こんにちは、阿部です。
仮想通貨の相場は、国家や政府の「規制」によって大きな影響を受けます。
そのため「規制」の動向に詳しくなればなるほど、投資を有利に進めることができます。
それでは最近だと、どういった点に注目すればいいのか。
今回は、タイムリーなニュースであるG20についてご紹介します。
2018年7月のG20は22日までおこなわれ、仮想通貨について現時点でのいくつかの指針が示されました。
結論としては、かなりポジティブに受けとめてもよいものと考えています。
詳しくみていきましょう。
G20では目立った「規制」なし
2018年7月21~22日、G20(20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明)がアルゼンチンでおこなわれました。
投資家の多くは「仮想通貨に不利な決定がされるのでは?」とヒヤヒヤしていたことでしょう。
しかし結論としては、それほど悪くはないものでした。
以下、要点をまとめてご紹介します。
G20のポジティブ材料
- 仮想通貨の基礎となる技術の発展は、金融や経済に重要な便益(メリット)をもたらすと判断された
- 現時点で、仮想通貨が金融システムの安定性にリスクをもたらすことはないと判断された
G20のネガティブ材料
- 仮想通貨は脱税やマネーロンダリングなどの反社会的な行為に利用される性質があると判断された
- 仮想通貨は、法定通信の性質に欠いていると判断された
G20での決定をまとめると、、、
上記のポジティブ要因とネガティブ要因をまとめると、どのようなことがいえるのか?
まず、
①「仮想通貨の基礎となる技術発展は、金融や経済に重要な便益(メリット)をもたらすと判断された」
こと。
これは注目ポイント。
国家間が話し合う「お堅い場」において暗号通貨のメリットが認められることは珍しく、重要な進展です。
しかも、
②「現時点で、仮想通貨が金融システムの安定性にリスクをもたらすことはないと判断された」
ので、投資家が懸念された規制強化や、それに伴う下落もありませんでした。
しかし一方で、ネガティブ要因も指摘されました。
「仮想通貨は脱税やマネーロンダリングなどの反社会的な行為に利用される性質がある」
「仮想通貨は、法定通信の性質に欠いている」との判断です。
しかし、ご存じのように、こうした負の側面はこれまでもずっと言われてきた、周知の事実です。
よって、今回のG20で新たに出現した「悪材料」はゼロといってもよいと思います。
G20が無事終了し、ビットコイン(BTC)は急進!
このように、予想していたよりもスムーズに終了したG20を受けて、ビットコイン価格が上昇しています。ようやく、尻上がりなチャートの形となってきましたね。
ここから上昇トレンド第二弾を目指していってほしいところ。
拡大すると、このように急騰していることが分かります。
もちろんこうした要因には、G20だけではなく
- 機関投資家の仮想通貨参入
- ビットコインETF誕生への期待感
などいろいろな要因がありますが、いずれにしても仮想通貨市場に追い風となっていることは間違いありません。
一方でアルトコインは下落も見られる
一方で、ビットコインの上昇とは反対に、アルトコイン(ビットコイン以外の通貨)については、必ずしも上昇してはいません。
以下、時価総額2位のイーサリアム(Ethereum/ETH)です。続いて、時価総額3位のリップル(Ripple/XRP)のチャートです。
ビットコインは仮想通貨の王者的存在なので、ビットコインの価格の上下につられ、アルトコインも連動することが多いです。
にもかかわらず、なぜ、ビットコインは上昇し、アルトコインは下落もしくは横ばいなのでしょうか?
その理由は、最近では、「これから騰がる!」という期待が、アルトコインよりもビットコインへのほうが大きくなっているからです。
投資家は「騰がるかもしれないビットコインをあらかじめ仕込んでおこう」と考えるようになっています。
- G20で大きな規制がなかった → ビットコインETFへの期待感も増加
のように、G20の決定は、ビットコインETF(上場投資信託)誕生という、大きな値上がり期待にも繋がっています。
今回は、2018年7月のG20の決定についてご紹介しました。
このように仮想通貨業界内ではすでに好循環が発生していますが、まだまだ一部の人々にしか認識されていません。
ライバルを出し抜くためにも、今のうちにリサーチしていきましょう!