「Polygon(ポリゴン/MATIC)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する『レイヤー2ソリューション』の本命らしいけど、もう少し詳しく知りたい」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
- Polygonとは
- Polygonの将来性
- Polygonの買い方
さっそく、詳しくみていきましょう。
Polygon(ポリゴン)とは

Polygonとは、「DApps(分散型アプリケーション)を30分でスケーリングできる」と主張している、イーサリアムのスケーリングソリューション。
イーサリアム上で深刻化するスケーラビリティ問題を「レイヤー2」と呼ばれるチェーンを使って解消することができます。
「スケーラビリティ問題を解決する」プロジェクトは多くありますが、Polygonならではの特徴として、イーサリアムの創設者らが開発した最新技術「Plasma(プラズマ)」を用いていることが挙げられます。
またイーサリアムと高い互換性を持ち、「イーサリアム→Polygon」への乗り換えが簡単であることや、圧倒的なスケーラビリティ能力(65000トランザクション/秒)を実現していることも特徴です。
Polygonは過去、バイナンスのIEOプラットフォームである「Binance Launchpad」で資金調達を実施。
その際、560万ドル(約6億円)の調達に成功しています。
Polygonのレイヤー2ソリューションとは?
Polygonは「レイヤー2」という手法でスケーラビリティ問題を解決します。
レイヤー2とは、メインのブロックチェーンであるレイヤー1(ここではイーサリアム)とは別の、2番目のチェーンのこと。
Polygonという別のチェーンを併用することで、イーサリアムの高い手数料を回避することができます。
また「スケーラビリティの高さ」と「非中央集権性」は通常トレードオフであり両立することは不可能とされています。
しかしPolygonはイーサリアムも併用しているため、両方の性質を高いレベルで実現することができます。
PolygonとMatic Networkの違い
Matic Network(マティックネットワーク)というプロジェクトを聞いたことがありますか?
Matic Networkとは、Polygonの旧名称です。
Polygonは2017年、Matic Networkの名称でイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するためにスタートしましたが、2021年2月に現在の名称にリブランディングされました。
仮想通貨業界におけるリブランディングでは、名称変更のほかプロジェクトの方針が大幅に変更されるケースもあります。
しかし、Polygonにおいては(細かい変更はあったものの)大きな変更はなく、「レイヤー2を用いたイーサリアムのスケーラビリティ問題の解決」に注力し続けています。
独自トークンについても、同じ「MATIC」を利用しています。
Polygonの将来性は?

それでは、Polygonの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
Polygonは最大級のスケーリングソリューション
Polygonは2021年5月現在、時価総額ランキング20位に位置しています。
スケーラビリティ問題を解決する仮想通貨は多くありますが、Polygonはこのジャンルでの最大級のプロジェクトだと言えるでしょう。
最近になり、イーサリアムのスケーラビリティ問題はますます深刻化しています。
仮想通貨市場の高騰や、DeFi、NFTブームにより、イーサリアム上のDApps(分散型アプリケーション)の利用者は爆発的に増加中。
しばらく、イーサリアムユーザーは1回のトランザクションで数千円の手数料が発生するスケーラビリティ問題に怯えることになるでしょう。
長期的なニーズが期待できる分野で、最大級の規模を誇っているのはPolygonの大きな武器です。
Polygonは「Binance Launchpad」の出身銘柄
Polygonは、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスのIEOプラットフォーム「Binance Launchpad」の出身銘柄です。
上述のように、Matic Networkの名称で560万ドル(約6億円)の調達に成功しています。
このことは、Polygonの高い信頼性を証明するものであり、長期的な価格上昇にもポジティブに作用するでしょう。
なお、バイナンスでIEOを実施した際には1MATIC=0.00263ドルで販売されました。
2021年5月時点では現在、1MATIC=1.65ドルで推移しているため、627.3倍になった計算ですね!
そのほかPolygonは、大手仮想通貨取引所コインベースのカストディサービス「Coinbase Custody」の取り扱い銘柄にもなっています。
バイナンスやコインベースなどの世界的取引所から支持されていることは、Polygonを保有する上での安心材料です。
Polygonはイーサリアムからの乗り換えが簡単
公式サイトには、Polygonを説明する以下の画像が掲載されています。

左上から
- イーサリアムとの互換性
- スケーラビリティ能力
- セキュリティの高さ
- 主権
- 相互運用性
- 使いやすさ
- 開発のしやすさ
- モジュール性
がアピールされていますが、この中で注目すべきは「イーサリアムとの互換性」です。
Polygonには、Ethereum Virtual Machine(イーサリアム仮想マシン)との互換性があります。
つまり、イーサリアム上で開発したアプリをPolygonで動かすことができるのです。
当初イーサリアム上で開発されていたプロジェクトも、スケーラビリティ問題が深刻化した今、レイヤー2ソリューションを検討しています。
Polygonはその有力な選択肢であり、スケーラビリティ問題が続く限りその価格の上昇が期待できるでしょう。
Polygonの買い方

Polygonは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。