フィスコの仮想通貨FSCCとは?今後の価格、将来性、買い方

コイン

「フィスココイン(FSCC)ってどんな仮想通貨なんだろう?」

ザイフトークンとの違いや、どちらに将来性があるのか気になる」

とフィスココインについて疑問を感じていませんか?

今回の記事では、そんな方向けに以下のポイントについて徹底解説。

この記事でわかること
  • フィスココインとは?その基本情報
  • フィスココインの将来性
  • フィスココインの購入方法

さっそく、詳しくみていきましょう。

フィスココインとは

フィスココインとは、株式会社フィスコ(JASDAQ上場企業)が発行する独自トークン。

ビットコインとは異なり、フィスコという特定の管理者が存在する「中央集権的」な仮想通貨ですが、コインの発行上限枚数が5000枚となっています。

このため、発行者の独断で、追加発行が行われないという特徴があります。

フィスココインは、これまで「CounterParty」というビットコインのブロックチェーンを活用して発行されていましたが、現在はイーサリアムのブロックチェーン上で発行されるERC20トークンへと移行済みです。

フィスココインとザイフトークンの違い

さて、フィスココインの概要について軽くご紹介しましたが、多くの方が気になっているのは、ザイフトークンとの違いではないでしょうか?

それぞれのコインは似た仮想通貨だと捉えられがちですが、実際には異なる性質を持っている点に注意しましょう。

フィスココインは、2016年に株式会社フィスコの「株主優待」として付与されたことなどをきっかけに誕生しました。

その後、フィスココインは当時テックビューロが運営していた取引所「Zaif」と、フィスコが運営していた「フィスコ仮想通貨取引所」に上場します。

しかし2018年、テックビューロの取引所「Zaif」から、仮想通貨67億円相当が流出。

被害額のうち、22億円がZaifを運営するテックビューロ資産、45億円がユーザー預かり資産でした。

テックビューロの規模を考慮すると、総額67億円の流出は致命的です。

そこでテックビューロは「フィスコ」と契約を締結し、50億円の支援を受けるとともに、「Zaif」事業をフィスコに事業譲渡することになりました。

このことからもわかるように、フィスココインはテックビューロが流出被害を受ける前から、フィスコが独自に発行していた仮想通貨です。

一方のザイフトークンは、(現在はZaif事業を失っていますが)テックビューロがZaifの取引所トークンとして発行し、現在もテックビューロが管理している仮想通貨です。

フィスココインの将来性は?

それでは、フィスココインの将来性をどう考えればいいでしょうか?

将来的に、ザイフトークンと統合される懸念も?

フィスココインを保有する上で、ザイフトークンと統合され、ひとつのコインになってしまうのではないかという懸念材料が指摘されています。

これはなぜ悪材料なのでしょうか?

上で述べたように、Zaifを運営していたテックビューロ株式会社は、現在「Zaif」事業を手放しています。

当時フィスコは、Zaifとは別に「フィスコ仮想通貨取引所」という独自の取引所を持っていたので、Zaifとフィスコ仮想通貨取引所の2つの取引所を抱えることに。

そこでフィスコは、取引所事業を「Zaif」に一本化しました(現在、フィスコ仮想通貨取引所はありません)。

つまり、コインは2つあるのに取引所は1つしかないので、

  • フィスココインの現状:事実上、Zaifの取引所トークン(価値を出しやすい)
  • ザイフトークンの現状:Zaifを失ったため「宙ぶらりん」状態(価値を出しにくい)

という状況。事実、ザイフトークンには明確な使い道がありません。

フィスココイン保有者としては、現状であまり価値を持たないザイフトークンと統合されてしまうと、価値が薄まってしまう可能性が高いため避けたいことがわかるでしょう。

ただし個人的には、統合についてそれほど心配はしていません。

というのもテックビューロはザイフトークンについて、ERC20へ移行し、ザイフトークン単体でも使い道を与えるように試行錯誤しているからです。

ここからも、フィスココインとザイフトークンは別のコインとしてそれぞれ価値を保とうとしていることがうかがえますね。

フィスココインは経済圏が拡大中!

ここまでの話でお気づきの方もいるかもしれませんが、僕は、フィスココインとザイフトークンなら、フィスココインのほうが将来性を評価しやすいと考えています。

フィスコは2020年7月、フィスココインの利用用途の拡大を計画していることを明らかにしました。

具体的には、

  • バーチャル株主総会
  • 株主優待アプリ
  • ステーキングアプリ

などでフィスココインの「使い道」を拡大しようとしています。

しばらくはフィスコの株主へのサービスという、クローズドな環境での活用が中心となりそうですが、純粋なフィスココインの保有者にもステーキング(フィスココインを預けると、投資家は利息収入を得ることが可能)という運用方法が開かれます。

フィスココイン保有者にとっては「待ってました!」とばかりの材料ですね。

2020年12月現在、まったく使い道のないザイフトークンよりは、フィスココインのほうが安心して保有できるのではないかと思いますよ!

フィスココインの買い方

フィスココインは、国内取引所ザイフのみで購入することができます。