「NAGEZENI(ナゲゼニ/NZE)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「詐欺だと言われているけれど、現在はどうなんだろう?」
と、気になっていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
詳しくみていきましょう。
NAGEZENI(ナゲゼニ)とは
NAGEZENIとは、インターネット上での投げ銭を主な利用用途として開発された仮想通貨。
「応援」「広告」「決済システム」を三本柱に、ソーシャルメディアで活動するすべての人や企業を応援する、と説明されています。
そもそも投げ銭とは、ストリートで芸を披露する音楽家や大道芸人に対して、応援の気持ちを込めて寄付するお金のこと。
NAGEZENIでは、これをインターネット上で行うための手段になることを目指しています。
NAGEZENIはビットコインのブロックチェーン上で発行されたCounterpartyトークンでしたが、将来的にはイーサリアムに以降する予定とのこと。
また、2020年には国内の仮想通貨取引所に上場すると主張していましたが、2021年現在、実現していません。
NAGEZENIの5つの特徴
NAGEZENIには、以下の5つの特徴があると説明されています。
- 応援:ソーシャルメディアで投げ銭できる
- 出資:クラウドファンディングの資金調達に使える
- 決済システム:ウォレットアプリを作成し、そこから低コストで送金できる
- BTCと交換可能:ビットコインと交換できる
- 広告費:NAGEZENIを使ってメルマガやアプリに広告が出稿でき、その広告費の支払いに使える
NAGEZENIを手がけた「松宮義仁」代表とは?
2021年現在、仮想通貨NAGEZENIは「松宮義仁」代表による詐欺案件だと考えられています。
松宮義仁代表は、「ミスター現金伝承」「ソーシャル日本一の男」「SNSを現金化する男」などと呼ばれており、さまざまな高額塾を販売しています。
NAGEZENIの「NZオーナーズクラブ」
NZオーナーズクラブとは、メンバーになるとNAGEZENIを使ってネット媒体に広告が出稿でき、新たなクラブ会員を獲得すると「紹介料」を入手できるとうたわれているクラブ。
また、クラブに入会することで仮想通貨NAGEZENIを購入できるようになります。
その金額は、30万円前後のようですね。
当初、「将来、NAGEZENIは5〜30倍になる」などとうたわれていたものの、実際には10分の1以下に暴落。
また販売時には、「2018年末までの解約申請すると返金できる」とのことでしたが、実際には返金がなされなかったとのことで、「NZオーナーズクラブは詐欺」との声は大きくなっています。
そのほかの高額塾も多数
また「松宮義仁」代表は、巨大利権継承クラブという30万円ほどで加入できるクラブや、フリーダムライフクラブ(FLC)、クリプト・ファイナル・クラブを手がけていることで知られます。
最後のクリプト・ファイナル・クラブに関しては、集団訴訟の動きも。
集団訴訟サイトによれば、クラブに入会すれば、仮想通貨MALcoin(名称変更後にALTALLIESへ)やNAGEZENIを入手できるとされていましたが、
- MALcoinは取引所に上場するとうたっていたが、実際にはされていない
- お金を支払ったが、約束のNAGEZENIが提供されなかった
- 条件を満たせば返金を受けられるはずだが、返金がない
などの詐欺行為があったとされています。
NAGEZENIの将来性は?
それでは、NAGEZENIの将来性をどう考えればいいでしょうか?
松宮義仁代表が3億3000万円の申告漏れ
松宮義仁代表は上述のとおり、仮想通貨系の情報商材を販売し多額の利益を得ていましたが、その後、3億3000万円の申告漏れを東京国税局から指摘されました。
なんと、仮想通貨NAGEZENIを含め、販売して得た利益はまったく申告していなかったようです。
もともとNAGEZENIに関しては投資家から「詐欺なのでは?」と言われていました。
基本的な業務である申告すらしていないことを考慮すると、NAGEZENIの進捗は期待できないでしょう。
公式サイトは飛んでいる?
NAGEZENIの公式サイトは、2021年2月現在、アクセスすることができない状態です。
また、公式ツイッターは2019年3月以降、更新がなくなっています。
投資家が期待するようなNAGEZENIプロジェクトの進捗が今後みられる可能性は、やはり低いと言わざるをえません。