ICOを実施したり、仮想通貨を発行する企業は多いとはいえ、名の通っている大企業によるものとなるとめずらしい――。
そんなイメージがこれまでICOにはありましたよね。
しかし最近では、世界的企業や、大手企業についても積極的にICOや仮想通貨を利用する傾向にあります。
格安航空会社の「エアアジア(AirAsia)」が仮想通貨「BigCoin」を発行することが明らかとなりました。
同社は仮想通貨に積極的な姿勢を見せているとのことで、ICOの可能性についても期待されています。
BigCoinという仮想通貨にはどういった特徴があるのか、そもそもエアアジアとはどういう企業なのか、といった気になる点をご紹介していきますね。
格安航空エア・アジアが発行するBigCoinとは?
あなたは、飛行機に乗る機会がどれくらいありますか?
頻繁に利用される方なら、もうご存じかもしれませんね。
エアアジアは、日本国内でも多く見ることができるおなじみの格安航空会社(LCC)です。
羽田空港、関西国際空港、成田空港、新千歳空港などからアジアを中心として世界中へ飛んでいます。
今後、中国、カンボジア、ベトナムへの参入を計画しており、今もっとも勢いのある航空会社の1つでもあります。
BigCoinが注目されるのは、こうした力のある企業による発行であることも理由の1つです。
仮想通貨BigCoinの特徴・将来性
まず1つ目の特徴は、「貯めたマイルをBigCoinに替えることが可能なこと」マイルとは、飛行機に乗ることで貯まる「ポイント」のようなものですね。
通常であれば、貯まったマイルは航空会社ごとに決められたルールで利用可能です。
エアアジアでは、マイルをBigCoinに替えられるので、マイルが使える場所すべてでBigCoinが利用可能ということに。
その分、イメージがしやすくてよさそうですね。
たとえば、BigCoinの代表的な使い道として
- エアアジアの乗車券(チケット)の値段をBigCoin換算で確認できる
- 機内食のアップグレードをBigCoinでおこなうことが可能
- 席のアップグレードをBigCoinでできる
といったことがあります。
後者2つについては、3ヶ月から6ヶ月をめどに実現できるようにするとしています。
個人的には現在公表されている「BigCoinの使い道」は現時点では限定的だというイメージを持っています。
ただし仮想通貨は開発を進めていくにしたがってよりよいものに、より便利なものに仕上がっていくケースが多いため、今後の用途拡大を期待しましょう。
実は、航空会社や空港などを運営する企業の仮想通貨参入は世界的に見られるようになっています。
これらの企業に共通しているのは外国人をターゲットとしていること。
当然、航空会社は空港には外国人が多くいます。
そして外国人は、それぞれ利用している通貨がバラバラです。
日本人なら日本円、中国人なら人民元、アメリカ人なら米ドルなど…。
そのため、エアアジアで「BigCoin」という共通の通貨があることは顧客の便利さを向上させるとともに売り上げアップにもつながるということでしょう。
仮想通貨BigCoinが購入できる取引所
仮想通貨BigCoinを購入できる取引所はまだありません。
今後エアアジアがどのような戦略で始めるのか注目していきましょう!