「ノアコインってどんな仮想通貨なの?」
「ノアコインとノアプラチナムって何が違うんだろう?」
「ノアコインは怪しいって言われているけど大丈夫?」
ノアコインについて上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ノアコインとは2017年にICOを行った、国外に出稼ぎに出ているフィリピン人労働者が低コストで自国に送金できるようにし、最終的にフィリピン経済を発展させることを目的に生まれた仮想通貨です。
NOAH Coin(ノアコイン)とは?
ノアコインの概要
仮想通貨名 | NOAHCOIN(ノアコイン) |
略称 | NOAH |
発行上限枚数 | 2,160億枚 |
発行枚数 | 915億8400万枚(残りの57%相当は既にバーン済み) |
規格 | ERC20 |
承認アルゴリズム | Proof Of Stake(POS) |
公式サイト | https://noahcity.org/ja |
ノアコインが生まれた背景
ノアコインはフィリピン経済の成長を促進することを目的として生まれました。
具体的にはフィリピンにおける以下の問題を解決することを目指しています。
- 高すぎるインフレ率
- 多くの人が債務を抱えており、お金の自由が無い
- 市民の声が政府に届いていない
- 海外からお金を送金する際に高額な手数料がかかる
- 一部の権力者によって支配されている
- わずか3%のクレジットカード普及率
この中でも特に問題視されているのが「海外からお金を送金する際に高額な手数料がかかる」ことでしょう。
フィリピンでは、自国で稼げるお金が少ないことから多くの労働者が海外に出稼ぎに出ます。
当然、出稼ぎ労働者は稼いだお金を母国であるフィリピンに送金する訳ですが、ここで問題になるのが送金手数料の高さです。
現在、他国からフィリピンにお金を送金する際に平均で10%もの手数料がかかってしまい、どんなに頑張ってお金を稼いでも1割は送金業者に搾取されてしまうのが現状です。
ちなみにフィリピン人出稼ぎ労働者全体の収入を合計すると年間で約3兆円にものぼると言われており、これはフィリピンのGDPの約1割に相当します。
その中の1割(3000億円)が手数料として消えてしまうのですから、いかに大変な問題か分かりますよね。
そこで、送金の橋渡しとして暗号通貨を利用して手数料を抑えようというのがノアコインの考えです。(ノアコインを使うことで手数料を10%から2~3%まで抑えることが可能)
ノアコインの特徴
ノアコインを保有することで以下の恩恵を受けることができます。
- POSによる配当金が40年間貰える
- ノアシティの市民権が得られる
ノアコインはProof Of stake(POS)という認証アルゴリズムを導入しており、これによってノアコインを保有しているだけで毎年配当金が貰えます。
貰える配当金額ですが初年度に保有量の20%、その後40年間配当を貰い続けることになります。(ただし毎年配当金額が0.86倍になっていきます。)
また、ノアコインプロジェクトには「ノアシティ」と呼ばれる、ノアコインを決済などに使用できる街を作ろうという構想があり、ノアコインを保有することでこの街の市民権を得られたり、街の公務員になれるといった特典がありました。
しかし2020年12月現在はこの「ノアシティ」の建設計画は白紙に戻されたため、上記の特典も無くなっています。
ノアコインと「泉忠司」氏の関係
ノアコインについてWeb上では「怪しい」「詐欺だ」という意見が多く見受けられますが、前述したようにノアコイン自体はフィリピン経済の成長を目的としたものであり、詐欺目的で作られたものではありません。
ただし日本でノアコインを利用した詐欺行為があった可能性も否定できません。
ことの発端は日本でノアコインのICOが行われた際、ノアコインのアフィリエイトを行っていた「泉忠司」氏がICOへの参加を募集し始めたことでした。
この際に「泉忠司」氏は「ノアコインがフィリピン政府主導の国家プロジェクトである」と説明してICOへの参加を呼び掛けていたのですが、実際は全く関係が無く、フィリピン大使館と政府が無関係であると発表したのです。
これに騙されたと感じた利用者からは不満の声が多く挙がり、最終的には返金騒動にまで発展しました。これがノアコインは詐欺であると言われる要因です。
ただし、実際上場した後は、仮想通貨ブームの追い風もあり高騰を遂げて稼げた人も多いのも事実です。
ノアコインとノアプラチナムの違い
2020年12月現在、上記で解説したノアコイン(旧ノアコイン)はノアプラチナム(新ノアコイン)へと生まれ変わっており、総発行枚数や対応取引所などが変わっています。
下記がノアプラチナムの概要です。
仮想通貨名 | NOAH PLATINUM(ノアプラチナム) |
略称 | NOAHP |
発行上限枚数 | 2160億枚 |
発行枚数 | 23億7,600万枚(ロック解除され市場に循環している枚数) |
規格 | Cosmos/Tendermintベースカスタムトークン |
承認アルゴリズム | Proof Of Stake(POS) |
公式サイト | https://noahcity.org/ja |
旧ノアコインは海外の約20か所の取引所で取り扱われていましたが、ノアプラチナムに移行した現在はBTCNEXTのみ対応しています。
2020年12月時点ではおよそ0.006円前後を推移しております。