「Helium(ヘリウム/HNT)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「これから伸びるIoT分野に革命をもたらすプロジェクトらしいけど、どういうこと?」
と、Heliumについて調べていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Helium(ヘリウム)とは
Heliumとは、インターネットに接続できる製品(IoT製品)をネットに繋げるための無線ネットワークを構築する仮想通貨プロジェクト。
つまり、IoT専用のネット環境を整えるプロジェクトですね。
もちろん、これだけなら「仮想通貨」の仕組みを使う必要なんてありません。
Heliumは、プロジェクトの参加者に自宅にヘリウムの機器(Wi-Fiルーターにも似たスポット)を設置してもらい、その代わりに仮想通貨を報酬として与えます。
これにより、従来のような1つの大企業の無線ネットワークよりも、圧倒的に速く、安いネットワークが実現するのではないかと期待されています。
Heliumが画期的なプロジェクトである理由
上記の説明を読んでも、ピンと来ないかもしれません。
特に、鋭い方はこんなふうに思うかもしれませんね。
「ネットに繋げるっていうけど、IoT製品を買う人はすでに自宅にネット環境あるじゃん」と。
そうなんです。しかし、IoTとはいっても、いろんな製品があることに注目してみてください。
たとえば、すべて自宅で使うものばかりではありませんよね。電動スクーターや、ペットの首輪など、外に出たときに場所を把握するための製品もIoT(モノのインターネット)重要な応用です。
本来なら、「あれ、うちの猫がいない!」というとき、IoTに対応した首輪がどこにいるのかを教えてくれるはず。
しかし、自宅のルーターの届かない場所に猫がいた場合、当然ながら情報は取得できなくなります。
Heliumは、世界のどこにいても無数のHeliumのスポットから、IoT製品がネットに接続できるようにしようとしているのです。
なるほど・・・。「IoT製品は家で使うものばかりじゃない」という盲点に着目したのが、Heliumなんですね。
なお蛇足ではありますが、Heliumは「LoRa」と呼ばれる無線方式で、省電力かつ長距離の無線接続が可能となっています。
Heliumの将来性は?
それでは、Heliumの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
独自トークンHNTの価値は?
上記をお読みいただいた方は、「Heliumのプロジェクトの意義」は疑わないと思います。
とはいっても、「なぜHeliumにHNTというトークンが必要なのか?」はいまいち腑に落ちないかもしれませんね。
この設計こそ、Heliumのとてもうまいポイントです。
まず、Heliumのスポット機器を購入して、IoT製品をネットに繋げる手伝いをすると、その報酬としてHNTがマイニング(採掘)できます。
つまり最初のランニングコスト(と厳密には5Wのわずかな電気)だけで、ずっとHNTをもらい続けることができるんですね。
こういう仕組みにすることで、Heliumのプロジェクトは、自社で初期投資をすることなく、ネットワーク構築の負担を皆で「分散化」しています(もちろん報酬も分散化)。
またIoT製品の販売企業は、HeliumのHNTを使ってIoTをネットに繋げさせてもらうことになっているので、HNTには本質的に「ネット接続料」のような価値があるということになります。
Heliumが広がりを見せるほど、Heliumのトークンに需要が生まれ、価格が上昇するということですね。
なかなか計算されたトークン経済圏であることがわかりますね!
IoT市場は「急激な成長」。しかしHeliumなら対応できる
IoT分野の市場規模は、調査会社IDC Japanによると、2017年~2022年にかけて毎年14.9%で成長し続けます。
そんなデータを出すまでもなく、IoT市場の将来性についてはビジネスに詳しい人なら疑う余地はないでしょう。
しかし、IoT製品のための無線環境はどうでしょうか?
IoTの急激な成長にどうやって対応するか?は課題となっています。
たった1社の大企業が時間をかけてスポットを追加する、というのが古い発想ですが、Heliumは「非中央集権的」な新しい発想で、無線網を張り巡らすことを狙っています。
そのどちらが効率的で、素早いかというと、言うまでもありません。
ネットワークのシェアを握るにはスピード感が求められるので、やはりHeliumが有利といえそうです。
Heliumスポットは順調に増加中
Heliumは無線の「ネットワーク」です。
ネットワークというのは、多くの参入があって初めて機能するものですから、「Heliumが面白い」とはいっても、スポットが増えていかなければ机上の空論ということになります。
しかし、僕が高く評価しているのが、Heliumが着実に無線スポット数を増やしているということ。
当然ながら最初は0だったスポット数は、2021年現在、25000を超えています。
米国だけではなく、各国にHeliumスポットが増加しつつあるので、机上の空論ではなく、本当に有力なネットワークになりつつあります。
1社による中央集権的なネットワークよりも、分散型のネットワークのほうがロスが少ないとなれば、価格を抑えることができます。
そうなれば、当然IoT企業もHeliumを採用します。採用が進めば、よりHNTの上昇につながることが期待できるでしょう。
Heliumの買い方
Heliumは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。