こんにちは、阿部です。
Web上にある多くのサービスは、無料で利用することができます。
便利なニュースサイトや、動画サービスなど利用されている方も多いでしょう。
しかし、そうしたサービスは、実はかなりの予算がかけられています。
サービス運営者にとってそれをまかなう方法は、ほとんど「広告収入」しかありません。
サービスの運営者は、サイトや、動画などに「広告」を貼り付けることで収益を得ています。
しかし、ときに広告はサービスの利用者に嫌がられるものです。(多くの人は、広告などは読みたくないでしょう)
これまでサービスの利用者は、そうした状況を受け入れざるを得ませんでした。
しかし最近ではCoinhive(コインハイブ)など仮想通貨マイニングを利用する方法も出てきています。
サービス運営者は広告を貼る代わりに、利用者にマイニング(つまりコンピュータによる計算)をしてもらいます。
これによりサービス運営者の収益が生まれ、利用者は「広告」を読む必要がなくなるのです。
しかし、Coinhive(コインハイブ)の仕組みは違法だという見方も出てきました。
強制的にマイニングを強いることになっているからです。
今回は、この問題についてどういうことなのか、その仕組みをご紹介したいと思います。
もちろん、仮想通貨価格の下落に直結することではありませんよ!
マイニングとは?
強制的なマイニングで問題となっているCoinhive。
どういったものでしょうか?暗号通貨には、マイニングという仕組みがあります。
日本語で「採掘」という意味で、その名称のとおり仮想通貨を入手できる1つの方法です。
多くの暗号通貨では、そのシステムを維持するためにコンピュータによる計算が必要です。
仮想通貨は、特定の誰かが発行し、システムを維持しているわけではありませんよね。
逆にいえば、だれでもそのシステムの維持に関わることが可能です。
マイニングもその方法の1つで、コンピュータの計算能力(CPU)を仮想通貨の維持のため提供することができます。
マイニングをすると計算能力を消費するため、厳密には「電気代」が発生します。
一方、採掘した仮想通貨を「報酬」として受け取ることができます。
マイニングそのものは広く行われていることです。
違法であったり、反社会的な行為と認識されたり、といったことは全くありません。
Coinhiveとは?
現在問題となっているCoinhiveなどの「強制的なマイニング」は、通常のマイニングとは意味合いが異なっています。
通常のマイニングでは、マイニングした人とマイニングの報酬を受け取る人は同じです。
また、自分の意思によるマイニングだという特徴もあります。
しかしCoinhiveでは、サイトを訪れた人のコンピュータでマイニングを行い、一方でその報酬を受け取るのはサイト運営者となります。
この点が問題視されているのです。
もちろん、「Coinhive=悪」という見方にこだわってはいけません。
「合意の上で」Coinhiveを動かすのであればよいでしょう。
Webサービス利用者は、Webサービス運営者に快くマイニングに協力していることになるからです。(つまり、快くPC計算能力=電気代を提供している)
しかし、そうではないものも多くそれが問題となっています。
強制マイニングは「刑事事件」にも発展している
Coinhiveを使ったサイトは、不正指令電磁的記録(ウイルス)供用という違法行為である、として日本の警察が動き出しています。
複数の人物が捜査され、1人を書類送検したとのことです。
またApple Storeで公開されるアプリにおいて、強制マイニング機能を実装することが全面禁止されました。(Appleの開発者ガイドラインによる)
まだまだ法律的な解釈が難しい分野ではあります。
しかしグレーゾーンであることは間違いないので、詳しい定義づけがなされるまでは、強制マイニングは減少するのではないでしょうか?
今回は、Coinhiveや強制的なマイニングについて簡単にご紹介しました!
Coinhiveのニュースについて調べていた方は、参考にしてみてください!