ビットコイン vs ビットコインキャッシュの覇権争い

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部悠人です。

ここ数日は仮想通貨市場全体が下げ相場になっているので例外なのですが、ビットコインとビットコインキャッシュはビットコインの価格が上がればビットコインキャッシュの価格が下がり、ビットコインキャッシュの価格が上がればビットコインの価格が下がるという側面がありました。

BTC vs BHC

そして、今に始まったことではありませんが「ビットコインキャッシュがビットコインを超える」、「ビットコインキャッシュがビットコインに代わる通貨になる」という論争がビットコインキャッシュが誕生してから絶えることがありません。

なので、あなたもどこかでこのようなことを聞いたことがあるかもしれませんね。

今月20日にはBitcoin.comの最高技術責任者が保有しているビットコインをすべて売ってビットコインキャッシュに乗り換えたことをインタビューで明かりました。

手数料の高さを理由にビットコインは通貨としての未来はないともインタビューで回答。

この発言の後、ビットコインキャッシュの価格は高騰し、瞬間的に1BCH=50万円を超え、最高値を更新していました。

ビットコインキャッシュの勢力が強まってきていることがわかります。

ビットコインとビットコインキャッシュの手数料、送金時間の比較

実際に送金時間、送金手数料を比べてみると、(1BTC=160万円で計算した場合)

送金時間

  • ビットコイン:32分~
  • ビットコインキャッシュ:8分~

送金手数料

  • ビットコイン:約3,500円
  • ビットコインキャッシュ:約0.73円

と、ビットコインキャッシュの方が優れていることが一目瞭然です。

なぜ、こんな事になっているのでしょうか?ビットコインの手数料が上がる原因の1つとして、送金詰まりの問題があります。

マイナーは取引処理により得られる手数料で処理する順を決めるので、手数料を多く設定すれば優先的に取引が処理されます(送金スピードが速くなる)。

ですので、スムーズな送金を実現したい人や取引所はビットコインの送金手数料をあげている状況なのです。

ビットコインは価格上昇と取引量急増により取引処理能力の上限値に急接近し、送金詰まりや送金手数料が高くなるなどのスケーラビリティ問題が生まれていました。

そこでデータ容量の上限値を引き上げブロックサイズを大きくしビットコインと分裂したのがビットコインキャッシュになります。

これにより、ビットコインキャッシュはビットコインよりも安い手数料で送金を行うことが可能になりました。

ブロックサイズがビットコインが1MBに対し、ビットコインキャッシュは8倍の8MB。これにより送金時間も早くなりました。

今後、どちらが優位に立つのか

8月のビットコインキャッシュ誕生時に比べ、ビットコインキャッシュを推す人、保有する人は圧倒的に増えています。

また、ビットコインキャッシュを推す人の中にはビットコインキャッシュがビットコイン以上の基軸通貨になると言っている人もいます。

今後、どうなっていくかわかりませんが、ビットコインは送金の問題を解決しないことには通貨としての未来は本当になさそうですね。

ビットコインキャッシュが本家のビットコインを超える日はくるのでしょうか?

ビットコインキャッシュは2018年注目されている仮想通貨の1つですので見守っていきたいですね!