こんにちは、阿部です。
今日はビットコインと日経平均の関係についての話題を取り上げます。どちらも今年に入って急上昇中ですが、暗号通貨と株の世界という一見違うもの同士に見えて、ビットコインと日経平均の動きには実は大きな関連があるのです。今日はその知られざる関係についてお話しします。
【ビットコインと日経平均のチャート】
【ビットコイン日足】
【日経平均日足】
どちらとも日足ですが、こうして並べてみると驚くほど似ているのがわかるでしょう。四月の半ばから一段目の上昇が起きています。その後のもみ合いも同じような形ですが、ややビットコインの方が上に行っている感じです。
9月の押し目もそっくりですね。ここからビットコインも日経平均も急上昇しています。そして11月まで上げて、目先の天井をつけています。このタイミングもちょうど一緒で日経平均がSQ直前だったのですが同時に下げています。
現在は両方共底が入った形ですが、日経平均がまだ調整中なのに対して、ビットコインは急反発して新高値をつけました。しかし、急調整したタイミングといい、反発した時期といい、ぴたりと一致しているようです。
ビットコインと日経平均は、暗号通貨と株の世界という全く別のものなのに何故ここまで動きが似てくるものなのでしょうか?
それに答えるためには、ここにいたるまでの経過と現在の世界の資金の流れを知る必要があります。
【世界中には投機資金が渦巻いている】
現在、世界にはいわゆる投機マネーと呼ばれるものが渦巻いています。それも株や不動産で値上がりしたバブルのようなお金が一時的に存在しているというのではなく、もっと大きな流れで国境を超えて循環して日々拡大し続けているのです。
これらの資金はリーマンショック以前には株や商品に向かっていましたが、一度相場が崩壊したあとでも各国が積極的な金融政策をとったので以前より巨大な形で復活しました。
巨大マネーは常に有利な投資先を求めてさまよっています。
ある時はNYダウ、ある時は金や石油
そしてついに、日経平均や暗号通貨の市場にまで本格的に参入してきました。
いままで金や石油が何年もかけて、高値にまで上昇したことを考えれば、これからの日経平均や暗号通貨も、数年にわたって何倍も上昇する可能性は極めて高いです。
投資マネーの実態はじつはひとつというわけではなく、ヘッジファンド、年金資金、企業それに個人投資家の資金が一体となったものです。それらが金や石油や株式市場を上昇させるうちに本来の資金自体がさらに巨大になったものと考えていいでしょう。
現在、それが向かっている最大の投資先が、暗号通貨市場ー特にビットコインと日本の株式市場です。
ビットコインの取引は日本で全体の56%を占める(世界一位)ので、おもに日本の投資家が相場を押し上げているといってもいいでしょう。このようにビットコインも日経平均も日本市場で主に取引され、その資金のルーツも極めて近いものがあるのです。
【日本市場が重要なビットコインと日経平均】
今年に入ってビットコインと日経平均の動きが極めて似てきたというのも偶然ではないでしょう。9月半ばからの株式相場の上昇は衆院選挙での与党大勝を見込んで日本市場に資金が流れ込んだせいですがビットコインも同じような動きになっています。
もちろんビットコインには独自の材料や情報で動いている部分もありますが、それ以上に大量の資金が流入して同じように買い上げている側面があることを忘れてはなりません。
ビットコインは100万円台に乗った後も大台を超えてさらに上昇していくでしょう。よく囁かれるのが東京オリンピックの時まで上昇するという噂ですが、これもあながち的外れではないと思います。
世界中の巨大マネーの存在と、金や石油の値段が限界に達してきているという事実。投資先として残るのは、NYダウや日経平均のような株式市場と暗号通貨市場だと予想します。
その意味からもこれからの暗号通過市場は目が離せないでしょう。
もちろん、暗号通貨市場の上昇は投機資金だけのせいではなく、暗号通過自体に大きな可能性と価値があるからにほかなりません。
現在はビットコインが独走しているような状態ですが、やがてはビットコインだけではなく、他の通貨にもその物色の対象が広がってゆくことが考えれます。
【おわりに】
最後になりましたが、興味がある人は日経平均とビットコインの動きに注目してもっと詳しく研究してみても面白いかもしれません。特に日経先物のSQに絡んだ動きを調べると、新たな気づきが得られるはずです。新しい投資法をあなた自身が発見できる可能性も高いですよ。多くの人がまだ気づかない今こそW投資のチャンスがあると考えています。
【まとめ】
★今年に入って日経平均とビットコインの動きに連動性が生じている。
★日経平均もビットコインも日本市場の関連が大きく投機マネーのルーツも関係が深い。
★ビットコインと日経先物のSQとの関係に注目。W投資のチャンスあり。