カナダ取引所「メープルチェンジ」が突然消滅?資産「持ち逃げ」か【2018年10月29日】

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。

本日も気になる仮想通貨最新ニュースをピックアップしてご紹介していきます。

まずは本日の相場から確認していきましょう!

本日の相場は?→下落!

ビットコインやっと下落して来ましたね。

10月15日にテザー問題で上昇して以来、ずっとヨコヨコで推移していましたが、今日の20時頃ようやく動き出し3万円程下落した形です。

停滞していた期間が長かった分、大きく下落しましたね。

時価総額トップ10通貨では、値動きの煮詰まりが見られます。

こちらは時価総額トップ100の急上昇ランキングです。

ここ24時間でRevain (R)が約13%上昇

Revainはオンラインショッピングの「レビュー」の質を高めるプロジェクト。

ここ1ヶ月ほど、強いトレンドが継続していますね。

さて、それでは本日の気になる仮想通貨ニュースをみていきましょう。

①カナダ取引所「メープルチェンジ」が突然消滅?資産「持ち逃げ」か

カナダの仮想通貨取引所「メープルチェンジ」(MapleChange)が突如「閉鎖」しました。

メープルチェンジ公式ツイッターアカウントは、次のように投稿。

「弁償する資金が無くなったため、取引所を閉鎖し、SNSもすべて削除する」

その後、予告どおりツイッターアカウントが削除されました。

メープルチェンジの主張によると、「何者かにユーザー資産が盗み出され、運営を継続できなくなった」とのこと。

ただし総合的に判断して、取引所がユーザー資産を持ち逃げし、失踪したとの見方が強まっています

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

100%「持ち逃げ」と決まったわけではないですが、、、

仮にメープルチェンジの言い分が正しくても、逃げるようにツイッターアカウントまで削除する理由はないはず。不誠実すぎますよね。

そう考えると、これはほぼ持ち逃げ確定でしょう

日本で取引所を営業するには、審査の厳しいライセンス「仮想通貨交換業者」に登録済みであることが求められます。

アメリカも同様にライセンス制で、取引所は厳しい審査をクリアしています。そのため、低レベルな詐欺は起きません。

投資家としては、このように規制された取引所を利用すると安心

その他、なるべく取引所にコインを置きっぱなしにしない(自前のウォレットで保管する)など、当然の対策を怠らないようにしましょう!

②リップル社、元Google重役サルハンギ氏を雇用へ

リップル社が、元Google社プロダクト担当の重役、アミル・サルハンギ氏を雇用することが判明しました。

サルハンギ氏はリップル社でも新たにプロダクト担当の部長を務め、RippleNet(リップルネット)の開発に携わります

この人材配置は、リップル社にどのような影響をもたらすのでしょうか?

阿部悠人の考察(重要度★★★)

阿部悠人

アミル・サルハンギ氏は、Googleで「RCS」(リッチコミュニケーションサービス)を担当していた人ですね。

現在、電話番号を使ったSMS(ショートメッセージサービス)が普及していますが、RCSは、この代わりとなる次世代高機能モバイル向けサービス。

リップル社の「将来的にモバイルに力を入れていく」という意思表示にも感じます。

会社は重役が変わると、運営方針が大きく変化することも多いです。

ポジティブな方向への変化を期待しましょう!

③ERC20トークン、イーサリアムの時価総額の60%超え!1.4兆円へ成長

イーサリアムのブロックチェーン上で発行される独自トークン「ERC20トークン」が急成長中です。

  • 2018年8月: 時価総額1.2兆円(イーサリアム全体の40%)
  • 2018年10月: 時価総額1.4兆円(イーサリアム全体の61%)

