Binance Launchpadとは?過去のIEO、参加方法

仮想通貨用語解説

「Binance Launchpad(バイナンスローンチパッド)ってなんだろう?」

世界最大の仮想通貨取引所が実施しているIEOらしいけど、利益を狙えるのかな?」

と、疑問を感じていませんか?

そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。

この記事でわかること
  • Binance Launchpadとは
  • Binance Launchpadの特徴
  • Binance Launchpadの参加方法

さっそく、詳しくみていきましょう。

Binance Launchpad(バイナンスローンチパッド)とは

Binance Launchpadとは、海外大手仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)が実施しているIEOプロジェクトの名称。

IEOの仕組みを取り入れている海外取引所は複数存在しますが、もっとも早くスタートしたのはバイナンスだといわれています。

また、Binance Launchpadは、他の取引所のIEOよりも人気があり、バイナンスのIEO銘柄自体も上昇しやすい傾向があります。

たとえばBinance Launchpadでは、販売されたトークン価格から50倍近く上昇しているものもあります。

IEOとは

そもそもIEOとはどのようなものなのでしょうか?

IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング/Initial Exchange Offering)とは、仮想通貨プロジェクトが発行するトークンを、仮想通貨取引所が代理で販売する仕組みです。

基本的な仕組みはICO(イニシャル・コイン・オファリング)と似ていますが、ICOは詐欺プロジェクトが多いというデメリットがありました。

そこで、バイナンスなどのリサーチ力のある大手取引所が「この仮想通貨プロジェクトは審査の結果、将来性が高く信頼できそうなので、ウチのプラットフォームで販売しますね」という形式でトークンを販売したのが始まりです。

IEOに参加することで、ICOと同じく、取引所に上場する前の割安な価格でコインを購入できるチャンスが得られます。

Binance Launchpadの特徴

投資家にとって、Binance Launchpadにはどのような特徴があるでしょうか?

将来性の高いプロジェクトに早く投資できる

数多くの仮想通貨取引所がIEOを行っていますが、バイナンスのBinance Launchpadは、その中でもっとも審査が厳しいIEOのひとつです。

また、バイナンスは非常に多くの顧客(仮想通貨トレーダーや投資家)を抱えています。

そのため、トークンを販売したいプロジェクト側としては、「できれば他の取引所ではなく、Binance LaunchpadでIEOしたい」と考えています。

そのため、力のあるプロジェクトは、まずバイナンスにIEOを打診します。

結果、Binance Launchpadには、世界で最高レベルの新規プロジェクトが集結することになります

その中からバイナンスが選定したプロジェクトが、Binance Launchpadの銘柄となるので、投資家は将来性の高いトークンを手に入れやすいのです。

Binance Launchpad銘柄は軒並み上昇

Binance Launchpadは2019年2月から2021年2月までの2年間で、厳選した18のプロジェクトのトークンを販売しています。

そのすべてを詳しく紹介することはできませんが、平均すると、Binance Launchpadに参加した投資家は大きな利益を得ています。

多くのトークンがIEO販売価格から上昇しており、中には50倍近く上昇したコインもあります。

以下に、Binance Launchpadが行われたすべての仮想通貨と、その際のIEO販売価格を記載しておきます。

  • 第1弾:BitTorrent(2019年2月)IEO価格は「0.00001824 BNB」
  • 第2弾:Fetch.AI(2019年3月)IEO価格は「0.00858400 BNB」
  • 第3弾:Celer(2019年3月)IEO価格は「0.00043400 BNB」
  • 第4弾:Matic(2019年4月)IEO価格は「0.000119 BNB」
  • 第5弾:Harmony(2019年5月)IEO価格は「0.000092 BNB」
  • 第6弾:Elrond(2019年7月)IEO価格は「0.00001984 BNB」
  • 第7弾:WINk(2019年7月)IEO価格は「0.00000455 BNB」
  • 第8弾:Perlin(2019年8月)IEO価格は「0.00287844 BNB」
  • 第9弾:BAND(2019年9月)IEO価格は「0.02281717 BNB」
  • 第10弾:KAVA(2019年10月)IEO価格は「0.02581369 BNB」
  • 第11弾:TROY(2019年12月)IEO価格は「0.00032875 BNB」
  • 第12弾:WazirX(2020年2月)IEO価格は「0.00108401 BNB」
  • 第13弾:Cartesi(2020年4月)IEO価格は「0.00097911 BNB」
  • 第14弾:The Sandbox(2020年8月)IEO価格は「0.00038758 BNB」
  • 第15弾:Alpha Finance Lab(2020年10月)IEO価格は「0.0007326 BNB」
  • 第16弾:Injective Protocol(2020年10月)IEO価格は「0.01333333 BNB」
  • 第17弾:Axie Infinity(2020年11月)IEO価格は「0.00377358 BNB」
  • 第18弾:SafePal(2021年2月)IEO価格は「0.00144927 BNB」

投資リターンは時価の変動によって異なるため記載していません。

あらためてチャートを見比べてみると、現在のリターンが把握できるでしょう。

Binance Launchpadの参加方法

Binance Launchpadは海外取引所のバイナンスのみで参加可能なので、まずは登録しておきましょう。

その後、Binance LaunchpadのページからIEOの参加手続きを行います。

ちなみに、Binance Launchpadへの参加条件については、これまで「50BNB以上」などの条件を満たしたBNB保有者の中から、抽選(クジ)で選ばれた人が買える仕組みでした。

しかし、第18弾の「SafePal」のIEOから、サブスクリプション方式と呼ばれる購入方法に変更されています。

サブスクリプション方式とは、IEOに参加者の保有するBNBの「割合」が、そのままIEOトークンの配分の割合となる方式。

人気のIEOではBNBを多く保有していないと、少しのトークンしか買うことができませんが、「買えるかどうかわからない」というクジの要素は取り除かれたので、ぜひ参加してみてくださいね。