仮想通貨renBTCとは?その特徴や仕組み、将来性、買い方

コイン

「renBTCってどんな仮想通貨なんだろう?」

イーサリアムのブロックチェーンでビットコインを発行できるらしいけど、どんなメリットがあるの?」

と思っていませんか?

そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。

この記事でわかること
  • renBTCとは
  • renBTCの特徴と仕組み
  • renBTCの買い方

さっそく、詳しくみていきましょう。

renBTCとは

出典:Ren

renBTCとは、イーサリアムのブロックチェーンを使って発行されたビットコインのこと。

ビットコインを「担保」にして、同数のrenBTCを発行することにより、ビットコインとの「1:1」の連動性を保っています。

このような仕組みを観察すると、renBTCはいわゆる「ステーブルコイン」であることがわかりますね。

ステーブルコインというと、米ドルと連動するUSDT(テザー)を想像する方も多いかもしれません。

しかし、renBTCは、米ドルではなく「ビットコイン」を価値の裏付けとしているのです。

仮想通貨プロジェクト「Ren」が発行

仮想通貨プロジェクトのひとつである「Ren」や「RenVM」という言葉を聞いたことがありますか?

Renは記事執筆時点で、時価総額ランキング78位に位置する仮想通貨。

Renは、異なる仮想通貨同士(ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、Zcashなど)の「相互運用性」を提供しているプロジェクトです。

相互運用性とは、違うブロックチェーンを持つ仮想通貨同士をつなぎ合わせること。「クロスチェーン」などと呼んだりしますね。

renBTCは、Renとは別の仮想通貨ですが、Renの仕組みを使って発行されています。

renBTCとビットコインが連動する理由

Renの最大の特徴は、ビットコインと「1:1」で連動するということ。

では、なぜrenBTCはビットコインと同じ値動きをするのか?

それは、renBTCを発行するには、本物のビットコインを実際に預け入れる必要があるからです。

「renBTCの背後には本物のビットコインがある」「本質的に、renBTCはビットコインと交換できる」ことになっているので、取引所でも「1:1」で自然と取引されています。

また、renBTCは、米ドルのステーブルコインとして有名なUSDT(テザー)とは少し仕組みが異なります。

USDTには、「テザー社」という特定の企業が背後に存在しています。

しかしrenBTCには、担保となるビットコインを保管する特定の企業は存在しません(非中央集権的、分散的なRenという仮想通貨システムによって管理されています)。

この違いをどう考えればいいのかについては後ほどお話しします。

renBTCの仕組みと将来性

それでは、renBTCの将来性についてどう考えればいいでしょうか?

わざわざビットコインを「イーサリアム」で発行する意味はあるの?

そもそも、なぜビットコインと同じ値動きをするイーサリアムが必要なのか?と疑問を感じる方もいるかもしれません。

ビットコインに投資したいのなら、ビットコイン現物を直接保有するのがもっとも確実なはず。

その意味は、イーサリアム上の「DeFi(分散型金融)」にビットコインを持ち込むためです。

DeFiは幅広い仮想通貨を使った金融サービスを指しており、複雑な言葉ではありますが、一例としては「分散型取引所(特定の管理者が不在の仮想通貨取引所)にトークンを預けることで、利息収入を得る」ことなどが可能(イールドファーミングと呼ばれます)。

本来ビットコインではイールドファーミングはできませんが、DeFiプロジェクトが対応するイーサリアムの規格でビットコインを発行することで、「ビットコインなのにDeFiに参加でき、利息収入が得られる」状態になります。

これが主な、「イーサリアムのブロックチェーンでビットコインを発行する意味」です。

もちろんrenBTCでもイールドファーミングに参加することが可能です。

非中央集権的ステーブルコインのメリット

先ほど軽く述べたように、renBTCは非中央集権的なステーブルコインです。

「ステーブルコインで非中央集権的ってどういうこと?」と思われるかもしれませんが、ステーブルコインにはおおむね共通して、「連動する資産を担保価値の裏付けとして)を持つ」という特徴があります。

その担保の保管を、「特定の企業」が行うのか「非中央集権的な仮想通貨システム」が行うのか、大きくわけて2通りの方法があるんですね。

USDTはテザー社が担保のドルを保管しているので、中央集権的なステーブルコインですし、WBTCと呼ばれる別のビットコイン系ステーブルコインも、特定の企業が運営するカストディサービスでビットコインを保管しているのでやはり中央集権的なステーブルコインです。

これらのコインでは、特定の企業がちゃんと担保を保管してくれているという信頼のもと、成り立っています。

一方のrenBTCは特定の企業の信用に依存せず、(仮想通貨のシステムが崩壊しない限り)ビットコインとの連動性が成り立つのがメリットです。

WBTCのような中央集権的なステーブルコインを使うか、renBTCのような非中央集権的なステーブルコインを使うかは好みではありますが、「renBTCが肌に合う」という方も多いのではないでしょうか?

ビットコインをDeFiに持ち込みたい方は、renBTCの利用を検討してみてくださいね。

renBTCの買い方

renBTCは国内取引所では扱われていません。

海外取引所のバイナンスで買うことができます。