「NEAR Protocol(NEAR)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「イーサリアム2.0の強力なライバルらしいけど、イーサリアムとはどんな点が違うの?」
と、疑問を感じていませんか?
そんな方に向けて今回は、以下のポイントについて解説します。
さっそく、詳しくみていきましょう。
NEAR Protocolとは
NEAR Protocolとは、DApps(分散型アプリケーション)やスマートコントラクト(契約機能)が利用できる仮想通貨プラットフォームのひとつ。
イーサリアムと似た機能を提供していますが、イーサリアムよりスケーラビリティ問題(手数料の高騰や取引の遅延)が発生しにくいメリットがあります。
具体的には、高速のトランザクション(数秒以内)を低コストな手数料(約1円)で実施できます。
また、イーサリアムとの高い互換性を持っています。
「Rainbow」と呼ばれるブリッジ(橋)を利用し、イーサリアムとNEAR Protocolでトークンを移動させることができます。
「Rainbow」とは
NEAR Protocolの代表的なプロダクトのひとつに、「Rainbow」があります。
RainbowはイーサリアムとNEAR Protocol間を橋渡しする役割を持っており、イーサリアム規格の「ERC20」トークンをNEARに持ち込むことができます。
NEAR Protocolは、「イーサリアムのDApps開発者のNEAR Protocolへの乗り換え」を促進することを目指しています。
そうした意味からも、RainbowはNEAR Protocolにとって重要なプロダクトです。
独自トークン「NEAR」とは
NEAR Protocolの独自トークンである「NEAR」とはどのようなものでしょうか。
まず、イーサリアムと同じように、NEAR Protocolを利用する際に必要なトランザクションの手数料の支払いに使うことができます。
またNEAR Protocolは非中央集権的なプロジェクトであるため、ネットワーク全員でプロジェクトを管理します。
NEARはその際のガバナンストークンとして(NEAR Protocolの運営方針を決める投票権として)使うことができます。
NEAR Protocolの将来性は?
それでは、NEAR Protocolの将来性についてどう考えればいいでしょうか?
NEAR Protocolのライバルは「イーサリアム2.0」
NEAR Protocolはイーサリアムと多くの共通点があります。
DAppsを構築し、スマートコントラクトを利用できます。
ただし、スケーラビリティに優れているため、処理能力を大幅に強化したイーサリアムのアップデート版である「イーサリアム2.0」と似ているといえるでしょう。
NEAR Protocolは、イーサリアムのシェアを奪うための賢い戦略を持っています。
まずは、イーサリアムとの互換性、相互運用性を高めます。
たとえばNEAR Protocolは、イーサリアム(EVM)を使ってアプリ(DApps)を動かすことができます。
これはスケーラビリティ問題に悩む開発者の「イーサリアムからのベストな乗り換え先」になるためです。
強力なライバルと似たサービスを提供することは、IT業界で広くとられている後発組の有力な戦略です。
NEAR Protocolの強みは開発のスピード感
ただし、イーサリアムとまったく同じ機能を提供しても、先発組のイーサリアムからシェアを奪うことは難しいでしょう。
そこでNEAR Protocolは、まずはイーサリアムに習いながらも、いつかは「イーサリアムを追い越す」ために開発のスピード感を重視しています。
NEAR Protocolの最大の特徴は、スケーラビリティに優れていること。これはNEARが「シャーディング」と呼ばれる技術を採用しているため。
シャーディングとは、取引を検証するノードの処理を複数に分けることで、処理能力を向上させる技術です。
シャーディングの実装には技術的な高いハードルがあり、イーサリアム2.0がシャーディングの実装に成功するのは2022年前後、場合によってはさらに遅れるとも考えられています。
一方、NEAR Protocolはすでにメインネットをローンチしています。
「イーサリアム2.0と同じ機能をより高いスピード感で出せる」ことは、NEAR Protocolの強みです。
NEAR Protocolは「トップ50のブロックチェーン企業」に選出
DApps開発者とユーザーに使いやすいプラットフォームを提供していることが評価され、NEAR ProtocolはCVVCの「トップ50のブロックチェーン企業」に選ばれています。
これはブロックチェーンに投資するベンチャーキャピタル「CVVC」が、スイスとリヒテンシュタイン市場をリサーチして選出したブロックチェーン企業のランキングです。
投資のプロであるベンチャーキャピタルから高く評価されていることは、NEAR Protocolの将来性を示すものだといえるでしょう。
NEAR Protocolの買い方
NEAR Protocolは国内取引所では扱われていません。
海外取引所のバイナンスで買うことができます。