「QASH(キャッシュ)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「日本の取引所が発行している独自トークンらしいけど、将来性はどうなの?」
と、QASHについて気になっていませんか?
そこで今回は、以下のポイントについて徹底解説。
さっそく、詳しくみていきましょう。
QASH(キャッシュ)とは
QASHは、QUOINE社が運営する取引所「Liquid by Quoine」内などで使われる取引所トークン。
取引所が発行するトークンとしては、海外のBinanceが発行するBNBや、Houbiが発行するHTなどが有名ですが、QASHも注目に値します。
日本で金融庁の「仮想通貨交換業ライセンス」を取得企業が発行する、数少ないトークンだからですね。
なおQASHは、2017年11月にICOを実施。
約124億円分ものQASHを投資家に販売し、資金調達しています。
このICOは、「金融庁の仮想通貨交換業者ライセンス取得企業による、初のICO」でもありました。
Liquid Coin(LQC)に名称変更?
2019年3月、QASHを発行しているQUOINE社が、通貨名称を「QASH(キャッシュ)」から「Liquid Coin(LQC)」に変更するリブランディングを発表しました。
「Liquid by Quoine」のプラットフォーム上で利用される仮想通貨だということを簡単にイメージできるように「Liquid」の文字を入れたようですね。
しかし、今回の記事では「Liquid Coin(LQC)」ではなく、一般的に定着している「QASH(キャッシュ)」として解説していきます。
名称変更は発表されたものの、2021年現在で、世界最大級の仮想通貨相場サイトCoinMarketCapは同コインを「QASH」と呼んでいます。
また、QASHを発行しているLiquid公式ですら、通貨ペアは「QASH/JPY」のようにQASH表記を採用しています。
QASHの役割とは
QASHは何のために存在しているのでしょうか?
最大の特徴は、QASHを保有していると、取引所Liquidの取引手数料が50%割引される点。
Liquidだけではなく、Liquidが提供している関連サービス(WorldbookやPrime Brokerage)でも、QASHは同様に使えます。
そのほか、Liquidで行われるIEO(取引所内で実施するICO)に参加する場合、QASHを使うことでトークンセールが割引価格となります。
付け加えると、新たなサービスがローンチされた場合、一般ユーザーに先んじて使うことができるという特典も用意されています。
QASHの将来性は?
それでは、QASHの将来性をどう考えればいいでしょうか?
結論として、QASHは手数料割引などの側面を持つため、Liquidなどの関連サービスの利用が増えれば増えるほどニーズが増加し、価格上昇につながりやすくなります。
Liquidは「IEO」に伸びしろあり
2019年9月、Liquid(海外向けの取引所サービス)が仮想通貨プロジェクト「Virtual Rehab」のIEOを実施すると発表しました。
IEOとは、取引所内で実施される「ICO」(投資家への仮想通貨の販売/トークンセール)のこと。
たとえばLiquidのIEOの場合、投資家は、Liquidが選定して「お墨付き」を与えたプロジェクトの仮想通貨を買うことができます。
Liquidは、上記「Virtual Rehab」のほか、「Roobee」「Nahmi」「LCX」といったプロジェクトのIEOも実施しています。
IEO業界は成長分野として期待されており、世界最大の取引所であるバイナンスがすでに大成功を納めています。
Liquidもそれに追随できれば、IEO実施がQASH需要につながり、値上がりしやすくなるでしょう。
Liquidの流動性を高めるワールドブックとは
先ほども触れたように、QASHは、Liquid内で手数料の割引などに使われます。
つまり、QASHが上昇するためには、「Liquidなどの関連サービス」が成功するシナリオしかないでしょう。
その点でいえば、Liquidは「ワールドブック」と呼ばれる画期的な仕組みを持っており、取引所として高いポテンシャルを持っています。
ワールドブックとは、「世界中の取引所の流動性をひとつのオーダーブック(取引板)にまとめる」もの。
現状は、複数の取引所にオーダーブックが分かれているので、取引されにくい無名のコインなどは「○○の取引所だと取引できるけど、○○だと取引量が少なくて買えない」といったことがあります。
大口投資家になると資金が大きいため、かなりメジャーなコインでも同様の「流動性の問題」に直面するんですね。
しかしLiquidはワールドブックという仕組みを持っているので、Liquidだけで、世界中の取引所をひとつにまとめたのと同じオーダーブックで取引できます。
こんなすごい技術を、仮想通貨交換業ライセンスを保有する日本企業のQUOINE社が開発していたんですね。
今後再評価されれば、QASHの上昇も期待できるでしょう。
QASHの買い方
QASHは国内取引所のLiquid by Quoineや、海外取引所のGate.ioで購入できます。