このように、イーサリアムに占めるERC20トークンの割合は、2ヶ月ほどで40→61%へと拡大

母体となる「イーサリアム」と、そのブロックチェーンを借りて発行される「ERC20トークン」の2つが、イーサリアムにはあります。

「ERC20トークン」の急成長は、何を意味しているのでしょうか

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

相場が低迷している中、好調な動きを見せているERC20トークンは、下落トレンドに強いという特徴があります。

たとえば、ERC20トークンの1つに、取引所「バイナンス」発行のBNBが挙げられます。

BNBは、バイナンスが存在する限り、価値が下落しにくいんですね。

このようにERC20トークンは、「利用価値」の安定したトークンが多い

そのため、下落トレンドに影響されにくく、この地合いでも価格を保ちやすいと考えられます。

また、「親」となるイーサリアム価格の低迷も挙げられます。

つまり、「子」に当たるERC20トークンが上昇傾向、母体のイーサリアムが下落傾向なので、よりERC20が成長しているように見える、ということが言えるでしょう。

④ブルームバーグ討論会『仮想通貨は歓迎されているか』が開催!

アメリカの経済系有名メディア「ブルームバーグ」(Bloomberg)が主催する討論会仮想通貨は歓迎されているかが行われ、業界最先端の有識者らが議論を交わしました

その中で、コラムニストのMatt Levine氏は、「機関投資家が仮想通貨現物を直接保有するのは難しい。先物やETFなど、間接的に仮想通貨を保有する方法が模索されている」との見方を示しました。

ETFとは:
投資信託の一種であり、取引所にて市場価格で売買されるもの。株式、債券などの投資対象がコンセプトに合わせて組み込まれる。最近では、ビットコインETFなど、仮想通貨を組み入れ資産としたETFも注目されている。日本語で「上場投資信託」。

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

Matt Levine氏の意見は、今後の仮想通貨業界にとって重要です。

前提として、仮想通貨が上昇していくには、「機関投資家」(他人のお金を運用する投資のプロ)の参入が欠かせません。

そして、機関投資家も仮想通貨に将来性を見いだし、参入を望んでいる。ここまではいいのです。

しかし、巨額の仮想通貨へ現物投資することは、ハッキングなど様々なリスクがつきまといます。

そこで、リスク管理を徹底すべく機関投資家は、

  • ビットコインETFなど「間接的に仮想通貨を保有する手段」

を求めています。

これが、ビットコインETFが上昇要因である理由なのです。

今後の値動きを考える上で重要なポイントなので、ぜひ頭の片隅に入れておきましょう。

ここからは僕の主観ですが、根本的な問題として、

  • 信頼性の高いカストディ(仮想通貨保管サービス)の登場

も重要でしょう。

ここが整えば、機関投資家はETF誕生を待たずして、仮想通貨の現物を買えるようになるからです。

明日のビットコイン予測

今後はなにか特別な材料がない限りは、すぐに昨日の価格帯に戻ってくることは考えにくいです。

現在70万5千円前後で推移していますが、上と下どちらにも跳ねる可能性があります。

下に向かった場合の底値は本日付けた最安値の69万7千円が底になるでしょう。

上に向かった場合は昨日までサポートラインとして機能していた、71万2千円のラインで天井を作るでしょう。

サポートラインとして機能していたラインは、今後は上値を抑えつけるレジスタンスラインとして機能する様になります。

そして70万円のラインは比較的買いの入りやすい価格帯なので、また昨日までの様な動きの少ないもどかしい相場を作る可能性もあります。

現時点ではまだ細かい予測は出来ないので今後の動きに注目です。

サポートライン
下値支持線ともいう。チャートの下値をつなぎ合わせた線で相場の性質としてサポートラインで再度反発する可能性が高い。サポートラインを割ってきた場合は大きく下落に転じる傾向にある。

本日のまとめ

  • ①カナダ取引所「メープルチェンジ」が突然消滅?資産「持ち逃げ」か
  • ②リップル社、元Google重役サルハンギ氏を雇用へ
  • ③ERC20トークン、イーサリアムの時価総額の60%超え!1.4兆円へ成長
  • ④ブルームバーグ討論会『仮想通貨は歓迎されているか』が開催!
  • ⑤明日はビットコイン横ばい!

以上、今日の気になる仮想通貨ニュースでした!