こんにちは、阿部です。
本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。
まずは為替相場を確認していきましょう!
今週の為替相場は?
今週の為替相場は、ドル円が108円台前半、ユーロ円は121円台前半で引けました。
もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.11台後半で引けています。
さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!
①FX市場はドル円が暴落!!一方で金(ゴールド)は爆上げ|そのカラクリとは!?
【🔰相関関係🔰】
今、金が上がってますね。
金と米ドルは逆相関の関係にあります。
世界経済が不安定になると、リスク回避で「金が買われる=有事の金」となります。
なので世界の基軸通過の米ドルが下がれば、金は上がりやすいということになります🍷🤑#FX #トレーダー #ドル円 pic.twitter.com/Kp3S2d1xlO— クロクロスケ (@kurosuke_slime) 2019年5月31日
FX専業トレーダーのクロクロスケ氏が、ドル円と金(ゴールド)の逆相関を指摘しています。
ドル円は米中貿易戦争などが影響し下落トレンドが加速。
ここ1週間で110円台前半→108円台前半まで急落しました。
一方、金(ゴールド)は堅調に推移している点に注目。
なぜ、これほど見事な逆相関が発生しているのでしょうか?
阿部悠人の考察(重要度★★★)
②ドル円急落の要因、またまた「トランプ大統領」
ドル円は108.50円近辺まで下落 トランプ大統領のメキシコ関税方針でリスク回避再燃=NY為替前半 投稿日時: 2019/06/01 02:44[minkabuPRESS] – みんなの株式 – みんなの株式 https://t.co/el7Y7Kz3XK
— FXニュース速報 (@_fx_news_) 2019年5月31日
今週(5月27~31日)は上述のとおり、代表的な通貨ペア「ドル円」が110円台前半→108円台前半まで急落しました。
株式や仮想通貨と異なり、もともとのボラティリティ(価格変動率)が低い為替市場にとって2円幅の下落は、「暴落」と言っていいでしょう。
とはいえ、なぜこれほど米ドルが下落しているのか?その要因は、主に2つがありました。
- 「米中貿易戦争」の先行き不透明感が増していること
- トランプ大統領がメキシコへの関税を25%まで引き上げる可能性が浮上
阿部悠人の考察(重要度★★★)
さて、前者の「米中貿易戦争」は深刻な問題ですが、「目新しい材料」ではありません。
となると、今週のドル円を暴落させたのは、後者「アメリカがメキシコへの関税を25%まで引き上げる可能性」が浮上したことですね。
これはかなりの投資家が不意打ちをくらったことでしょう。
いくらあのトランプ氏とはいえ、ここまで強引だったとは・・・。
やり過ぎということで、トランプ氏の側近も「大反対」していたようですが、トランプ大統領は「関税引き上げ」という脅し文句を振りかざし、メキシコとの交渉を有利に進めたいと前のめりになっています。
今後も乱高下相場が続くことが考えられますので、ファンダメンタルズ(経済環境)に振られにくい短期の時間軸でトレードをしていくのがベターでしょう。
③動かない為替市場で利益を上げる方法
#トウシル #円高 #ドル #貿易戦争
動かない為替相場でどうやって収益を上げるか!?https://t.co/9asCCp2CPw— 楽天証券 トウシル (@ToshiruRsec) 2019年5月30日
「ドル円相場が動かなくなってきている」と感じている方も多いのではないでしょうか。
今週の為替相場では「ドル円」の急落がみられましたが、年単位の長期スパンでは、為替相場は確かに「動かなくなってきている」のです。
投資メディア「トウシル」は、記事『動かない為替相場でどうやって収益を上げるか!?』の中で、上記画像とともに「マグマが溜まっている」と表現しています。
阿部悠人の考察(重要度★★)
上図のドル円週足は、「三角持ち合い」と呼ばれるパターンを形成していますね。
テクニカル的には、「大変動が発生する前の『嵐の前の静けさ』」を表しています(マグマが溜まる)。
つまり僕は、現在のボラティリティ低下はあくまで一時的なもので、相場は再び大変動すると考えているんですね。
その理由は、過去の記事でも解説しています。
さて、「三角持ち合い」から放たれたチャートは、その方向に一定期間トレンドを形成する性質があります。
そのため投資戦略としては、「上と下、どちらに放たれるのか」を確認してからエントリーし、数週間~数ヶ月前保有する「ポジショントレード」をオススメします!
