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【匿名通貨ピンチ?】BCHを匿名化するCash Shuffleとは

仮想通貨用語解説

こんにちは、阿部です。

今回の記事では、最新のテクノロジーであるCash Shuffleをご紹介します

Cash Shuffleとは、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の匿名性を向上させるための技術です。

匿名性が高いコインは、「誰が誰に、いくら送金したかなどの情報が外部から見えない」のが特徴で、

  • Monero
  • DASH
  • Zcash

などの暗号通貨が有名です。

しかし、Cash Shuffleによって、匿名性の高さがこれらのコインだけのものではなくなってしまうかもしれません。

どのようなことなのか詳細について詳しく見ていきましょう。

ビットコインキャッシュの匿名化 テストで成功

最新のニュースで、ビットコインキャッシュの匿名化テストの成功が報じられました。

本来ビットコインキャッシュは「匿名性コイン」ではないため匿名性は高くありませんが、Cash Shuffleによって、匿名性が付け加えられるのです。

Cash Shuffleは2017年12月にリリースされました。

2018年7月現在も開発が進められており、完全なものではありませんが、開発陣はコメントで

我々はCash Shuffleのテストを行い、正常に作用したことを確認しました。公式にサービスがリリースされるまでにいくつか改善が必要ですが、今回のテストの結果は非常にエキサイティングなものとなりました。

とテスト運用に成功したことを公表。

今後、一般向け公開も行われることがアナウンスされています。

そもそも匿名性とは暗号通貨における「匿名性」

について補足したいと思います。

暗号通貨の代表的な機能の1つに「送金」がありますよね。

送金とは、たとえば、Aさん → Bさん のような資金の移動を指します

ここで「匿名性コイン」と「通常のコイン」の2つはどのように異なるでしょうか?

  • 通常のコイン → アドレスAからアドレスBに対し、いくら送金されたかが外部から見える
  • 匿名性コイン → 「誰が」「誰に」「いくら」送金したか全く見えない

このように異なります。

たとえばビットコインを例に考えてみると、「ビットコインアドレス」と「個人情報」は結びつけられていません

このことから、匿名性コインではない「通常のコイン」でもいくらかの匿名性はあります

これは暗号通貨全体の大きな特徴の1つですね。

そのため「通常のコイン」よりもさらに匿名性を高めたものが「匿名性コイン」であると認識してもよいでしょう。

匿名化は匿名性コインだけの強みではなくなる?!

上記を踏まえて注目したいのは、「匿名性」というメリットが匿名性コインだけのものではなくなってきていることです。

Monero、DASH、Zcashといった暗号通貨は高い匿名性を強みにしています。

しかしこうした強みは、Cash Shuffleといった「通常のコイン」に対して、匿名性を与える技術が出てきたことで薄れてきています

ビットコイン・ライトコインも匿名化?

Cash Shuffleはビットコインキャッシュに匿名性を持たせる技術です。

そのため、通常のコインのなかでビットコインキャッシュだけが特別に匿名性を与えられていると感じるかもしれません。

しかし、「CT(Confidential Transaction)」と呼ばれる技術があり、ビットコインとライトコインの匿名化も実現されようとしています。

このように、典型的な匿名性コイン以外でも「通常のコイン」が匿名化を強化してきているというのが最近の傾向です。

これはプライバシーの観点や、国から完全に独立した存在を目指す暗号通貨の視点から、よい傾向と受け止めています。

ただし、Monero、DASH、Zcashといった暗号通貨のオリジナリティが薄れてくる可能性があるので、これらのホルダーの方は市場の動向を見守る必要がありそうです。

今回は以上となります!