「ザイフトークン(ZAIF)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「ERC20への移行という好材料があるみたいだけど、価格への影響は?」
とザイフトークンの将来性について気になっていませんか?
そこでこの記事では、以下のポイントを重点的に解説。
まずはザイフトークン(ZAIF)の2021年の最新動向からみていきましょう。
ザイフトークン(ZAIF)2021年の最新動向
2021年2月時点でのZAIFトークンの価格動向です。
2019年〜2020年にかけてZAIFトークンは横ばいの動きを続けてきたザイフトークン(ZAIF)がついにレンジ相場を大きく抜けました。
しばらくレンジを抜け出せなかったザイフ(ZAIF)トークンが大きく上に抜けたので、ますます今後の動きに注目が集まります。
ZAIFトークンの今後の動きとして考えられる動きは2つ。
ZAIFトークンは上場当初、5円を記録したこともあり、今後の上昇には期待が集まっています。
ZAIFトークンの今回の上昇での世間の反応をみていきましょう。
ザイフトークン(ZAIF)急上昇による良い反応
Twitter上ではザイフトークン(ZAIF)が大幅に上昇したことによる歓喜の声が多く挙がっていました。ザイフトークン(ZAIF)は依然、持っていてもあまり意味のないトークンには変わりないので、ここで大きな発表を期待する声もありますね。
続いて今回の上昇へのネガティブな意見をみていきましょう。
ザイフトークン(ZAIF)急上昇への悪い反応
ザイフトークン(ZAIF)へのネガティブな評判としては、ザイフトークンが上がる理由がわからない人たちの謎の上昇への困惑がみて取れました。
ザイフトークン(ZAIF)の今後の動きの予想
今回の上昇は、仮装通貨全般のバブルに後押しされて、ザイフトークンの需要が高まり上昇したのでしょう。
他の草コインの動きから見るに、0.5〜0.7円台での調整がしばらくは続きそうです。
また、ザイフトークンはビットコインのブロックチェーン上でトークンを発行する「Counterparty」を使用して作られていますが、新たに、2021年3月までにイーサリアム上のトークン規格「ERC20」へと移行することが決定されています。
このタイミングで他の好材料が発表されれば、大きく上昇が見込めるのではないでしょうか。
ただし現時点では特に使い道のないトークンであることには変わりありません。
それでは、そもそもザイフトークンってなんなの?という所を次の章から解説していきます。
ザイフトークン(ZAIF)とは?特徴は?
ザイフトークンとは、テックビューロ社が過去に運営していた取引所Zaifの取引所系トークン。
Zaifブランドの象徴となる仮想通貨を発行する、という目的から2015年に誕生しました。
取引所の名称とコインの名称が似ていますが、厳密には取引所名称は「Zaif」、トークンの名称は「ZAIF」と区別されています。
なお、ザイフトークンには、2020年11月現在ではこれといった使いみちがありません。
通常、取引所系トークン、その保有者に何らかの特典が用意されています。
たとえば、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスのBNBトークンでは、バイナンスの取引時に手数料が大幅に割引されるなどの特典があります。
しかしザイフトークンには使い道も特典も用意されていないので、現状、投資家は将来に期待してホールドし続けているのが現状です。
なおザイフトークンのホルダーは、
- Zaif取引所内:約18万人が約52億枚を保有(約8.2億円相当)
- Zaif取引所外:約550人が約1.3億枚を保有(約2,053万円相当)
の規模で存在するとされています(2020年11月2日、テックビューロ調べ)。
ザイフトークンのこれまでの価格推移
ZAIFは2016年7月に「1ZAIF=1円」で取引がスタートされ、一時は5円を超えるまで急騰しました。
しかし徐々に勢いを失い、記事執筆時点では0.2円で推移しています。
取引所Zaifについて
ザイフトークンを発行したZaifは、国内を代表する大手仮想通貨取引所です。
2020年11月現在、ビットコイン、ネム、モナコイン、ビットコインキャッシュ、ZAIFなど11種類のコインが売買できます。
2018年9月、ビットコイン、モナコイン、ビットコインキャッシュ約70億円相当が取引所から流出し、Zaifの運営会社がテックビューロからフィスコ仮想通貨取引所へと継承されています。
ザイフトークンの将来性は?
それでは、ザイフトークンの将来性をどう考えればいいでしょうか?
ザイフトークンはERC20へ移行予定
2020年11月2日、テックビューロ社の朝山代表は、ザイフトークンの今後の方針について発表しました。
ザイフトークンはビットコインのブロックチェーン上でトークンを発行する「Counterparty」を使用して作られていますが、新たに、2021年3月までにイーサリアム上のトークン規格「ERC20」へと移行することが判明。
これにより、ザイフトークンに対応するアプリケーションやWebサービスが増大し、結果としてZAIFの上昇につながるとされています。
ただし、具体的なアプリケーションやWebサービスの名称などは明らかにされていません。
ザイフトークン「廃止」の恐れは現状なさそう
「ザイフトークンって使い道がないし、価格も冴えないから廃止になるのではないか?」と心配するホルダーもいるでしょう。
しかし上記のERC20への移行が発表されたことで、現状、廃止の恐れはないといえます。
テックビューロはザイフトークンのホルダーが含み損を抱えることを憂慮しており、(実現するかは別として)価格が向上するような努力は続ける姿勢を見せています。
ザイフトークンにはユースケースがないのが弱点
では逆に「V字回復はあるのか?」と聞かれると、これも現状では難しいと考えられます。
なぜなら、ザイフトークンには明確なユースケース(使い道)がまったくなく、保有していることによる特典もないからです。
つまり、あくまで「将来に期待!」ということで価格が付いていますが、現状で価値を見い出すことが困難なトークンです。
テックビューロは今後、ザイフトークンの価値向上のため、
- テックビューロ主導のキャンペーンを主催
- フィスコ運営の「Zaif」との共同プロジェクト実施
- 関連サービスでの決済手段としての採用
- 取引所ザイフでの『簡単売買』への採用
などを行うとしていますが、根本的な問題としてザイフトークンの「具体的な」使い道が見えてこない限り、安定上昇は見込めないでしょう。
ザイフトークンは「テックビューロ」発行という点に注意が必要
2020年6月に、ある理由でザイフトークンが暴落しました。
その背景となったのが、Zaif公式ツイッターの以下のツイートです。
「なぜこれで下落するの?」と思う方も多いでしょう。
実は、このツイートが行われる前まで、多くの人はザイフトークンは「フィスコ」が管理していると考えていました。
しかし実際は、ハッキング被害を受けてすでにZaif事業を手放している「テックビューロ」だったのです。
これを知った投資家は、「ザイフトークンだけテックビューロに残っていたのか」「もうZaifと関係がないテックビューロに何ができるのだろう」と思ったはずです。
ZAIFトークンは、国内取引所を通じて簡単に買える数少ない「取引所トークン」なので、僕としても応援したい気持ちがあります。
しかし現状では、こうした複雑な事情や、見通しが立たない今後を考慮すると、新規購入は避けたほうがベターだと考えています。
それにしても、2016年から何も使い道がなく、むしろ色々出来そうな気はしますが、使い道を作ろうとしなかったのは非常に謎ですね…
ザイフトークンの購入方法
ザイフトークンは、ザイフでのみ取り扱いがあります。