こんにちは、阿部です。
ビットコインが2018年7月18日、約1ヶ月ぶりに1BTC/80万円を回復しました。
- 7月16日 → 約71万円
- 7月18日 → 約82万円
このようにビットコインは、約2日で10%以上も上昇しています。
では、この要因はどこにあるのでしょうか?
要因を正確に知ることができれば、今後の値動きを予測するのに役立ちます。
この記事では、ビットコイン(BTC)の値上がりの主な理由として、以下をピックアップしています。
- ビットコイン(BTC)ETFの動向
- ブラックロック(BlackRock)が仮想通貨参入の可能性
- G20に先立ってFSBが報告書を提出
すべて重要な材料です。
1つずつ解説していきましょう!
シカゴ・ボード・オプション取引所がビットコイン(BTC)ETFを申請
ビットコイン(BTC)ETFとは、ビットコイン(BTC)を資産として組み込んだ投資信託のこと。
2018年の仮想通貨業界の主な関心事の1つは、やはりビットコイン(BTC)ETFが認可されるかどうかです。
ビットコイン(BTC)ETFは「認可されたら、間違いなくビットコイン(BTC)価格の上昇に繋がるだろう」と言われている、誰もが認めるビッグな材料です。
そんなビットコインETFは実はこれまで何度か申請されているもののすべて審査落ち。
その理由は、
- ビットコイン(BTC)の「規制」が曖昧なままだった
ことが非常に大きいと言われています。
しかし今回のビットコイン(BTC)ETFは、SEC(アメリカ証券取引委員会)が「ビットコイン(BTC)は有価証券ではない」と法律的な「規制」の位置づけを決めた後、初めてとなる申請です。
しかも申請を行ったのは、シカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)。
これほどまでに有利な状況で審査が行われたことはなかったため、「次こそは!」と期待が集まっています。
ビットコイン(BTC)ETFが正式に認可されれば、「ETF」という巨大市場から資金が流入することになります。
それが大きな買い圧力となり、価格が上昇する可能性は高いでしょう。
ブラックロック(BlackRock)が仮想通貨参入の可能性
ブラックロック(BlackRock)の仮想通貨参入の可能性が報じられたことも、今回の急騰の理由の1つです。
ブラックロックは、世界最大の資産運用会社。
仮想通貨への参入が決定すれば非常に大きなニュースです。
注目されているのが、予想される運用額。
なんと594兆円(!)の資産で仮想通貨に参する可能性が報じられています。
仮想通貨参入に関して、ブラックロックからの正式な発表があったわけではありませんが、Financial Newsの報道によると、
ビジネスの様々な分野からなるチームを作り、ビットコイン(BTC)先物に投資すべきかどうかを検証している。
とのこと。
仮想通貨市場の時価総額は約30兆円(2018年7月現在)です。
それに対してブラックロックは594兆円ですので、このニュースの実現を個人的にも強く期待しています!
G20に先立ってFSBが報告書を提出
仮想通貨市場の将来性は、最近になり広く認められるようになってきました。
しかし一方で、新たな課題もあります。
「政府による仮想通貨規制」が各国で強くなってきていて、ここ半年の価格の伸びが弱くなっていることです。
政府による規制が仮想通貨価格に与える影響は小さくないため、G20の「国際的な規制の枠組み」がどうなるのかが注目されているのですね。
直近のG20は2018年7月21日から行われます。
しかしこれを待たずして、金融安定理事会(FSB)から
「仮想通貨資産が国際金融の安定性に重大な影響を与えることはないと考えている」
との報告書が提出されました。
これにより市場では、「G20での規制強化はほとんどなくなった」との見方が強くなっています。
これも最近の好材料の1つとなっています。
今回は、なぜここ数日でビットコイン(BTC)価格が急騰したのかについて、いくつかの理由をご紹介しました。
この値上がりが失速するのか、それとも長期的な上昇トレンドに繋がっていくのか。
それは、これらの材料が実るかどうかにかかっているといえるでしょう。
引き続き注目しましょう!