仮想通貨取引所Uniswapとは?仕組みや使い方、メリットを徹底解説

取引所

最近、分散型取引所(DEX)の出来高が増えてきています。

中でも、大きく成長し注目を集めているのが、分散型取引所Uniswap(ユニスワップ)です。

連日高騰しているyearn.finance(YFI)、DFI.Money(YFII)、YF Link(YFL)、NXM(NXM)などが上場しており、これらの銘柄を取引するためにチラホラ名前を聞く機会も多いでしょう。

そこで、「Uniswapっていったいどんな取引所なんだろう?」「仕組みがよくわからない」「どんなメリットが?」と、疑問を感じているのではないでしょうか。

この記事では、Uniswapの以下の内容について解説していきます。

  • Uniswapとは?その基本的な仕組み
  • Uniswapを利用するメリットは?
  • Uniswapの使い方

Uniswapは、高度に自律的に稼働しており、仮想通貨のポテンシャルを感じさせてくれる取引所。

この機会に抑えておきましょう。

仮想通貨取引所Uniswap(ユニスワップ)とは?

出典:https://app.uniswap.org

仮想通貨市場には、分散型取引所(DEX)が多数存在しています。

Uniswapは、そんな分散型取引所のひとつです。

分散型取引所とは、特定の管理者が存在しない取引所のこと。

たとえば国内には、ビットフライヤーやコインチェックといった取引所がありますが、これらは「特定の運営会社が存在する(中央集権的な)取引所」なので、分散型取引所ではありません。

特定の運営会社が存在せず、プログラミングコードのみで稼働する取引所のことを分散型取引所と言います。

通常のDEXとの違いと、Uniswapのメリット

分散型取引所には、KyberNetworkや0xなど有名なプロジェクトが多数あります。

ではUniswapは、他の分散型取引所と何が異なるのでしょうか?

結論、分散型取引所は名前の通り「分散的」である必要がありますが、人の介入がどの程度小さいかはプロジェクトによって異なります。

その点、Uniswapは分散型取引所の中でも、極めて自律性が高く分散的です。

  • 完全なオープンソース
  • 独自トークンやトークンの上場基準はない
  • スマートコントラクト(契約機能)とコードのみで制御されている

また、分散型取引所は通常、認知度が低く使いずらいため、中央集権的な取引所よりも出来高が少ない傾向があります。

2020年6~9月にかけて増加し続けているUniswapの出来高

しかしUniswapは、非常に高い出来高を誇るまでに成長しています

2020年、アメリカ最大の取引所コインベースの出来高を超えたほか、国内取引所の出来高をも凌駕しています。

もはや、「分散型取引所は出来高が少なく、実用的ではない」という固定概念を覆しているのがUniswapなのです。

後発組でもありながら、あっぱれですね。

そのほか、Uniswapには、以下のようなメリットがあります。

  1. 特定の管理者が存在しないため上場審査などはなく、どんな仮想通貨でも上場可能
  2. 「イーサリアム/ERC20トークン」だけではなく、「ERC20トークン同士」を交換することも可能(ERC20とはイーサリアムのブロックチェーン上で発行されたトークンのこと)

といったメリットもあります。

ただし、どんな仮想通貨でも上場できるということは、まがい物のプロジェクトや有名な仮想通貨に名前を似せたニセモノが上場している可能性があるということ。

Uniswapは特定の企業による「管理」はなされていないため、あくまで自己責任の意識を持ちながら利用していく必要があるという点は、デメリットとして挙げられます。

取引所Uniswapの仕組み

Uniswapは、多くの分散型取引所がそうであるように、自前のウォレットから直接的に仮想通貨を交換することができます。

つまり、ウォレットから出金し、取引所に預け入れる必要はありません。

これはいったい、どのような仕組みなのでしょうか?

まず、Uniswap上で仮想通貨を「交換」できるということは、誰かが「流動性」を提供し、あなたの取引を待っていてくれるということです。

たとえば、あなたが「Aコイン」→「Bコイン」に交換したい場合、誰かが「Bコイン」をUniswap上にあらかじめ預けている(プールしている)必要があります。

この「Bコイン」をプールしている人は「流動性提供者」と呼ばれ、Uniswapに仮想通貨を「交換」するために預けているわけではありません。

流動性提供者は、トークンの交換時に取引手数料0.3%程度が得られるため、これがインセンティブとなり、Uniswapにトークンをプールするのです。

つまりUniswapは、以下の2つの使い方があることになります。

  1. 純粋に「取引所」としてトークンを交換する
  2. 自らの仮想通貨をUniswapにプールして収入を得る

持ちつ持たれつで実現しているのが、取引所Uniswapの仕組みなのです。

Uniswapの使い方

では、Uniswapを使うにはどうすればいいでしょうか。

大きく分けると、2つの手順を踏む必要があります。

  1. Uniswapにアクセスし、あなたの自前のウォレットとUniswapを接続する
  2. Uniswapでトークンを交換する

まずはUniswapにアクセスし、右上の「ウォレットに接続する」をクリックしましょう。