「Holo(ホロ/HOT)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「ブロックチェーンよりも優れる独自のチェーンを採用しているらしいけど、将来性は高いの?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
- Holoとは
- Holoの将来性
- Holoの買い方
さっそく、詳しくみていきましょう。
Holo(ホロ)とは

Holoとは、DApps(分散型アプリケーション)のプラットフォームとなる仮想通貨。その点では、イーサリアムやネムなどの仮想通貨と共通点がありますね。
では、イーサリアムなどとの違いはどこにあるのでしょうか。
イーサリアムには「ブロックチェーン」が使われている一方で、Holoにはブロックチェーンよりもスケーラビリティ(処理能力)が優れる「Holochain」が使われています。
このことから、どちらかというとイーサリアムではなく、P2Pファイル共有サービスのBitTorrent(動画ファイルなどを個人間でやり取りできるサービス)などに近い仕組みを持っています。
なお、Holoは2018年にICOを実施。このとき、Holoは多数の投資家から2000万ドル(約20億円)の調達に成功しています。
少しややこしい「Holo」「HoloChain」「Holo fuel」「HOT」の違い
Holoを示す言葉には、「Holo」「HoloChain」「Holo fuel」「HOT」など多数があります。この違いをまず、押さえておきましょう。
「Holo」はプロジェクト自体を指す言葉。もしくはHoloChain上で稼働する、未使用のコンピュータのストレージを貸し出し仮想通貨が稼げるアプリの名称でもあります。
では「HoloChain」とは何かというと、これは仮想通貨のプラットフォーム名です。イーサリアム上のブロックチェーンと同じく、Holoが稼働している独自のチェーンです。
また「Holo fuel」「HOT」はどちらも仮想通貨(トークン)の名称。
Holo fuelがHoloChain上で使われる独自トークンで、HOTはICOで資金調達のために投資家に発行されたトークンです。
Holoの将来性は?

それでは、Holoの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
ブロックチェーン未使用!「Holochain」のユニークな仕組み
Holoの将来性を考える上で、HoloChainへの理解は欠かせないでしょう。
HoloChainはイーサリアムと異なり、「ブロックチェーン」を用いていません。なぜならHoloは、今後はブロックチェーンではなくHoloChainの時代だと考えているからです。
ブロックチェーンでは、1つの「ブロック」をマイニング業者に競い合わせ、取引を記録しているため、セキュリティが高い一方で送金手数料のコストが高くなります。
これがスケーラビリティ問題(取引混雑時の手数料の高騰)の原因になっているんですね。
しかしHoloChainでは、ブロックチェーンではなく分散型ハッシュテーブル(DHT)という仕組みを採用しており、巨大な分散台帳を持たず、取引の当事者同士が互いに結びついています。
ちょっとピンとこないかもしれませんが、Holoでは「個人」と「個人」が互いに繋がっているだけなので、処理が少なく効率的だと考えてください。
これはBitTorrentなどのファイル共有サービスに似ていて、そこにDApps(分散型アプリケーション)を構築できるようにしたのがHoloだというイメージです。
Holoは「ブロックチェーンキラー」になれるか
では、HoloChainとブロックチェーンはどちらが優れているのでしょうか?
まず前提として、セキュリティ(取引の改ざんへの耐性)はブロックチェーンを用いたイーサリアムなどのほうが優れています。
しかし最近では、仮想通貨市場の高騰によりトランザクション(取引)手数料が高騰するスケーラビリティ問題が深刻化しています。
ブロックチェーンを採用しているビットコインやイーサリアムの採用を阻む、デメリットになっているわけですね。
そうした中でスケーラビリティに優れるHoloは、クレジットカード(1秒間に約25万取引を処理可能)よりも高い処理能力を誇っていて、スケーラビリティ問題は理論上、起こりません。
ビットコインやイーサリアムの取引手数料がどれだけ高騰しようとも、Holoの手数料はタダ同然です。
そもそもマイニングという仕組みがないので、マイナーに支払う手数料がありませんしね。
というわけで、HoloChainは優れたスケーラビリティを武器に、(イーサリアムに置き換わることはないとしても)一定のシェアを奪うことになるはずです。
最近は「イーサリアムに代わるスケーラビリティの高い仮想通貨」が値上がり傾向にあります。
Holoもそうしたトレンドで値上がりを続ける仮想通貨のひとつになる可能性は高いでしょう。
Holoの買い方

Holoは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。