こんにちは、阿部です。
本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。
まずは為替相場を確認していきましょう!
今週の為替相場は?
今週の為替相場は、ドル円が111円台後半、ユーロ円は125円台前半で引けました。
もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.12台前半で引けています。
さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!
①FXは「ポンド買い」有力の相場へ!?「合意なき離脱」に阻止の動き
「合意なき離脱を阻止する議案」を可決、引き続きポンド円は150円を目指すhttps://t.co/EJEj27OIW1
状況の厳しさは変わりないですが、ポンド下落の材料が出てこない以上は、ポンド買いが引き続き継続するものと思われます。 pic.twitter.com/7BmJlPpXFd
— ZUU online |金融経済メディア (@ZUU_online) 2019年4月4日
FXトレーダーならぜひ注目したいのが、イギリスのEU離脱(ブレグジット)問題で揺れるユーロおよびポンド(GBP)の動きです。
今週(1~5日)のユーロとポンドに目立った値動きはありませんでしたが、水面下では新たな動きが見られています。
- 4日早朝に「合意なき離脱を阻止する議案」が可決された。合意なき離脱はポンド暴落の要因と考えられるため、転じて底堅い動きが予測される
- 欧州理事会のドナルド・トゥスク常任議長が、イギリスのEU離脱について、12カ月間の「柔軟な延期」を提案する予定であることが判明した
トレーダーは今後、どのような戦略でトレードすればよいのでしょうか?
阿部悠人の考察(重要度★★★)
②月1回のお祭り騒ぎ!「米雇用統計」の結果は?
【経済指標速報】
🇺🇸米雇用統計の結果です✍️
結果は事前予想に近くまちまちでした🤔21:30発表📣
🇺🇸非農業部門雇用者数
結果:19.6万人⤴️
予想:18.0万人🇺🇸失業率
結果:3.8%
予想:3.8%🇺🇸平均賃金[前月比]
結果:0.1%⤵️
予想:0.3%🇺🇸ドル円は111.70円から111.51円まで下落⤵️
— みんなのFX|トレイダーズ証券 (@Min_FX) 2019年4月5日
4月5日(金)の21:30、もっとも注目される経済指標「アメリカ・雇用統計」が発表されました。
その結果は以下のとおりでした。
- 非農業部門雇用者数:19.6万人(事前予想18.0万人)
- 失業率:3.8%(事前予想3.8%)
- 平均賃金:0.1%(事前予想0.3%)
予想よりも雇用者数は改善、失業率は維持、平均賃金は悪化。
しかし、おおむね予想と近い値が発表されました。
阿部悠人の考察(重要度★★)
予想値を大きく外れない結果となりましたが、それでもかなりボラティリティ(値動きの激しさ)がありました。
一気に儲けられるチャンスであることはもちろん、純粋に雇用統計のスリルはたまりませんね!
レンジ相場(もみ合い)だったので、逆張りをした方は大きく勝つことができたのではないでしょうか?
③10月の消費増税が見送られると「円が急騰」する!?
消費増税が実施されなかった場合のFX戦略、ドル円はどう動くか https://t.co/iCA0rrEx3U#マネーポストWEB
— マネーポストWEB (@moneypostweb) 2019年4月4日
日本の消費税率は今年10月、8%から10%への引き上げが予定されています。
こうした増税は円相場に大きく影響するため、FXトレーダーならぜひ注目しておきたいところ。
基本的には、以下がセオリーとなります。
- 消費税率が引き上げが実施:円は下落
- 消費税率が引き上げが実施されない:円は上昇
阿部悠人の考察(重要度★★)
なぜ消費税率の引き上げで円が下落するのか?
それは、円の価値が「日本の景気」と密接に結びついているからです。
たとえば過去3回の増税でも、やはり景気が後退し、円安が進行した歴史があります。
もちろん、増税はすでに多くのトレーダーが把握しているので「材料織り込み済み」となっていることが考えられます。
しかし、注目したいのは、何らかの理由で「消費税率引き上げが見送られた場合」ですね。
予想を裏切られたマーケットが円を買い戻し、円高が進む可能性が極めて高くなります。
今後のトレード戦略として、頭の片隅に入れておいてください!
④来週の見通しは?4月8~12日の重要指標まとめ
4月8日~4月12日の経済指標まとめ!米ドル円の揉み合いから抜け出せるかが鍵となりそうです https://t.co/YUSMqclgju
— ボリンジャースミス (@BollingerSmith) 2019年4月4日
為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動くのが特徴です。
そこで、来週(4月1日~5日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。
- 4月8日(月):「アメリカ・製造業新規受注 2月(21:00)」「アメリカ・耐久財受注(確報値) 2月(21:00)」
- 4月9日(火):注目はなし
- 4月10日(水):「ユーロ・ECB政策金利 4月(20:45)」「アメリカ・消費者物価指数 3月(21:30)」
- 4月11日(木):「アメリカ・生産者物価指数 3月(21:30)」
- 4月12日(金):「アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 4月(23:00)」
阿部悠人の考察(重要度★★★)
来週の注目は、4月10日(水)の「ユーロ・ECB政策金利 4月(20:45)」「アメリカ・消費者物価指数 3月(21:30)」ですね。
ユーロ・ECB政策金利とは、その名の通り、為替相場と深く連動する「政策金利」が発表されるものです。
またアメリカ・消費者物価指数は、消費者が購入する商品やサービスの価格変化を調べたものとなります。
どちらの指標も前回は3~4pips動くなど、価格影響度は高いです(pipsとは、FXの価格変動の最小単位のことです)。
また、20:45~21:30と時間帯も近いので、ぜひ両方とも参戦してみましょう。
今週のまとめ
- FXは「ポンド買い」有力の相場へ!?「合意なき離脱」に阻止の動き
- 月1回のお祭り騒ぎ!「米雇用統計」の結果は?
- 10月の消費増税が見送られると「円が急騰」する!?
- 来週の見通しは?4月8~12日の重要指標まとめ
以上、今週の気になる為替ニュースでした!
「ブレグジット問題を制するものはFXを制する!」と言っても過言ではないでしょう。
前提として、イギリスのEU離脱については、先の見えない状況が続いていました。
そうした中、「合意なき離脱を阻止する議案」が可決されたことは大きいですね。
ポンド最大の危機である「合意なき離脱」が回避されるのであれば、転じてポンドはゆるやかに買われていくことが濃厚です。
今後、ポンドやユーロを取引するなら、上記のとおり「ロング目線を維持」しながらも、「ブレグジット関連の悪材料が出た場合、素早くショートで下落を取る」という体制がよいでしょう。