「GYEN(ジーエン)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「世界初の日本円ステーブルコインらしいけど、どこで入手できるの?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
GYEN(ジーエン)とは
GYENとは、日本の大手IT企業のGMOインターネットが海外のGMO-Z.com Trust Company, Inc.を通じて発行する日本円連動型のステーブルコイン。
送金手数料は1回あたり数十円から数百円と格安で、送金時間は数十分程度とされています。
2021年3月現在では、海外取引所のLiquid Globalに上場しています。ちなみに、GMOインターネットは米ドル連動型ステーブルコインのZUSDも発行しており、こちらも同時期にLiquid Globalに上場しています。
ついに日本円ステーブルコインが誕生!
ステーブルコインといえば、これまで米ドルに連動するものがほとんどでした。
米テザー社が発行している(USDT)をはじめとして、TrueUSD(TUSD)、Gemini dollar(GUSD)、Paxos Standard(PAX)など、すべて米ドル建てのステーブルコイン。
もちろん、日本にもまったくステーブルコイン発行の動きがなかったわけではなく、2021年1月には、日本暗号資産市場株式会社からJPYC(JPYCoin)という日本円ステーブルコインが発行されています。
しかし、大きな動きとしては、GMOのGYENが「日本初」といっていいでしょう。
GYENのメリットと特徴
それでは、GYENのメリットや特徴について詳しくみていきましょう。
将来的には、日本円での利益確定が当たり前に?
国内取引所に上場しているアルトコインはまだ少なく、海外取引所を使っている人も多いと思います。
海外取引所の多くは日本円での売買に対応していないので、利益確定の際にはUSDTなどの米ドル建てのステーブルコインを使うのが一般的でした。
しかしGYENが普及すれば、利益確定を正真正銘「日本円」で行うことができ、価格変動リスクを極限までなくすことができます。
もちろん「米ドルでも、仮想通貨の値動きと比べたらゼロに等しいから十分」という方もいるかもしれませんが、GYENがあれば使う方もきっと多いですよね。
GYENの普及には、一定の意味があるといえます。
GMOインターネットが発行しており、信頼性は高い
GYENのような日本円建てステーブルコインを発行する企業は、高い信頼性を備えていることが望ましいでしょう。
そうした意味で、IT大手のGMOインターネットが海外法人を通じて発行しているGYENは高く評価できます。
加えて、日本円建てのGYENと、米ドル建てのZUSDはニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)に認可を受けたステーブルコインです。
米連邦法を満たした日本円連動型ステーブルコインが発行されるのはもちろん初めてのこと。
GYENは、現時点でもっとも有力なステーブルコインだといえるでしょう。
GYENのデメリット
GYENの現時点での最大のデメリットは、日本円ステーブルコインでありながら日本の取引所での利用が許可されていないことです。
日本は法整備の遅れから、「ステーブルコイン=仮想通貨」とは認められていません。
つまり、仮想通貨取引所が取り扱うことができないんですね。
そのためGMOインターネットはまず米国などの海外から普及を目指しています。
僕たち仮想通貨ユーザーは海外の取引所でGYENを使うシーンが想定されるので、問題ないといえば問題はないのですが・・・。
GYENが日本で爆発的に普及すれば、日常決済にも使われるようになるかもしれません。
そこで将来的に、アプリなどを通じてビットコインなどと交換できれば、新たなビットコインユーザーの呼び込みにつながるだけに残念ですね。
ここは数年以内の解決に期待しましょう。
GYENの買い方
GYENは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のLiquid Globalで取り扱いがありますよ。