こんにちは、阿部です。
ここ2週間ほど、2018年2月の始めから20日現在まで主要な仮想通貨の多くが値上がりしていますね。
しかし、中には下落している通貨もあります。
代表格なのは、ネム(NEM)です。
コインチェック流出事件によりネムが盗まれたのは1月。
しかし、その影響は現在までチャートの下落として現れています。
とはいえ、コインチェック流出事件はネムそのものの悪材料ではありません。
そのため、現在の価格は「割安」(お買い得)といってよいでしょう。投資家にとってはまさに仕込み時です!
盗まれたネムはダークウェブで売られている
ところで、コインチェック流出事件後の動向についてはご存知でしょうか?
ここで少し、確認してみましょう。
コインチェックでネムが盗まれたのは2018年1月26日の出来事です。
その後、国際団体のNEM財団は盗まれたネムに印を付けて追跡できるようにし、盗難コインの流れをつかもうとしました。
ネムを法的通貨に換金できなくするためですね。
しかし犯人は、匿名性の高い「ダークウェブ」を通じて盗んだネムをビットコインなどに換金するという作戦に出ました。
ネム以外の仮想通貨に換金すれば、NEM財団の追跡を逃れることができるからです。
現在、犯人はダークウェブで1日10億円ほどを売却し、ビットコインなどを手にしているとみられます。またこれまでの累計で、約100億円は売り切っているようです。
ネムの価格も大幅下落中
犯人が1日10億円以上ネムを売却することで、市場価格にどのような影響があるでしょうか?
まず、ネムの価格が大幅に値下がりすることになります。
以下は、最近のネムのチャートです。
そもそも、市場価格は需要と供給のバランスにより決まります。
市場での流通量(供給)が少ないほど希少価値が高くなり値上がりしますが、現在のネムはそれと正反対の現象が生じているのです。
「本当にダークウェブでの売り注文が値下がり要因なのか?」と疑問を感じる方もいるかもしれませんが、ほぼ犯人の売り注文が原因でしょう。
- 他に大幅下落するような悪材料が見当たらない
- 市場全体が上昇しているにもかかわらず、ネムのみが下落している
ということからも、ダークウェブでの売り注文が値下がり原因と考えるのがもっとも自然です。
“不当な安さ”はチャンス!
利益を出すには「安く買って、高く売る」という法則があります。
しかし、これは多くの方が狙っていることであり、簡単ではありません。
ただし、現在のネムに関しては
- 「不当な安さ」であること
- 犯人による大量売りが一段落すれば、値上がりへ転じる可能性が高い
ことから、「安く買って、高く売る」ことが容易になっているといえます。
もちろん、これから悪材料が出現し、値下がりする可能性もあります。
ですが、これはどんな通貨にも言えること。リサーチをしつつ臨機応変に対応することがチャンスを掴むコツです。
割安買いは長期投資にも効果的
また、短期トレーダーのみではなく、長期投資スタイルの方も現在が仕込み時といえるかもしれません。
ネム自体の信頼性には傷がついていないので、有望コインを安い価格で手に入れられるバーゲンセールです。
ネムに長期的な将来性を感じるかどうかはそれぞれの投資家の判断となりますが、もともとネムが気になっていた方にとっては絶好のタイミングといえるでしょう。
今回は、コインチェック流出事件によりネムが割安となっていることや、それに対する個人的な見解をご紹介しました。
相場状況は急激に変動する可能性もあるため、未来の値上がりを保証することはできませんが、参考材料の1つにしていただけますと幸いです。