上げ相場と下げ相場でも利益を出していく方法について話していきます。
「暗号通貨投資」と一口にいっても、上げ相場と下げ相場ではその考え方は大きく異なります。
それぞれどのような考え方で売買を進めていけばよいでしょうか?
そして、現在が上げ相場なのか下げ相場なのかを判断できる基本的な能力も必要です。
その判断の方法についても詳しく見ていきましょう。
上げ相場と下げ相場を見分ける方法
なぜ、上げ相場か下げ相場かを判断できる能力が必要なのでしょうか?
それは暗号通貨に「買いが買いを呼ぶ」「売りが売りを呼ぶ」という性質があるためです。
ここからは暗号通貨における上げ相場と下げ相場の見分け方をご紹介します。
チャートから直感的に判断する方法
どんな方法なの?
上げ相場と下げ相場を見分ける最も簡単な方法があります。
それは「パッと見」で判断し、直感的に上なのか下なのかを判断する方法です。
これは冗談ではなく、買いが買いを呼ぶようなトレンドに対しては、直感的に「上だ!」と感じる必要があります。
例えば、いかにも上に行きそうな生き生きとした感じで、かつ割高感がないようなチャートがこれにあたります。
トレード分析の専門家の中にも、トレンド判断はテクニカル指標を使うよりも直感的な判断のほうが良いという方もいるほどです。
この方法のメリット・デメリット
確かにあなたの直感が暗号通貨の相場とマッチする場合は、自身の直感に従うことで大きな利益を得られるかもしれません。
ですが、この方法には一つ大きな欠点があります。
それは信じられる指標が自分の直感だけなので、仮に自分の予想と反する相場になった時に慌てて誤った判断をしてしまう可能性が高いということです。
例えば自分の直感だけで相場を判断した結果、予想に反して相場が下がり始めたとしましょう。
仮にその後に相場が回復して上がり始めたとしても、自分の直感が信じらなくなった人はそのままホールドすることができず結果的に損してしまうのです。
移動平均線を用いて判断する方法
どんな方法なの?
そして、もう1つは、「移動平均線」を用いる王道的な方法です。
移動平均線とは一定期間における終値の平均値を線で繋げたものを指します。
例えば25日移動平均線であれば、今日を含めた過去25日間の暗号通貨の価格の平均値を線で繋げてグラフにしたものになります。
下記の画像だと赤い線が25日移動平均線を、青い線が75日移動平均線を表しています。
オススメの移動平均線は、短期トレードでは日足「5日移動平均線」、それより長いトレードでは週足の「13週と26週移動平均線」です。
「5日移動平均線」では、現在の価格が移動平均線より上なら「短期の上げトレンド」の必要条件を満たしていると考えます。
「13週と26週移動平均線」では、2つを同時に表示し、26週移動平均線より13週移動平均線が上なら「中期の上げトレンド」の必要条件を満たしていると考えます。
この方法のメリット・デメリット
移動平均線を使用して相場を分析するという所謂テクニカル分析は暗号通貨の値動きをより視覚的に理解することができ、社会の情勢などに詳しくなくても投資のタイミングを判断することができます。
また、何度か投資を繰り返して経験と知識を蓄えることで分析力が向上し、より多くの利益を得られる可能性もあります。
ただし「相場は生き物」と言われる通り、いくら完璧な分析をしても予想通りにならない場合もありますので、あくまで参考程度に留めておくべきでしょう。
投資初心者にはトレンドフォローがおすすめ
トレンドフォロー(順張り)とは?
暗号通貨の投資をした経験が少ないという初心者の方は「トレンドフォロー(順張り)」と呼ばれる手法を使うのも良いでしょう。
トレンドフォロー(順張り)とは、その名の通り暗号通貨の価格が上昇している時に買い、下落している時に売るというトレンド相場の流れに従って投資をする手法のことを指します。
ではなぜ、初心者には順張りがおすすめなのでしょうか?
よく投資家の間では順張りの逆である逆張り(上昇トレンドで売り、下落トレンドで買う)の方が儲けられると言われています。
確かに逆張りは安値で暗号通貨を購入できれば大きな利益を得ることができますが、その反面相場のトレンドを読み間違えてしまうと買った地点よりさらに下落してしまい、その結果損切りできずに大きな損害を受けるということがよくあるのです。
相場の分析がまだ上手くできない方は、逆張りで買って下落に怯えるよりも順張りで買って上昇トレンドが続くことを願う方が精神的にも楽なのではないかと思います。
トレンドフォロー(順張り)を行う際の注意点
ただしトレンドフォローを行うといっても何も考えずに上げ相場で買い、下げ相場で売りをしていれば良い訳ではなく、いくつか注意しなければならない点があります。
すでに相場が高すぎないか?
順張りで暗号通貨を買う際にまず考えるべきことは「すでに相場が高すぎないか?」ということです。
確かに上げ相場に乗る形で投資をすれば、そのまま上昇トレンドに乗ってどんどん資産を増やせるかもしれません。
ですが既に相場が基準よりかなり高く、買った地点が天井だった場合はそのままどんどん下落していき損切りするタイミングすら見失ってしまうリスクもあるのです。
上記のようなリスクを極力抑えつつメリットを享受する方法としては「押し目買い」と呼ばれる、価格が安くなる一時的な調整を待って購入する手法があります。
ただしこの方法でもどこが天井かは分からないので、一度に全ての資産を投入するのではなく押し目の度に買い増してリスクを分散化させるべきでしょう。
一時的な下げ相場にどう対応するか
これは上記でも述べましたが、上げ相場でも一時的に価格が安くなる場合があります。
順張りを行う上では、こういった下げ相場に遭遇した際「本当に一時的な下げ相場なのか?」ということを判断しなくてはなりません。
一時的な下げ相場だった場合はそのままホールドしていれば更なる利益を見込めますが、一時的でなかった場合は早くに対応しなければ取り返しのつかないことになってしまいます。
上記のようなリスクを抑えるためには「基準より〇%下がったら売る」という損切りのルールを自分の中に持っておくと良いでしょう。
まとめ
ということで、今回は「上げ相場と下げ相場はどのように見分けるのか?」「それぞれどのような考えで投資すればよいのか?」について解説しました。
この通りにすれば必ず利益が出るというわけではありませんが、上級者の頭のなかには入っている考え方となりますので、ぜひ覚えておいてください!