【18年6月】ビットコイン暴落理由の1つ「利上げ」―FOMCとは?

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。

先日、FRB(米連邦準備理事会)の会議であるFOMC(連邦公開市場委員会)が開催され、米ドルの「利上げ」が決定しました

一方、ビットコイン市場は下落中です。

この「利上げ」と「仮想通貨市場の下落」は実は無関係ではありません。

基本的には、

  • 利上げ=ビットコイン下落
  • 利下げ=ビットコイン上昇

という方程式があります。

今後の分析にも役立ちますので、今回改めて、詳しく解説していきます!

米ドルの「利上げ」がFOMC(連邦公開市場委員会)で決定

FRB(米連邦準備理事会)は、FOMC(連邦公開市場委員会)で米ドルの金利を引き上げることを2018年6月13日、決定しました。

FRB(米連邦準備理事会)とは?

FRB(米連邦準備理事会)は、日本でいえば日本銀行(日銀)に当たる金融政策の中核となる機関です。

アメリカ国内における決定を行いますが、世界経済を牽引しているというアメリカの立場上、その動向は世界中が注目しています

そして実際、世界中の景気や、金融の相場に影響します。

FOMC(連邦公開市場委員会)とは?

会議FOMC(連邦公開市場委員会)は、上記のFRB(米連邦準備理事会)が開く会議です。

FRB(米連邦準備理事会)の議長、副議長、理事が利上げ、利下げなどの方針を話し合って決定します

日本でいえば、日銀金融政策決定会合に当たります

なぜ「利上げ=ビットコイン下落」なのか?

上述したように、米ドルの利上げがビットコイン価格下落に繋がるケースがよくあります。

それはいったいなぜなのでしょうか?簡単にいえば、米ドルが利上げされると、「米ドルをほしい」と思う人が増え、その結果ビットコインなどの仮想通貨が売られるからです。

利上げは米ドル保有の理由となる

そもそも金利は、その通貨を持っていることで得られる「利息」のような働きをしています。

つまり、米ドルの利上げは「米ドルを持っているだけでもらえる利息が増える」といったイメージです。

そのため、米ドルに限らず、利上げを実行した国の通貨は買われるようになります。

このため、ビットコインを売って米ドルを買おうという動きが増えてくるわけですね。

アメリカを中心にこうした動きが盛んになっていると思われますが、アメリカはビットコイン売買が盛んな国の1つなので、世界の仮想通貨市場に影響が現れているのではないかと思います。

利上げはすでに有力視されていた

利上げは、2018年6月13日に決定されたと上述しましたが、実はそれ以前にも「利上げはほぼ確定」と言われていました。

重要な決定となりますので、事前に予測が公開されているのですね。

そのため、利上げはビットコイン下落と無関係では?(悪材料織り込み済みでは?)と考える方もいるでしょう。

とはいえ、実際に利上げが決定されるのはFRB(米連邦準備理事会)のFOMC(連邦公開市場委員会)が行われてからです。

ビットコインや仮想通貨の投資家が、利上げ決定を見て「やっぱりか…」と再確認して売るという動きはあるでしょう。

必ずしも「利上げ=ビットコイン下落」とはならない

ただし注意したいのは、

  • 利上げ=ビットコイン下落
  • 利下げ=ビットコイン上昇

の傾向も、絶対ではありません。

ビットコインにそれ以上の好材料があれば、やはり買われますし、それ以上の悪材料があればやはり売られるのです。

これらは利上げ以外の材料にもいえることですが、1つの材料だけをみて価格を予測するのは危険です。

世の中にはいろいろな材料がありますので、それらを総合して判断していくことが大切です。

仮想通貨だけではなく「世界経済」にも注目しよう!

仮想通貨価格は数年前まで、「仮想通貨の将来性」というただ1点を見て推移している傾向にありました。

しかし近年では、仮想通貨は株式などと並んで世界的な資産クラスの1つとして見なされるようになっています。

実際に仮想通貨は、大企業のシステムとして採用されるようにもなってきました。

そのため、仮想通貨と世界経済の関係についても意識していきたいところ。そうすると、より中立的に価格を予測をできるようになります。

今回は、FRB(米連邦準備理事会)のFOMC(連邦公開市場委員会)についてや、そこで発表された利上げの影響についてご紹介しました!