ビットコインの底と天井を知る簡単な指標?funding rateとは

仮想通貨ニュース

こんにちは、阿部です。

本日も気になる仮想通貨最新ニュースと注目のコインをピックアップしてご紹介していきます。

まずは今日の相場から確認していきましょう!

今日の相場は?→上昇!

本日、ビットコインは101万円台で推移しており、ここ24時間の値動きはほぼなし。

時価総額トップ10では、イーサリアムなど複数のコインが数%上昇しています。

なおトップ10ではありませんが、Maker(MKR)が取引所「コインベースPro」に上場したことで急騰しているため、後述します。

それでは本日の気になる仮想通貨ニュースをみていきましょう!

①ビットコインの底と天井を知る簡単な指標?funding rateとは

ビットコインは、今月25日の93.3万円から本日には102.9万円まで上昇してきました。

このため「短期的には高値圏にある」として下落リスクを指摘する声もあります。

出典:Mr. Anderson氏公式ツイッターより

しかし、仮想通貨分析に定評のある海外トレーダーのMr. Anderson氏(フォロワー5.3万)は、上図を添付。

上のビットコイン価格をみると、下のfunding rate(取引所BitMEXの資金調達率)が天井圏を付けた際に高確率で反落しています。

しかし直近のfunding rateはむしろマイナス圏で推移しており、30日の14時現在においても0.0100%(ごく標準)と天井圏にはありません。

このことは、ビットコインに過熱感や割高感がなく、さらなる上値余地を残していることを示している可能性があります。

阿部悠人の考察(重要度★★)

阿部悠人

funding rate(資金調達率)とは、レバレッジ取引所として最大級の「BitMEX」の指標であり、見方を変えると「割高」「割安」判断にも使えます。

そもそもBitMEXのレバレッジ取引はBTCではなく、実は「XBT」という擬似的なBTCを使っています。

しかし、XBTは本物のビットコインでも何でもないのに、なぜBTCと同じ値動きをしてくれるのでしょうか?

それは、XBTがBTCより下方乖離したときにはショート(売り手)が手数料を支払い、上方乖離したときはロング(買い手)が手数料を支払う仕組み(funding rate)があるからです。

通常、funding rateが大幅なプラスになるのは、「手数料を支払ってでもロングポジションを持ちたい」というバブル状態のときです。

しかし現在はそのにはほど遠いので、「むしろ上値余地がある」と考えることができるんですね。

ひとつの参考材料として、BitMEX公式サイトの資金調達履歴からまれにチェックしてみると面白いでしょう。

さて、本日の主要ニュースはこちら。

  • ブロックチェーンサービスを提供している「Avacus」が日本の仮想通貨交換業(暗号資産交換業)への届出を行ったことが判明
  • アメリカの中央銀行FRBが発行する「デジタルドル」のホワイトペーパーが発表。送金時間の短縮や国際送金などに活用へ
  • 仮想通貨Electroneum(ETN)がアフリカ・ナイジェリアなど4カ国で電気料金支払いに対応
  • 仮想通貨保管サービス「コインベースカストディ」が時価総額3位のテザー(USDT)に対応。機関投資家からの需要増加が要因か

なお、時価総額28位のMaker(MKR)がアメリカ大手取引所コインベースのプロ向け市場「コインベースPro」に上場したという材料がありました。

これを受けて29日、一瞬にして51%も急騰しましたね。

Makerは、米ドルと連動するステーブルコイン「Dai」を動かすための分散型(管理者が不在の)プラットフォームです。

最近では、同じく米ドル連動型のステーブルコインTetherがリップルを抜き時価総額3位に食い込むなど急成長中。

しかしTetherは中央集権型なので特定の企業が管理しており、セキュリティや安全性の面に懸念があります。

そこで代替手段としてMakerが注目されるようになれば、さらなる上昇も見えてくるでしょう。

本日のまとめ

  • ビットコインは102.9万円まで上昇してきたが、funding rateはマイナス圏~標準圏で推移するなど余裕を残しており、さらなる上値余地も考えられる

以上、今日の気になる仮想通貨ニュースでした!