こんにちは、阿部です。
今回はお金持ちが泣いて悔しがったというエピソードです。
かなりの利益を手にしたのに投資としては成功と言えなかったというケースですが、ある意味、投資したお金が無一文になってしまうより悔しいかもしれません。
それを今からお話しましょう。
YAHOO! JAPANの上場は画期的な出来事だった
話はまた20年ほど遡ります。
あの有名なYAHOO!ですがいつ上場したかご存知でしょうか?
じつは1997年11月4日にYAHOO! JAPANは上場しました。
公開価格は200万円です。
1997年といえばちょうど20年前なのでそんなに昔という感じかもしれません。YAHOO! JAPANの上場を皮切りにインターネット大相場が始まったわけですが、当時はYAHOO!の名前を知っている人はまだ少なかったことでしょう。
インターネットが普及したのは回線の整備もさることながら1995年にWindows95が出たのも大きいと思います。しかしまだ検索会社も乱立していたような時代で、調べてみるとExcite Infoseek gooなどの名前がズラリと並びます。
その後、YAHOO!がGoogleと並んでポータルサイトや検索を二分するような大手になると予想できた人はほとんどいなかったことでしょう。
YAHOO!が上場すると聞いても、パソコンを使う人ですら画面の隅に時々出てくる広告の会社の名前くらいに思っていたかもしれません。
そのYAHOO! JAPANですが上場したときの有名なエピソードがあります。
かつてのYAHOO株は上場後279倍に
ある社長さんの話ですが1997年末にYAHOO! JAPANの株をふたつ公募でもらうことに成功しました。
公募というのは入札によらず上場前の株を分けてもらうことですが、もちろんお金はかかりますがほぼ最低価格で公開株を手に入れることができます。
YAHOO!JAPANの場合、当時の公募価格はなんと70万円(!)でした。
それが上場するとわずか二週間のあいだに200万円の値段になったのです。当然のようにこの社長さんは喜んで売却して差額130万円、合わせて260万円の利益を手にしたのでした。
その後YAHOO!JAPANの株価がどうなったかというと、2000年2月に1億6790万円になっています。
二週間で200万円に上昇したのが、もしそのまま所有しておくと一億円超!
結果をみると悔しくて泣きたくなるほどだったと思います。
しかしここに大相場の怖さがあります。
相場の初期では誰もそこまで値上がりするとは予想していないので頃合いのいい値段に来ればすぐに売却して利益確定してしまいます。
しかし大きく値を上げる銘柄によくあることなのですが、上がり始めれば止まることなくどこまでも行ってしまいます。
途中を見れば短期間で勢いよく上昇するので、すぐに利益を出してしまいたい衝動に駆られるのですが、相場の方は休むことなく上がり続けます。
本当ならいつでもどこからでもまた乗り直すチャンスはあったのですが、この社長さんのようなケースだと特に、一番最初の安い値段で持っていたのであとではなかなか買い直すのが難しいところがあったかもしれません。
しかし、大相場というのは投資家の都合や思惑とは別に動いて最後に未曾有の高値に行き着くのです。
暗号通はかつてのインターネット相場の再来か
2000年頃のインターネット相場というのはパソコンだけでなくISDNなどのインフラ・回線の普及の要因が大きかったと思います。そう言う意味ではあくまでハードウェアの存在に比重がかかっていたといえるでしょう。
しかし今の仮想通貨の場合、ハード面というよりブロックチェーンのような取引システムそのものが中心になっているように思えます。
インターネットの普及は社会のあり方を変えヤフーやグーグルのような新しい企業を生み出しましたが、仮想通貨もまた大きく社会の仕組みを変えていくはずです。
インターネット株の場合、数十倍~数百倍に上昇したあとで暴落しました。
それはあまりにも早く何十年後の未来の業績を織り込みすぎたせいですが、大相場から15年以上経った現在ではその世界が現実のものとなり、多くのネット関連企業の株価も再び上昇して高値をクリアーしています。
暗号通貨の大場で心すべきこと
2017年は仮想通貨の市場全体で通貨の値段が数十倍になるような変化が起きましたが、わたしは今年を「仮想通貨元年」と位置づけています。
来年、再来年とこのトレンドは続くでしょう。
かつてのインターネット相場のように青天井で最終的には信じられないほどの高値まで到達するはずです。
誰もその高値は予想できません。
いつまで上昇が続くかもわかりません。
いつかは暴落すると言われるはずですが、そのような世間の声とは反対にしばらくは上がり続けるはずです。
このような天井知らずの上昇相場では細かいことを考えてはいけません。一度買いで乗ったら二、三年は所有し続けるつもりでいたほうがいいでしょう。
なぜなら、過去の大相場では、数年間だまって持ち続けた人が最後に一番大きなリターンを手に入れることができたからです。
大相場では「買って動かないこと」これが鉄則です。
【まとめ】
- かつてのYAHOO! JAPANは上場後279倍に。時代を変える技術は信じられないような上昇相場を作り出す。
- 今年は「仮想通貨元年」これから数年間にわたり大相場が続く可能性が高い。
- 大相場では「買って動かないこと」途中で降りれば負け、最後まで持ち続けたものが勝利する。