出た場合、素早くショートで下落を取る」という体制がよいでしょう。

②月1回のお祭り騒ぎ!「米雇用統計」の結果は?

4月5日(金)の21:30、もっとも注目される経済指標「アメリカ・雇用統計」が発表されました

その結果は以下のとおりでした。

  • 非農業部門雇用者数:19.6万人(事前予想18.0万人)
  • 失業率:3.8%(事前予想3.8%)
  • 平均賃金:0.1%(事前予想0.3%)

予想よりも雇用者数は改善、失業率は維持、平均賃金は悪化。

しかし、おおむね予想と近い値が発表されました

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

予想値を大きく外れない結果となりましたが、それでもかなりボラティリティ(値動きの激しさ)がありました

一気に儲けられるチャンスであることはもちろん、純粋に雇用統計のスリルはたまりませんね!

レンジ相場(もみ合い)だったので、逆張りをした方は大きく勝つことができたのではないでしょうか?

③10月の消費増税が見送られると「円が急騰」する!?

日本の消費税率は今年10月、8%から10%への引き上げが予定されています。

こうした増税は円相場に大きく影響するため、FXトレーダーならぜひ注目しておきたいところ

基本的には、以下がセオリーとなります。

  • 消費税率が引き上げが実施:円は下落
  • 消費税率が引き上げが実施されない:円は上昇

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

なぜ消費税率の引き上げで円が下落するのか?

それは、円の価値が「日本の景気」と密接に結びついているからです。

たとえば過去3回の増税でも、やはり景気が後退し、円安が進行した歴史があります

もちろん、増税はすでに多くのトレーダーが把握しているので「材料織り込み済み」となっていることが考えられます。

しかし、注目したいのは、何らかの理由で「消費税率引き上げが見送られた場合」ですね。

予想を裏切られたマーケットが円を買い戻し、円高が進む可能性が極めて高くなります

今後のトレード戦略として、頭の片隅に入れておいてください!

④来週の見通しは?4月8~12日の重要指標まとめ

為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動くのが特徴です。

そこで、来週(4月1日~5日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。

  • 4月8日(月):「アメリカ・製造業新規受注 2月(21:00)」「アメリカ・耐久財受注(確報値) 2月(21:00)」
  • 4月9日(火):注目はなし
  • 4月10日(水):「ユーロ・ECB政策金利 4月(20:45)」「アメリカ・消費者物価指数 3月(21:30)」
  • 4月11日(木):「アメリカ・生産者物価指数 3月(21:30)」
  • 4月12日(金):「アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 4月(23:00)」

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

来週の注目は、4月10日(水)の「ユーロ・ECB政策金利 4月(20:45)」「アメリカ・消費者物価指数 3月(21:30)」ですね。

ユーロ・ECB政策金利とは、その名の通り、為替相場と深く連動する「政策金利」が発表されるものです。

またアメリカ・消費者物価指数は、消費者が購入する商品やサービスの価格変化を調べたものとなります。

どちらの指標も前回は3~4pips動くなど、価格影響度は高いです(pipsとは、FXの価格変動の最小単位のことです)。

また、20:45~21:30と時間帯も近いので、ぜひ両方とも参戦してみましょう

今週のまとめ

  1. FXは「ポンド買い」有力の相場へ!?「合意なき離脱」に阻止の動き
  2. 月1回のお祭り騒ぎ!「米雇用統計」の結果は?
  3. 10月の消費増税が見送られると「円が急騰」する!?
  4. 来週の見通しは?4月8~12日の重要指標まとめ

以上、今週の気になる為替ニュースでした!