こんにちは、阿部です。
数ヶ月前から続いた下降トレンドで、元気がなかった仮想通貨市場。
しかしここ最近、再び上昇の気配を見せています。(保有している仮想通貨の価格が回復してきている方も、ちらほらいらっしゃるのではないでしょうか?)
仮想通貨全体の市場価格(インデックス)を示す「SynCryp」という数値があります。
ここ最近のSynCrypでは、買いシグナルとなるゴールデンクロスが見られたり、チャートが移動平均線を上抜けたりといった、ポジティブなサインが見られます。
今回は、「仮想通貨市場全体のテクニカル分析」をテーマとしてお伝えしていきたいと思います。
それでは詳しくみていきましょう。
テクニカル分析1「トレンド・ライン」
今回チャート分析の参考にするSynCrypは、独自の計算方法により、仮想通貨市場の「平均価格」を示すインデックスです。
たとえば日本企業の平均株価を示す指標として、「日経平均株価」や、「TOPIX」といった指標がありますよね。
そういった指数の「仮想通貨版だと思っていただければわかりやすいでしょう。
さて、テクニカル分析に話を戻すと、最近のチャートがポジティブと考えられる理由の1つは、相場がトレンドラインを上抜けていることが挙げられます。
上図のようにトレンドラインを引いてみると、最近の相場は「典型的な下降トレンド」とはいえなくなっています。
これをもって、必ずしも上昇トレンドの始まりだと断言することはできませんが、「今までとは様子が変わってきている」のは間違いないでしょう。
テクニカル分析2「移動平均線」
また、最近の相場のポジティブさは、「移動平均線」にも表れています。
上図を見てみると、短期トレンドを表す5日移動平均線、そして25日移動平均線の2つよりも、相場(価格)表示が上にあります。
これも、上昇トレンド判断の材料の1つです。
もう一度上図をご覧いただくと、2018年2月の初旬頃にも、移動平均線の上抜けが見られますよね。
しかしこれは、2018年1月末頃の強い下落からの反動にすぎません。
一方、今回は「じわじわ」上昇してきており、こちらの方がポジティブであると判断することができます。
テクニカル分析3「ゴールデンクロス」
もう1つ、最近の相場がよくなっていることを示すサインが出ています。
それは、ゴールデンクロスです。
移動平均線を応用した考え方として「ゴールデンクロス」「デッドクロス」という指標(シグナル)があります。
「短期移動平均線が長期移動平均線を上抜けると買いサイン」となるゴールデンクロスは、2018年4月中旬(約1週間前)に見られます。
チャートに表示されているのは5日移動平均線と25日移動平均線(比較的短期の移動平均線)のゴールデンクロスなので、長期的な上昇トレンドを示唆するサインとしては強くありません。
しかし、2018年1月の仮想通貨市場のピーク(天井)から、こうしたサインは現在までほとんど見ることができませんでした。
つまり、本格的な下落相場が始まって以来、もっともポジティブな局面であると言ってもよいでしょう。
去年のゴールデンウィークも高騰!
現在の相場を見て思い出すのは、1年前のゴールデンウィーク相場です。
実は、仮想通貨がゴールデンウィーク付近に高騰するのには理由があります。
世界中の確定申告期間が終わりを迎えるため、余った資金が仮想通貨業界に流れてくるのです。
必然的に買い注文が増加するため、仮想通貨市場も右肩上がりに推移するケースが多くなります。
それでは、今年もこのままゴールデンウィークに向けて、値上がりが続いていくのでしょうか?
もちろん断言はできませんが、、「テクニカル的にそうなる可能性も十二分にある」と言えます。
現在の短期的な上昇トレンドは、長期的な上昇トレンドにはたして成長するのか。
今後の展開に注目しましょう。