こんにちは、阿部です。
本日も気になる仮想通貨最新ニュースをピックアップしてご紹介していきます。
まずは本日の相場から確認していきましょう!
今日の相場は?→下落!
BTCは昨日の予想通り下落してきましたね。
しばらく75万円付近を行ったり来たりしていましたが、今日一気に72万5千円まで落ちてきました。
この下落で9月20日付近から推移してきたサポートラインを下に抜けた形です。
時価総額トップ10通貨では、重要カンファレンス「SWELL」の閉幕が影響し、リップルが約8%下落しています。
こちらは時価総額トップ100の急上昇ランキングです。
ここ24時間でNoah Coin (NOAH)が約40%の高騰。
10月13日に何らかの重要発表がなされる予定で、その期待感が高まっています。
さて、それでは本日の気になる仮想通貨ニュースをみていきましょう。
①リップル「SWELL」まとめ!「XRPは有価証券ではない」など
リップル社 SWELL2日目まとめ|XRPの有価証券問題など規制討論、700社以上を対象とする調査書も公開https://t.co/T5pSYaJzbk
SWELL2日目が開幕し、仮想通貨規制に関する議論や、リップルの有価証券問題など重要な課題、700以上の送金企業を対象とした公式レポートの公開など注目の内容が続く。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月2日
2日間にわたって開催された「SWELL」。
リップル社が主催する重要カンファレンスです。
先日のブログにてカンファ1日目の決定事項をお伝えしましたが、本日はカンファ2日目の発表内容を解説します。
まず注目すべきはアナリストのAlenka Grealish氏が発表した、700以上の送金企業における「決済のブロックチェーン報告」です。
その発表によると、世界22カ国、700以上の送金企業のうち、
- 18%は決済用ブロックチェーンの商用化、もしくは商用化に近い状況にある
- 45%は商品開発やパイロットを試行中、もしくはブロックチェーンプロバイダーと提携
- 75%は仮想通貨決済に対して、非常に、またはかなり大きな関心がある
- ブロックチェーン商品を利用している85%の企業と、その商品を採用しようとしている90%の企業は、仮想通貨決済に非常に興味を持っている
ということが分かりました。
また、SWELLではリップル(XRP)の有価証券問題にも触れられました。
アメリカ証券取引委員会(SEC)で首席弁護士を8年間務めたMichael Didiuk氏は、
XRPは有価証券ではなく、通貨であると認識している。(中略)仮想通貨XRPはリップル社がなくなったとしても十分機能できる(からである)。
と、リップルは有価証券ではないと説明しました。
阿部悠人の考察(重要度★★★)

②ベネズエラの経済危機が深刻化し、BTC需要が増大中
ベネズエラのビットコイン取引量、記録的水準で増加【フィスコ・ビットコインニュース】 https://t.co/yl92maQADA
— 株式ニュースbot 八木 (@_keizai_news) 2018年10月2日
ベネズエラの経済状況が深刻化している問題で、法定通貨ボリバル建てのビットコイン取引高が急増しています。
ビットコイン売買プラットフォーム「Localbitcoins.com」上でのBTC取引量が、先週約3億ボリバル相当(過去最高水準)を記録したと伝えられています。
阿部悠人の考察(重要度★★★)

アメリカの株価は堅調に右肩上がりとなっており、日本も「好景気」とは実感しにくいものの、日経平均は2万5000円に迫ろうかという水準。
そのため、僕たちは「日本円がヤバいからBTCに替えておこう」とは思わないですが、一方でベネズエラでは「ボリバルがヤバい」という段階になってきているんですね。
これを見て、世界中の投資家がBTCを買い始めたりすると、あっという間に上昇トレンドが生まれたりするので、海外情勢は要チェックです!
③仮想通貨市場は、もはやプロの世界?
仮想通貨のクジラが「取引所外の売買と新品コイン」を好む理由:最大20%のプレミアムもhttps://t.co/HFHRB4SI3b
米DRWの仮想通貨部門責任者は、「仮想通貨市場全体が、プロの世界になりつつある。”西部開拓時代”は終わりを告げた。」と述べた。大口の傾向では、知られざる一面も明かされた。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月2日
Cumberland社トレーディング部門のBobby Cho氏は、仮想通貨市場には複数の機関投資家がすでに参入していると主張しています。
そして、
「もはや仮想通貨市場全体が、プロの世界になりつつある。”西部開拓時代”は終わりを告げた。」
とも述べました。
さらに、機関投資家は取引所ではなく、1対1で取引する「OTC取引」を好んで取引しているため、見えない部分で機関投資家は参入済みだと言います。
阿部悠人の考察(重要度★★)