④来週の見通しは?6月3~7日の重要指標まとめ
来週の経済指標の狙い目をまとめたわよ。製造業関連の重要指標に加え雇用統計もあるからこれ以上の稼ぎ時は無いわよね。。。
楽しみな反面ここ落とさない様にしないといけないプレッシャーが半端ないわ🤡https://t.co/FGOMPjT8Vk
— ボリンジャースミス (@BollingerSmith) 2019年5月31日
為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動く特徴があります。
そこで、来週(6月3~7日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。
- 6月3日(月):「アメリカ・ISM製造業景気指数 05月(23:00)」
- 6月4日(火):「アメリカ・耐久財受注(確報値) 04月(23:00)」
- 6月5日(水):「アメリカ・ISM非製造業景気指数 05月(23:00)」
- 6月6日(木):「ユーロ・ECB政策金利 06月(20:45)」
- 6月7日(金):「アメリカ・雇用統計 05月(21:30)」
阿部悠人の考察(重要度★★★)
来週の注目ポイントは、「アメリカ・雇用統計 05月(21:30)」ですね!
いよいよ今月も雇用統計がやってきます。
FX業界でもっとも重要な経済指標であり、ドル円が大変動することも多いので、ぜひエントリーしてみましょう!
具体的な戦略としては、
- 失業率3.5%以下でロングポジション
- 失業率3.9%以上でショートポジション
を目安としつつ、行き過ぎた値動きに逆張りするとよいでしょう!
【トランプ大統領の発言でリスク回避が強まる展開!ドル円は急落!】
トランプ大統領がメキシコへの関税を発動することを発表、現在の予定では6月10日から10月1日まで、5%から25%の段階を踏んで関税を引き上げていく模様。
その翌日、メキシコ大統領はこれに対して「メキシコの移民政策、米国との通商問題で変えることはない」と発言しました。
この対応を受け、米大統領は「企業は関税を避けるためにメキシコから撤退することをはじめるだろう」と更に圧力をかけた形です。
米大統領の支持層の多くはメキシコ移民政策の実施を望んでおり、再選に向けてこのような行動を取ったと見られます。
これを受け市場は強くリスク回避、結果的に安全資産の円が急騰する形となりました。
それでは来週のUSDJPYの動きを予測してみます。
しばらくレンジが続いていましたが109.00をブレイク、大きな陰線を形成して今週は終了。
来週以降は再び円高トレンドを視野に入れる必要があります。
狙い目は①ブレイクされた安値に引きつけてからの売りです、大きく狙える可能性があります。20SMAが意識されているのでこれを目安にしても良いでしょう。
買いは③108.00からのロング、週明けで下方向に窓が開いていればよりチャンスです。
本日のまとめ
- FX市場はドル円が暴落!!一方で金(ゴールド)は爆上げ|そのカラクリとは!?
- ドル円急落の要因、またまた「トランプ大統領」
- 動かない為替市場で利益を上げる方法
- 来週の見通しは?6月3~7日の重要指標まとめ
以上、今週の気になるFXニュースでした!
金融市場にはいくつかの分野(株・為替・仮想通貨・商品)がありますが、それぞれは密接に連動しています。
たとえば、
といった関係性がありますね。
そもそも米ドルが下がるのは、アメリカ経済の先行きに懸念があるからです。
そんな状況では、投資家は株や米ドルを保有するのが怖いので、それらを売って、安全資産のゴールドを買います。その結果、上昇すると流れです!
逆に言えば、ゴールドの上昇が一服したタイミングで、ドル円が上昇トレンドに反転するかもしれないということです。
このように、他の市場も監視すると成績UPに繋がりやすいので、覚えておきましょう!