こんにちは、阿部です。
新しい仮想通貨やトークンが次々に登場する中、どれが購入に値するのか、信頼性の高いコインはどれなのか、という判断が難しくなっていますよね。
そんなときに利用したいのは仮想通貨の「格付け」です。
「A」「B」「C」「D」などの段階に分けて仮想通貨をランキングしてくれる格付けは、初心者にとってありがたい存在です。
とはいえ格付けを利用することには、デメリットもあります。
必ずしも「高い格付け=値上がり」とはならないのです。
中国政府公認の格付けが発表
中国政府の直属の中国電子情報産業発展が2018年5月11日、「Global Public Chain Assessment Index」(国際パブリックチェーン評価インデックス)を発表しました。
- 仮想通貨とブロックチェーンのプロジェクトを格付け
- 毎月1回の頻度で公表
という方針にて、今後運用されていくということです。
現時点で明らかになっている格付けの仮想通貨は28種類に上ります。
- Bitcoin
- Bitcoin Cash
- BitShares
- Ethereum
- Ethereum Classic
- IOTA
- Litecoin
- Monero
- NEM
- Ripple
- Verge
たとえば上記の仮想通貨がなどが格付けされます。
中国電子情報産業発展はGlobal Public Chain Assessment Indexについて
「ブロックチェーン技術の開発レベルを科学的に評価する」「政府、企業、研究機関、技術開発者に対する専門的なコンサルティングサービスを提供する」
とその目的を明らかにしています。
最近増加している仮想通貨格付け
Global Public Chain Assessment Indexは、中国政府公認の格付けだという点で注目されています。
しかしそれ以外の点を除いては、仮想通貨の格付けそのものはめずらしくなく、独立格付け会社などによってすでに提供されています。
アメリカのWeiss Ratingsの格付けなどが有名ですね。
こうした格付けを利用する際に1つ考えておかなければならないことがあるでしょう。
それは「格付けは、本当に投資の参考になるのか」ということです。
たとえば、「イーサリアムの格付けが上がったから投資をしよう」などの判断は効果的なのか。
あくまで個人的には、それほど格付けをチェックする必要はないと考えています。
たとえば格付けでは、仮想通貨そのものの信頼性を評価していることが多いのですが、実際の値動きの要因はそれほど単純ではないことも多くあります。
仮想通貨やICOでは、運営陣のマーケティング力も重要です。いかにその仮想通貨が優秀なのかをうまくプレゼンしたり、アピールしやすいサイトなどを用意しているかが値動きに影響します。
これらはかなり大きな要因です。
そしてこれは、格付けでは反映されにくい要素です。
とはいえ「ハズレを引かない」ためには格付けも有効。
そのため、初心者の場合は参考にしてみてもよいのではないでしょうか。
中国は仮想通貨を高評価している
中国がGlobal Public Chain Assessment Indexを発表したことは、同国が今後の仮想通貨・ブロックチェーンの将来性を高く評価している証拠だといえます。
1つの国が必死に仮想通貨を研究した上で、「これは将来伸びてくる分野だ!」と判断したのです。
中国だけではなく韓国TrustVerseの創設者Jeong Ki-wook氏も
「ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨資産は将来的には安全で最高の資産になり得る」
と述べています。
「仮想通貨が未来を変える」というのは先進的な考え方ではなく、もはや常識となってきていますよね。
この考え方が一般層に広がっていくとき、さらなる値上がりが期待できると個人的には考えています。