Bobby Cho氏は「もはや仮想通貨市場全体が、プロの世界になりつつある」としていますが、これはどうなんでしょうか。
もちろん、機関投資家が増加し始めているのは間違いないですが、まだまだこれからであり、株式市場のように「プロの世界」になりきってはいないと考えています。
なぜなら、仮想通貨市場に機関投資家が増加してきたとき、主戦場となるのは「取引所」だからです。
しかし、現在の取引所は出来高が足りていないので、機関投資家が参入できない状態。
ここが改善されてきたとき、プロの資金投下による値上がりを伴いながら、仮想通貨市場は「プロの世界」になっていくと考えています。
④ブロックチェーン推進派、平井卓也議員が入閣へ
新IT担当大臣誕生 ブロックチェーン推進派として知られる平井衆院議員入閣へ
◆安倍第四次改造内閣でブロックチェーン推進派として知られる平井衆院議員が入閣
◆仮想通貨に関しても有識のある同議員がIT担当相に就任した事で政府からの様々なサポートなどが期待されているhttps://t.co/KK8YIb6sno
— コインテレグラフ@仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月2日
安倍内閣の第4次内閣改造で、ブロックチェーン推進派の平井卓也衆議院議員の入閣、および科学技術・IT担当大臣への就任が2日、決まりました。
同氏は、
- 自民党のIT戦略特命委員長・フィンテック推進議員連盟会長
- 多摩大学ルール形成戦略研究所「ICOビジネス研究会」の顧問
などの顔を持つ他、自治体のICO実施ついて肯定的な発言もしており、日本の仮想通貨・ブロックチェーン普及の立役者として期待されます。
阿部悠人の考察(重要度★★★)

仮想通貨は特定の国や企業に依存しないといわれますが、やはり、政府の意向は大切です。
これまで、政府の決定した「規制」により、仮想通貨市場は乱高下してきました。
アメリカでもビットコインETF非承認の際、「クリプト・ママ」ことへスター・ピアース委員の鶴の一声によって「再審査」が決定されたこともあります。
日本が仮想通貨フレンドリーになるには、まず理解ある議員の増加が必須と言えますね。
そのためにも、平井卓也議員にはぜひ頑張ってもらいましょう!
明日のビットコイン予想
明日も下落の予想です。
BTCは9月5日の暴落以来、サポートラインに支えられながら、右肩上がりに上昇してきました。
ですが、昨日の下落でそのラインを抜けたことから、ここからは中期的な下落トレンドに移行する可能性が高いです。
現在は72万5千円付近の節目で止まっていますが、一旦反発して再度下落してくるでしょう。
サポートラインとは
下値支持線ともいう。チャートの下値をつなぎ合わせた線で相場の性質としてサポートラインで再度反発する可能性が高い。サポートラインを割ってきた場合は大きく下落に転じる傾向にある。
本日のまとめ
- ①リップル「SWELL」まとめ!「XRPは有価証券ではない」など
- ②ベネズエラの経済危機が深刻化し、BTC需要が増大中
- ③仮想通貨市場は、もはやプロの世界?
- ④ブロックチェーン推進派、平井卓也議員が入閣へ
- ⑤明日はビットコイン下落!
以上、今日の気になる仮想通貨ニュースでした!
上記の内容を簡単にまとめれば「ブロックチェーンはかなり普及してきている」ことと、「ブロックチェーン企業は仮想通貨に興味津々」だということ。
これは以前から世界中で言われていることなので、目新しさはありません。
また、「リップルは有価証券ではないので、アメリカで規制されない」という見解も述べられましたが、こちらについても、SECの最終決定というわけではないので大きな材料とはいえません。
というわけで、2日間のSWELLの最大の材料は、昨日のブログでご紹介した「リップル送金システム商用化」になるでしょう。
ちなみに、SWELLに向けた期待が大きかっただけに、XRPはここ24時間で10%の大幅下落となりました。