こんにちは、阿部悠人です。
今日は昨日に引き続き、「サ行」から専門用語を解説します。
■「サ行」暗号通貨の専門用語
シルクロード
シルクロードとは、2011年に作成されたインターネット上の違法マーケットサイトのことです。オークションサイトのような場所でしたが、通常のオークションとは違い、違法な商品(薬物・クレジットカード情報・銃などの武器など)を取り扱っていました。
また、シルクロードでは、決済手段としてビットコインが利用されていました。米ドルなどと比較すると、匿名性が高いからです。最終的にシルクロードは摘発され閉鎖しましたが、その際の報道でビットコインが取り上げられ、暗号通貨の知名度を上昇させる結果となりました。
スプレッド
スプレッドとは、取引所において「売り注文の最安値」と「買い注文の最高値」の差額のことです。たとえば、売り注文の最安値が25万5000円、買い注文の最高値が25万4950円の場合、スプレッドは50円となります。通常、取引が盛んな取引所ほどスプレッドが少なく抑えられており、スプレッドが小さいことはよいこととされています。
「タ行」暗号通貨の専門用語
ダッシュ
ダッシュ(Dash)は、数多くある暗号通貨の1つです。高い匿名性が売りとなっており、送金履歴を追跡できない仕組みとなっています。ダッシュはもともと「 Darkcoin(ダークコイン)」という名称でしたが、ダークという響きが良くないため改名されました。
チャールズ・ホスキンソン
時価総額2位の暗号通貨「イーサリアム」などを開発した数学者です。イーサリアムの他、エイダコイン、カルダノ、ビットシェアーズといった暗号通貨を次々に開発、もしくは開発に携わりました。暗号通貨界隈では知らない人はいないといわれる暗号通貨の第一人者、かつ天才と呼び声高い数学者です。
取引手数料
暗号通貨のやり取りを行った際に支払う手数料のことです。通常、以下の2種類があります。
- 取引所などが徴収する手数料。取引所で暗号通貨を購入したり売却したりすると発生するものです。手数料の支払い先は「取引所」です。
- 取引所などが徴収する手数料ではなく、単純に暗号通貨をやり取りする際に発生する手数料。取引所などを仲介しない直接のやり取りであっても、安価ながら取引手数料が発生することがあります。手数料の支払い先は「採掘者」(マイニングをする人)です。
「ナ行」暗号通貨の専門用語
中本哲史
中本哲史(ナカモト・サトシ)とは、2008年にビットコイン誕生のきっかけとなる文献をインターネット上に投稿した人物のことです。その後、この論文に可能性を感じた有志たちが協力することでビットコインが誕生しました。日本人のような名前ですが、実際に日本人なのか、そもそも論文投稿者の本名なのか、といったことはまったくわかっていません。
二段階認証
二段階認証とは、ログイン工程を1つ増やすことでセキュリティを高めるシステムのこと。通常、IDとパスワードを入力すればログインは完了しますが、二段階認証では多くの場合、専用アプリを併用することでログイン完了となります。
ログイン工程が1つ増える反面、不正アクセス対策などのセキュリティを強化することができます。ちなみに、二段階認証に使用される代表的なアプリには「Google Authenticator(Google認証システム)」などがあります。
ネム
ネム(NEM:XEM)は、数多くある暗号通貨の1つ。2015年に公開されました。ビットコインや、その他の暗号通貨で懸念されることとして、コインを多く所有する人がその暗号通貨システムの権限を握ってしまうことがあります。
ネムはコインの保有量や取引額などでアカウントの重要度(採掘のしやすさ)を決定する「Proof of Importance(PoI)」と呼ばれるシステムを採用し、このような懸念を解消することを目指した世界初の暗号通貨です。
また、ネムの特徴として、ビットコインなど他の暗号通貨で存在する「マイニング」「新規発行」は存在しません。通貨はすべて供給済みで「ハーベスティング」というものによって報酬が得られます。
まとめ
ということで今日は知っておきたい暗号通貨の専門用語のサ行からナ行までを話しました。スプレッドの話や多くの通貨が下げ相場の中、一人勝ちしていたダッシュもあるので参考にしてみてくださいね!