こんにちは、阿部悠人です。
今回は「信用取引」というテーマについて詳しく掘り下げていきたいと思います。
信用取引とは?
信用取引とは取引所に証拠金(担保)を預け入れることによって、取引所から更に大きなお金を借りて取引を行う方法です。
皆さんがイメージする普通の取引は「現物取引」と呼ばれるものです。
現物取引はその名の通り「現物(自分の持っているコイン)」を売買する取引方法になります。
例えば、「円を払う代わりにビットコインの現物を手に入れ、価格が上昇した時に売却する事で利益を出していく」といった一般的な取引方法です。
つまり、現物取引で利益を出すためには「安く買って、高く売る」しかありません。
それに対して信用取引では「信用売り(空売り)」を行うことができるので、「高く売って、安く買う」と言う事が可能になります。
つまり「買→売」の順番ではなく「売→買」と売りから入ることで価格が下落しているときでも利益が狙えるのです。
これにより2018年の様な下落相場でも利益を狙うことが可能となり、投資の幅がぐっと広がります。
「信用取引」を行なう3つのメリット
(1)「下げ相場でも利益を出せる」
仮想通貨は価格変動が激しいため、上昇する時はとことん上昇しますが、下落するときも同様にとことん下落します。
つまり下げでも利益を狙うことができれば単純に考えてチャンスは2倍に膨れ上がるのです。
信用売りを行えば2017年の様な上昇相場でなくても利益を出していくことが可能です。
2018年に多くの投資家が自分の持っている仮想通貨の価格下落に嘆く中、大きな利益を上げている投資家も多数存在しました。
彼らははこの信用売りを積極的に行ったことで大きな成功を収めたのです。
信用売りを知っている投資家と知らない投資家では、これほどにも大きな差が生まれてしまいます。
ですので下げるコインに対しては「信用売り」はかなり有効な手段です。
(2)「資金効率が高まる」
信用取引では「レバレッジ」を利用することができます。
レバレッジとは「テコの原理」の意味です。
テコの原理を使えば小さな力で大きな物が持ち上げられる様に、レバレッジを活用することで少ない自己資金でも大きな資金を運用することが可能になります。
例えば10万円の元手に10倍のレバレッジをかければ、100万円もの資金を運用できると言う事です。
つまり利益も10倍になりますが、これは損失も10倍になると言う事なので取り扱いには注意が必要です。
レバレッジの上限は取引所により異なり、そもそもレバレッジ不可の場合もあれば、5倍、15倍、25倍など、さまざまなケースがあります。
ただし法律の関係によって、国内のレバレッジ上限は25倍までとなっているため、それ以上のレバレッジをかけることはできません。
「レバレッジはリスク」と考える人もいますが、高い確率で利益を狙える場面であれば、積極的にレバレッジを活用することで資金効率が大変よくなります。
資金が少ない段階においてレバレッジは一つのチャンスと言えますね。
(3)「早く利益を出せる傾向にある」
相場にはある一定の法則があります。
それは「上げよりも下げの方がスピードが早い」と言う事です。
これは意外と知られていないのですが、相場は上昇するときは緩やかですが、下げるときは一気に下落する傾向にあります。
これは売りから入れば時間当たりの効率がよいという事を意味しています。
明らかな暴騰はいつか必ず天井がやってくるので、そこに狙いを付けて信用売りをするのも有力な戦術ですね。
信用取引のリスク
「信用売り」では、まずはレバレッジなしでの取引をオススメします。
大抵の取引ではレバレッジが利用でき、それは当たり前の手法のようにも感じますが、よほどのことがない限りレバレッジはかけないほうが賢明です。
暗号通貨は、もともとレバレッジを利用しなくてもかなりの価格変動がありますので、しっかりと利益を狙うことで利益を出すことが可能です。
信用売りでは下落相場で利益が狙える反面、上昇すると損失が膨らみます。
相場の世界には「買いは家まで、売りは命まで」という格言があります。
これは買いで入った場合は最悪の場合でも自分の資産が0になってしまうだけですが、売りの場合価格はどこまでも上昇するため青天井に損失が膨らんでしまい、最悪の場合命まで取られかねないという意味です。
それだけ信用売りをする際は取り扱いに注意する必要があると言う事です。
特に仮想通貨市場は上向きの力が強いので、信用売りは慎重に行なう必要があります。
なので信用売りをする際は必ずロスカットラインを設定しておきましょう。
ロスカットラインを入れておくことによって損失を最小限に食い止めることができますし、損失が青天井に膨らんでしまうと言う事もありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ということで、今日は、信用取引のメリットやリスクについて話ました。
ぜひ参考にしてください!