「DASH(ダッシュ)ってどんな仮想通貨なの?」
「送金スピードがとても早い匿名性コインらしいけど、将来性はどうなの?」
と疑問を感じていませんか?
そこで今回は、DASHについて徹底解説。
さっそく、詳しくみていきましょう。
DASH(ダッシュ)とは
DASHとは、ビットコインのソースコードを元に開発された仮想通貨。
基本的な仕様はビットコインを踏襲しながらも、匿名性(プライバシー性)を高めているのが特徴です。
もともと2014年にDarkcoin(ダークコイン)として公開された歴史がありますが、2015年5月に現在の名称である「DASH」となりました。
「ダークコイン」という名称が社会的イメージがよくないため、名前が変更されたといわれていますね。
以下、DASHの特徴を3つに絞って解説していきます。
プライベートセンド(匿名性)
プライベートセンドとは、DASHの匿名性を高めるシステムのことです。
そもそも「匿名性」とは、誰が誰に対して、いくらを送金したのかが外部からみえない性質であり、「どんな支払いをしたか」を知られたくない決済などで便利です。
DASHでは、ビットコインをベースにしつつも、特別な処理システムによって中央ノードで送金内容を「シャッフル」することでプライバシー性を獲得しています。
インスタンドセンド(高速送金)
インスタンドセンドとは、非常に早いスピードで送金できるシステムのことです。
ビットコインでは送金から着金までに最低でも10分を要します。
しかしDASHでは、なんと1.3秒で完了してしまうのです。
この即時送金システムはもともと「InstantX」と呼ばれていましたが、現在ではインスタンドセンド(Instant Send)という名称になっています。
ビットコインよりは若干、中央集権的
DASHは、ビットコインのように特定の管理者が存在しない「非中央集権的」な仮想通貨です。
ただし、仮想通貨コミュニティの意思決定は、ビットコインよりも少ない「マスターノード」の投票によって決まるため、ビットコインよりは中央集権的であるといえます。
しかし、少ない人数によるトップダウンは、業界の変化に機敏に対応しやすいというメリットもあります。
運営資金はマイニングにより捻出
DASHでは、マイニングが可能です(マイニングとは、DASHのシステム維持に貢献する代わりにDASHを採掘する行為ですね)。
マイニングの報酬は、
- 45%がマイニングをする人
- 45%がマスターノード
- 10%がDASHの運営資金
へと振り分けられる決まりになっています。
これにより、安定した開発資金を確保できます。
開発陣はDASH価格が上昇すると(法定通貨建てでみた場合の)開発資金をより多く確保することができるため、「DASH価格を上げよう(素晴らしい通貨に開発しよう)」というモチベーションにもつながる仕組みです。
ただし、DASH価格が下落すると、開発資金が足りなくなってしまう恐れもありますね。
DASHの将来性は?
それでは、DASHの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
「匿名性を保ちながらの高速取引」に強み
先ほどお話ししたように、DASHは1.3秒程度で送金が完了します。
ビットコインの送金に10分ほど必要であることを考えると、非常に早いことがわかります。
また、DASHとあわせて匿名3兄弟として知られるMonero(約2分)とZcash(約2分半)よりも、高速です。
これにより、仮想通貨になじみがない人でも、即時で送れる電子マネー感覚で支払いが可能となり、将来的には店舗の導入が加速することも期待されます。
今後、友達同士で割り勘する際にも便利な新たなプロダクト「DASH Evolution」もローンチ予定なので、その評判次第ではさらなる価格上昇も考えられます。
他の匿名性コインと同様、「政府による規制」に注意
仮想通貨は、脱税や、マネーロンダリング、違法な商品の売買などに使われることがあります。
特にDASHは、取引が外部から追跡できない匿名性コインなので、アンダーグラウンドな用途で使われるケースも多いと考えられます。
そのため引き続き、「政府による規制」への警戒が必要ですね。
事実、日本の金融庁も匿名性コインに対し、特別に警戒しています。
国内取引所のコインチェックは2018年6月18日、これを受けてDASHを上場廃止にしていますね(同時に、匿名性コインのMoneroとZcashも上場廃止となりました)。
2020年12月現在、海外の主要取引所では上場廃止の動きはありませんが、先行き不透明感があるのも事実です。
DASHの買い方
DASHは国内取引所では購入できません。
海外取引所のバイナンスで買うことができますよ。