「Compound(コンパウンド/COMP)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「DeFi(分散型金融)系の仮想通貨が多数出ているけど、まずはCompoundから知りたいな」
と思っていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて徹底解説。
- Compoundとは
- Compoundの将来性
- Compoundの買い方
さっそく、詳しくみていきましょう。
Compound(コンパウンド/COMP)とは

Compoundとは、分散型レンディングサービスを提供している仮想通貨プロジェクト。
仮想通貨をレンディング(貸し出し)することより利息収入を得たり、逆に金利を払って仮想通貨を借り入れることができます。
また分散型のプロジェクトなので、Compoundを管理している特定の企業は存在しません。
ビットコインのように無人で稼働する「銀行サービス」ということができるでしょう。
Compoundでは、スマートコントラクト(仮想通貨に実装された契約機能)を用いて、コードにより貸借契約を成立させています。
無人の銀行サービスってどういう意味?
Compoundは「分散型の銀行」「無人の銀行」と言われることがあります。
現実世界の銀行では、銀行に預金した人が利息がもらえ、お金を借りた人は金利を銀行に支払いますよね(現在の日本では、預金の利息はわずかなものになってしまいましたが・・・)。
つまり銀行とは、お金を貸す人と借りる人の仲介役であると考えることができます。
これは、仮想通貨のスマートコントラクトによりプログラムにより置き換えることが可能です。
「無人だと、お金を返さない人がいて、貸し倒れするのでは?」と思われがちですが、その心配はありません。
Compoundで仮想通貨を借りる場合、担保を預け入れる必要があり、借りる金額の150%を担保としているからです。
また、利息の%は、貸す人と借りる人の需要と供給のバランスによって、毎日変動します。
このように現実の銀行の仕組みにいくつかの変更を加えながら、Compoundは分散型で仮想通貨レンディングを実現しています。
独自トークン「COMP」とは
Compoundで仮想通貨を貸し出すと、利息を独自トークンのCOMPで受け取ることができます。
COMPとは、Compoundのガバナンストークン。
つまり、今後のCompoundの管理や運営を決める権利を、保有枚数に応じて得られます。
(厳密には異なりますが)無人の銀行の株主になっているようなもの。
Compoundが力のあるレンディングプラットフォームになるほど、ガバナンストークンも上昇しやすくなります。
Compoundの将来性は?

それでは、Compoundの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
Compoundの強みは「信頼感」
2021年現在、DeFi業界には続々と新しいプロジェクトが登場しています。
それに対しCompoundは2018年8月の開始と、この分野にしては比較的古いプロジェクト。
なので「今さらCompound?」と思われる方もひょっとするといるかもしれません。
しかしCompoundの強みは、ある程度の長い期間にわたって、DeFi市場で存在感を保ち続けていることです。
直近では、イーサリアム系のUniswapや、Binance Smart Chain系のPancakeSwapなどの勢いあるプロジェクトが台頭していますが、やはりCompoundはDeFi界でTOP10に数えられる仮想通貨です。
その背景には、高いセキュリティもあります。
新しいDeFiプロジェクトには外部の監査が不十分ではないケースも多いものですが、Compoundはしっかりとした監査を受けている点も評価できます(米OpenZepplinの監査など)。
Compoundの次の一手は「相互運用性」
Compoundは上記のように手堅いDeFiプロジェクトの印象がありますが、積極的な一面もあります。
Compoundは2021年、異なるブロックチェーンを持つ仮想通貨との相互運用性を実現する「Gateway」を発表しています。
最近、仮想通貨市場の高騰によりイーサリアムのトランザクション手数料(送金手数料)が高騰しています。
それにより、イーサリアム「以外」のDeFiプロジェクトに注目が集まっています。
Compoundはイーサリアムよりも手数料が安いPolkadotやSolanaなどと連動し、異なるチェーンからも恩恵を受けられる準備をしているのです。
今後のさらなる成長も期待できますね。
Compoundの買い方

Compoundは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。