1月にはいって仮想通貨は全体的に調整しています。
ただビットコインの240万円付近の高値から半値になった動きが突出しているので、総じて暴落しているような印象を受けますが全体を見渡せばほどよい調整をしている銘柄もあります。
イーサリアムも一時は半値水準まで下げましたが動き自体はしっかりしています。
今回は去年(2017年)の最初の大きな調整期と見比べて現在がどのようになっているか分析をして買い場かどうかを探ります。
イーサリアムのチャート比較 2018 1月 日足
このように高値の18万円から一度は半値水準まで下げましたが、現在はまた10万円台に戻っています。
鋭角的な三角波動ができているのでこれからの調整は少し長引きそうです。
結局、仮想通貨市場は去年12月~今年一月に大きな天井をつけて現在は調整中ということになります。
短期的に見れば去年からの上げの最後の上昇段階だったので上げ方は一番急で大きく、その後の反落も大きなものになりました。
ファンダメンタルズ的にいえばもちろん最近の韓国などによる規制の話があります。
やがて国家による世界的な規制が始まるのではという不安から大きく下げているところはあるでしょう。
とくにビットコインは仮想通貨の代表的な銘柄なので影響をもろに受けました。
しかしこのような仮想通貨全体の上げ下げは今に始まったことではないのです。
イーサリアムの去年のチャートを見てみましょう。
イーサリアム 日足 2017 5月~7月
去年の5月の高値から7月への急落期間の日足チャートですが、
高値の48000円から安値の15000円付近まで3分の1以上下げています。
イーサリアムなどはこの時の下げに比べれば現在の下げはまだ少し余裕があるように見えます。
去年の場合はイーサリアムといってもその使われている用途や内容を知らない人が多かったのかもしれません。
現在ではイーサリアムのスマートコントラクトが有名になって、あらゆる契約に使われ出したのをかなりの投資家が知っています。
とくにICOはイーサリアムで払込をするところが多いので、その有用性を皆が知ってきているということもあるでしょう。
去年の6月~7月も見事な三角波動ですが、左端の方と見比べても元値に戻ってしまうのではないかというような暴落だったのがわかります。
ただ、気をつけなければいけないのは去年の高値からの調整が二ヶ月ほど続いていることです。
イーサリアムが天井をつけたのが1/10~13なので、まだまだ調整は本格化する可能性があります。
結論からいえばあとひと月は様子見で手を出さないほうがいいでしょう。
テクニカルアナリストがよくする分析手法が、近い過去の動きと現在を比べて見るのと同時に背景にあるファンダメンタルズを比較してみることです。
去年の下げよりも現在の状況の方が深刻なようだったら下げは長く続くと予想します。
現在の状況では何とも言えませんが、まずは一月いっぱいは完全な様子見でいいと思います。
場合によってはこの三角波動を下抜いて去年の7月の時のようにならないとも限りません。
これから一か月間どう動くか、それは誰にも予想できないのです。
イーサリアムは2月前半まで様子見でいいのではないかと思います。
仮想通貨市場は大幅な上昇期と調整期を繰り返しながら上昇する
インターネット株との比較のところでもいいましたが、仮想通貨はインターネット株よりもさらに上下動が激しいです。
インターネットは規制するような国も少なく、しかも2000年直前の時点でかなり普及していました。
Windows95が出てISDNも整備されてまさにあとは現実に広まって行くだけの流れだったのです。
しかし、仮想通貨は今だに日常の買い物をすることすらできません。ネットショップでは買い物ができますが、行きつけのコンビニやレストランでは全く使えないところがほとんどなのです。
本当に普及するのか疑問を抱く人も多いです。
しかし、同時に仮想通貨の市場は着実に拡大を続けています。
ICOも目覚しい勢いで成功する企業や団体が続出しています。
イーサリアムを例に取ればわかるように仮想通貨に使われているプラットフォームが確実に成果を上げ始めています。
単に通貨だけの存在なら電子マネーへの投機のようなかたちで終わってしまうでしょう。
しかし仮想通貨の持つシステム性は必ず社会を変える原動力になってインターネットのように普及すると信じます。
仮想通貨は数年後は確実に今より大きな市場にっています。
値段のはるかに上昇するでしょう。
何度も繰り返しになりますが、
大幅な上昇⇒調整⇒さらに大幅な上昇というサイクルを常にイメージしてください。
そう言う意味においてイーサリアムの下げはもう少し続いてくれたらいいなと考えています。もちろん安値で買うためです。
いわば「買いたい弱気」ですね。
まとめ
- イーサリアムは本格調整に。去年7月は高値から二カ月間最大で三分の一にまで下げた。
- イーサリアムはあとひと月は様子見で手を出すな。2月のバーゲンセールを期待しよう。(底値買い予定)