こんにちは、阿部です。
アメリカの有名な格付け会社Weiss Ratingsは「仮想通貨は銀行よりも信頼性が高い」との見解を述べています。
銀行といえば非常に高い信頼性が求められる機関。
そんな銀行よりも仮想通貨が信頼できるなんて、本当でしょうか?Weiss Ratingsのワイス氏は暗号通貨がいまいち普及しない理由について
- 価格の変動性(ボラティリティ)
- 理解の不足
の2点を強調します。
そしてこの2点さえ克服すれば仮想通貨は飛躍的に普及するといいます。
この考えに同意すべきでしょうか?個人的な見解を交えつつ、解説してみたいと思います!
有名格付け会社Weiss Ratingsとは?
現在のデメリットさえ克服すれば、仮想通貨は一気に普及を加速させる。
そう主張するWeiss Ratingsとはどのような会社なのでしょうか?
Weiss Ratingsは格付け会社です。
- 保険会社
- 銀行
- 信用組合
- 株式
- ETF
- 投資信託
といった金融商品について「格付け」(評価)を行うため1971年に設立された会社です。
最近では、仮想通貨の格付けも開始し、話題となりました。
- 「A」=該当なし
- 「B」=イーサリアム・イオス
- 「C+」=ビットコイン・ライトコイン
- 「C」=リップル・イーサリアムクラシック
- 「C-」=ビットコインキャッシュ
- 「D+」=ビットコインゴールド
Weiss Ratingsは上記のように仮想通貨を評価しています。「どの金融商品が優れているのか?」を公表することが仕事の格付け会社。
Weiss Ratingsの生命線は情報の正確性にあるといえるでしょう。
そうした企業が「仮想通貨は銀行よりも信頼できる」と述べるような時代になったことはとても興味深いですよね。
仮想通貨の普及を鈍化させている2つの要因
仮想通貨の普及が(一般層に)いまいち加速しない理由についてWeiss Ratingsのワイス氏は下記の2点を挙げています。
それぞれみていきましょう。
①価格の変動性(ボラティリティ)
仮想通貨の特徴としてあげられる高いボラティリティ(価格変動率)は、投資家にとって魅力的です。
しかし「お金」(通貨)として見ると、高いボラティリティはデメリットとなります。
僕たちが保有する「日本円」の価値が乱高下していたら、だれも日本円で貯金をしたいと思わなくなってしまうでしょう。
僕もこの点には同意します。
仮想通貨には多くのメリットがあります。
- 国境を問わず使える
- 政府の政策などに価値を脅かされることがない
- 送金するのが法定通貨よりも簡単
- 銀行が不要になる可能性を秘めている
などなど。
しかし、ボラティリティの高さは投資家ではない一般の人々にとって大きなデメリットでしょう。
ボラティリティの高さは暗号通貨が成熟に向かうにしたがって低下していくと考えられます。
そのとき、仮想通貨は一気に普及していくのではないでしょうか。
②理解の不足
Weiss Ratingsのワイス氏は暗号通貨を阻害している理由に「理解の不足」も挙げています。
仮想通貨がどれほど優れたものであるかや、「お金の革命」となるということが、まだまだ認知されていないということです。
しかしこれもいずれは解決されることになるでしょう。
長く価値を保ち続ければ人々に理解されるようになることは想像にむずかしくありません。
なぜ仮想通貨は銀行よりも信頼できる?
Weiss Ratingsのワイス氏はなぜ仮想通貨よりも銀行のほうが信頼できると考えているのでしょうか?記事で、以下のように述べています。
仮想通貨の革命に適応しない限り、既存のシステムである銀行が人々の資産の保護を保持する世界を想像するのは難しい。
仮想通貨は革命的な技術であり、銀行とその役割が重なっています。
そのためか、銀行が仮想通貨の発展に対して足並みを合わせる必要があると述べています。
これが銀行よりも仮想通貨のほうが優れているという意味でしょう。
もちろん、1つの考え方にすぎないのは事実。
しかし、大手格付け会社という伝統的な企業までもがこのように未来を予測していることには意味があるとはいえないでしょうか?
さまざまな考え方の1つとして参考にしていただければ幸いです!