前回に引き続き、投資で損をしやすい性格(特徴)について見ていきたいと思います。
●完璧な手法(必勝法)を追い求める
時々、完璧な手法(それさえ守れば勝てる必勝法のようなもの)を追い求める方がいます。真面目な方ほどそうなのかもしれません。
しかし、実際のところ、そのようなものはありません。(ちなみに、そのような勧誘を受けたら丁重に断りましょう。)
しかし、完璧な手法を追い求める欲求を抑えるのはそう簡単ではありません。むしろ、これはある意味、趣味のようなもので、手法を調べているときが最もワクワクするということもあるものです。
それでは、完璧な手法(必勝法)が存在しないのであれば、どのように利益を出していけば良いのでしょうか?
それは、「TPOに応じて、1つ1つのケースを消化し、経験値を積むこと」です。
その時々において、失敗や成功を繰り返しながら経験値を高めていく他に有効な方法はありません。
●投資の成績は100%「実力」で決まると思っている
「投資なんてギャンブルでしょ?」といわれると悔しくなり「それは違う!」と言いたくなることがあります。(笑)
特に、勉強を重ねるほどそう思うようになるものです。
中には、投資はギャンブルではなく100%実力で決まる、と思っている人もあるでしょう。
しかし、残念ながら、ギャンブルではないものの「運の要素」はかなりあるのが投資です。
特に、短期(直近1ヶ月など)の利益や損失において、運は相当の影響があります。
そして、どんなに実力があっても抗えない不確定要素(つまり運が悪いというリスク)は存在するのです。
実は、このことを理解している人ほど投資がうまかったりします。
これは、調べれば未来の相場のすべてがわかる、ということではなく「不確定要素に対処しながら(場合によっては対処できないこともありながら)トータルで利益を出していく」という意識を持つ、ということです。
●投資は簡単だと思っている
投資が「簡単」だと思っている人は、実はかなり多くいます。
特に社会で成功した方に多いのかもしれません。
「自分ならすぐにマスターできる」、そう思っていないでしょうか?
心当たりのある方は、物事が上達するまでにどれだけの時間がかかったのかを思い出してみましょう。
たとえば、仕事で一人前の知識を身につけるまで、どれくらいの時間がかかったでしょうか?
つまり、暗号通貨投資も、それくらい奥が深いものだという認識を持ちながら臨みたいところです。
●「感覚的」かつ「主観的」に判断するクセがある
投資において「感覚的」や「主観的」な判断はなるべく避けるべきです。
なぜなら、感情(私情)を挟むと恐怖心や欲望などで、適切な判断の邪魔になってしまうからです。
ちなみに、これらの反対は「論理的」「客観的」です。
伝説に残るレベルで大成功した投資家の多くは、驚くほど論理的で客観的。
淡々と売買を繰り返すタイプが多いということをご存じでしょうか?
このような、ある意味でドライな性格は、お金への執着も薄いため、然るべきところで、しっかり損切りや利確ができます。
別の言い方をすれば、含み益がのらない苦しい展開でも「何をすべきか?」だけを考えて行動できます。
もちろん、性格そのものを変える必要はありませんが、投資判断の際は「論理的」「客観的」な判断を努めて心がけるべきです。
どうしても主観的になってしまう場合は、「他人のお金だと思って売買する」のがオススメ。この方法で効果のある人もありますので、一度、試してみる価値はあるでしょう。
●自分中心に考えてしまう
投資判断における大切な姿勢として「多くの人々がどのように感じるか?」の分析があります。
これは、「自分は買いたいと思うけれど、多くの人は売りたいと思う」状況ではしっかり売り、「自分は売りたいと思うけれど、多くの人は欲しいと思う」状況で買うことができる、ということです。
ちなみに、株式投資の世界では、投資は「美人投票」に例えられることがありますが、美人投票でもっとも票を集める人を当てるには、自分が美人だと思うかどうかではなく、多くの人が美人だと思うかどうかが重要であるということです。
つまり、相場を動かしているのは自分ではなく、その他大勢であることを忘れず投資を行うことが、成功の秘訣といえるでしょう。
●相場が荒れている時ほど、メンタルが重要となる
今回は、2回に渡って、なぜか損をしやすい人の特徴(性格)についてまとめてみましたが、暗号通貨は相場が荒れやすい特徴があり、値動きが激しくなることも珍しくありません。
つまり、そんな暗号通貨だからこそ、メンタルの比重が大きくなってきます。
端的に言えば、正しいことを淡々と行うトレーダーが、その他大勢から利益を奪っていく現象が起きやすいのです。
ですので、仮に、あなたが負け続けるということがあっても、機械的に売買を繰り返すことができれば、投資成績がV字回復するかもしれません。
ぜひ、ご自身のタイプを踏まえて、参考にしてみてください^^