「VeChain(ヴィチェーン/VET)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「ブランド品の偽物を判別できるらしいけど、将来性はどうなの?」
と疑問に思っていませんか?
この記事では、中国政府も注目するVeChainについて徹底解説。
特に、以下のポイントを重点的にご紹介していきますよ。
さっそく、詳しくみていきましょう。
VeChain(ヴィチェーン)とは
VeChainは、商品の「真贋選定」(本物とニセモノを区別すること)を行うことができる仮想通貨プロジェクト。
たとえば中国ではブランド品を模倣したコピー品が社会問題となっています。
人気キャラクターの著作権を侵害した模倣品も、アジアを中心に問題になっていますね。
もちろん、日本でもニセモノの問題はつきません。たとえば、食品の産地偽装などの問題が問われるようになっていたりします。
こうした問題では、消費者の利益が損なわれることはもちろん、「ニセモノのせいで、本物(ブランド品など)の売れ行きに影響し、経済的損失が発生している」ことも重要です。
つまり、商品の「真贋選定」は、企業がコストをかけてても導入したいシステムなのです。
VeChainでは、改ざんが不可能とされる「ブロックチェーン」を活用することで、真贋選定をより効率的かつ信頼できるものにします。
また、流通段階にある製品の管理効率化などを行うこともできます。
ブロックチェーンで偽物を識別する仕組み
そのシステムは単純で、商品にNFCチップという専用の識別チップを埋め込みます。
それをブロックチェーン技術で照合することで、「改ざんができない」商品管理システムを構築することができます。
また、VeChainには商品の追跡機能もついています。
どこの工場で生産され、どのように流通してきたか。
取引履歴を追うことで、即座にこの商品が本物かどうかを判断することが出来ます。
VeChainを導入するメリットは「ブランド品」にとどまりません。
- 食品や農業:IoTとも組み合わせて温度管理や出荷のタイミングなどをブロックチェーンで管理できるように
- 自動車:所有者や走行距離、車検の履歴などを記録することで自動車のデータをメーカー、ユーザー共に把握可能に
といったことで、幅広い分野で活用することが出来ます。
VeChainを使うと、本物とニセモノ、製品の現状がすぐに識別できるようになるので、「だまされて買ってしまう」なんてことが無くなりますよね。
幅広い業界に応用が効く技術なので、VeChainがどこまで拡大していくか期待したいですね。
マスターノードについて
VeChain(VET)はマスターノード(取引の機能を手伝う役割。報酬が得られる)が立てられる「マスターノード銘柄」です。
大きく分けて3種類のマスターノードがあります。
- オーソリティマスターノード (VeChain財団の推薦もしくは投票)
- エコノミックマスターノード( 1,000,000VET以上保有者)
- Xノード 早期参加者特典(2018/03/20で締切済み)
このうち、誰でも参加できるのがエコノミックマスターノードです。
ただし、100万VET持つのはなかなかの額が必要となります。
VeChainの今後の伸びを考慮すると、「安いもの」という考え方もあるかもしれませんね。
VeChainの将来性は?
それでは、VeChainの将来性をどのように考えらればいいでしょうか?
結論、僕自身はVeChainの将来性を高く評価しています。
将来的には時価総額トップ10に君臨する可能性も十分あると考えています。
その理由は多くありますが、ここでは「実用化」への足がかりとして期待される複数のファンダメンタルズをご紹介します。
VeChainは中国政府も注目
Vechainは中国のGui’an(中国政府直轄の経済特区)とのパートナーシップを組んでいます。
Gui’anは、VeChainが提供するシステムで銀行などの関連文書などを管理するためのテストを実行しているんですね。
また、過去には中国共産党中央委員会の機関紙「人民日報」にて、
「若い企業だが、すでにブロックチェーン業界で世界を牽引するリーダーの一つ」
だと報じられました。
VeChainは「真贋選定」のニーズが大きい中国にて、政府が注目する数少ない仮想通貨のひとつです。
ドコモなど大企業とのパートナーシップを締結
VeChainは、ドコモの「第5世代移動通信方式(5G)オープンパートナープログラム」に参加することを発表しています。
「5G」といえば、現在の通信方式の「4G」の次に普及する次世代のデータ通信方式として知られていて、大容量かつ高速の通信が特徴です。
VeChainのビジョンであるIoTを加速させるためには高速通信が欠かせませんので、5Gオープンパートナープログラムへの参加は、成功のための大きな一歩になりますね!
そのほか、VeChainはすでに自動車大手のBMWなど大手企業とも提携。
世界的な認証機関「DNV GL」や世界的コンサルティングファーム「PwC」、「LVMH」(ルイ・ヴィトン)などの大企業と提携に成功しています。
「ウォルマート」とパートナーシップを締結
さらに驚くべきことに、VeChainは、小売およびスーパーマーケット業界で世界最大の「ウォルマート」とパートナーシップを締結しています。
2020年1月期のウォルマートの年間売上高は「5239億ドル(約57兆5500億円)」と世界トップ。
2020年3月期のトヨタ自動車の年間売上高「29兆9300億円」を大きく上回ります。
VeChain にとって、間違いなく過去最大の提携と言えますね。
上記提携を受けて、VeChainは食品サプライチェーン500社以上との提携も実現させており、「実需向上」に繋がる好材料となりました。
こうした提携はプロジェクトの注目を集め、将来的な時価総額トップ10入りの足がかりになると考えられます。
VeChainが新たに「Foodgates」を発表
2019年11月7日、VeChainが新たに飲食品向け追跡システム「Foodgates(フードゲーツ)」を発表しています。
「Foodgates」とは、食品の生産現場から流通まで、国境を越えて追跡できるシステムのこと。
イベントでは、実際にVeChainで追跡されたフランス産の食品を、なんと仏・マクロン大統領および中国・習主席が試食されています!
「Foodgates」が発表された国際輸入博覧会(CIIE2019)は、世界151カ国から3617社、日本からは450を超える企業が参加したとあって、これを伝えたVeChain公式ツイートは2000以上の反応を集めました。
ドイツ大手製薬会社の中国法人がVeChainを利用
ドイツ大手製薬会社バイエルの中国法人が、VeChainと提携したことが2020年5月に報じられました。
VeChainを使って、各医薬品のサプライチェーン移動を追跡するためとのこと。
これによって、厳重に管理すべき医薬品の透明性が担保されるようになるとされています。
このような影響力の大きな発表が継続的に行われることで、VeChainは、仮想通貨市場で存在感を着実に増しつつあります。
VeChainの購入方法
VeChainは国内取引所では取り扱われていません。
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