「JobCoin(ジョブコイン/JOP)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「給与の前払いシステムを提供する仮想通貨らしいけど、今後普及するのかな?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
JobCoin(ジョブコイン)とは
JobCoinとは、「世の中の貧困や不平等を減らす」ことを目的とする仮想通貨プロジェクト。
そのサービスの1つとして、給与の「前払いシステム」の普及を目指しています。
これはユーザーが給料日を待たず、いつでも先払いでJobCoinにて給与を受け取れるというもの。
また独自トークンは、出稼ぎ労働者などをターゲットとした「国際送金の手段」としての活用も目指しています。
こうしたことからJobCoinは、働く人のスタンダードな仮想通貨になることを目指しているといえるでしょう。
JobCoinの2つの特徴
JobCoinには多くの用途があります。
その中でも代表的なのが「給与前払いシステム(前払賃金制度)」と「国際送金」です。
まず前者の「給与前払いシステム」は、JobCoinのプロジェクトが雇用者(会社)と契約することにより実現します。
JobCoinは独自の管理システムで、従業員の勤務状況を把握できるようにし、そのときの勤務状況に応じて給料日を待たずにJobCoinで給与を支払います。
JobCoinが会社と従業員の間に立ち、会社の信用をもとに、従業員に前払いで給与を支払うというわけですね。
また、JobCoinは「国際送金」にも用いることができます。
後述のように、JobCoinはリップルベースの独自トークン「JOP」を発行しています。
リップルは非常に送金スピードが早く、手数料が安いコインとして知られていますよね。
世界には、銀行インフラが整っていない国を中心に、銀行口座を持つことができないものの、スマートフォンを持っている人が10億人以上もいます。
また、国外へと出稼ぎに出ている人が2億人以上存在し、そうした出稼ぎ労働者は定期的に母国に仕送りを行っています。
銀行を使った国際送金は数日かかる上、数千円以上の手数料がかかることもあります。
この非効率を、JobCoinを使うことで解決できると考えられます。
独自トークン「JOB」と「JOP」の違いは?
JobCoinには、「JOP」(JobCoin Payment)のほか、「JOB」という仮想通貨も存在します。
JOBはイーサリアムのブロックチェーン上で発行されたERC20トークン。
しかし2019年、より素早い送金速度を求め、JobCoinはリップルベースで「JOP」を発行しました。
JOPの発行後は、トークンスワップ(JOB→JOPへの1:1交換)が呼びかけられています。
このスワップは「任意」であり、スワップを行わずともJOBが使用不能になることはないと説明されていますが、現在のメインの仮想通貨はJOBではなく、JOPなので覚えておきましょう。
JobCoinの将来性は?
それでは、JobCoinの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
JobCoin上昇には「採用企業の増加」がカギ
JobCoinが上昇するためには、JobCoinを採用し、給与の前払いシステムを導入する企業が増える必要があるでしょう。
しかし2021年現在、JobCoinは主要な企業による採用がないようです。
この理由として、JobCoinの採用することによる企業のメリットが薄いことが挙げられます。
たしかに企業は、JobCoinを採用することで「給与の前払いができますよ」と従業員にアピールできるので、新規採用に有利になります。
一方で、JobCoinが暴落するなどし、従業員が損失を被った場合のリスクを考慮すると、なかなか採用に踏み切ることが難しいのでしょう。
今後も公式発表をチェックし、JobCoinとの契約する企業が現れるかどうかに注目していく必要があります。
JobCoinはIEO銘柄
IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)とは、ICOトークンの販売を取引所が代理で行う販売方法です。
2019年5月、JobCoinは取引所CoinBeneでIEOを実施しています。
また2019年11月には、JobCoinは取引所BitKingでIEOが実施されました。
IEOでは取引所がプロジェクトの審査を事前に行っているため、優良プロジェクトが多い傾向があります。
しかし、JobCoinは現在、CoinBeneで上場廃止になっています。
またBitkingは大手取引所ではないので、JobCoinの信頼性の裏付けとしては弱いでしょう。
JobCoinの買い方
JobCoinは主要な取引所での取り扱いはありません。