「OMG Network(オーエムジーネットワーク/旧オミセゴー)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する有力プロジェクトらしいけど、将来性は高い?」
と、OMG Networkについて気になっていませんか?
そこで今回は、以下のポイントについて解説。
さっそく、詳しくみていきましょう。
OMG Network(オーエムジーネットワーク)とは
OMG Networkとは、イーサリアム(ETH)のスケーラビリティ問題を解決するための仮想通貨プロジェクト。
2017年7月、OmiseGo(オミセゴー)の名でスタートし、2020年6月に「OMG Network」へとリブランディング(名称変更)が行われました。
プロジェクトの主な目的は、「高速かつ低コストで利用できるオープンな金融サービスの提供」であり、OMG Networkはこの手段としてレイヤー2(セカンドレイヤー)を活用しています。
「More Viable Plasma」という技術を活用することで、イーサリアムの約100倍以上となる数千TPSの処理速度を実現しながら、イーサリアムと同等レベルのセキュリティを両立します。
なお、OMG Networkは2017年のICOで約26.8億円を調達。その後、日本の三井住友銀行やトヨタファイナンシャルサービスなどから支援を受け、約83.4億円の調達に成功しています。
OMG Networkはスケーラビリティ問題の解決する
ビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨は現在、「スケーラビリティ問題」に直面しています。
スケーラビリティ問題とは、送金が増加した際に処理速度が追いつかず、取引手数料が高騰したり、取引が遅延したりすること。
なぜこのようなことが起きるかというと、ビットコインやイーサリアムにある1つのブロックチェーン(レイヤー1)だけでは、処理速度に限界があるため。
そこで、レイヤー2(セカンドレイヤー)と呼ばれる別のチェーン(オフチェーン)で補強することで、OMG Networkはスケーラビリティ問題を解決します。
OMG Networkの将来性は?
それでは、OMG Networkの将来性をどう考えばいいでしょうか?
OMG Networkは「Bitfinex」と提携
2020年6月1日、OMG Networkは世界的仮想通貨取引所であるBitfinex(ビットフィネックス)との提携に成功。
同社による世界最大の米ドル連動型ステーブルコイン「USDT」は今後、OMG Networkを活用して送金できるようになりました。
USDTといえば、取引量がもっとも多い仮想通貨のひとつ。
また、イーサリアムのブロックチェーン上でも発行されているので、イーサの処理能力に大きな負荷を与えており、手数料高騰の原因となっていました。
しかしOMG Networkとの提携により、今後ははるかに低コストかつ、高速な送金が可能となりました。
この提携は、OMG Networkが仮想通貨業界を代表する企業に技術を認められたことを意味しており、発表直後にOMGの価格は約20%上昇しました。
今後は、DeFiやエンタープライズへの活用に期待
OMG Networkがさらに成長するには、当然ながらOMGの採用例が増える必要があります。
そのひとつのシナリオとしては、エンタープライズ(企業)があるでしょう。
今後、一般企業がブロックチェーンを活用するケースは増加します。
その際、スケーラビリティ問題によるコスト高騰や遅延を避けるため、OMG Networkへのニーズが拡大する可能性があります。
実はOMG Networkは、2020年12月3日に香港の仮想通貨OTC取引企業の「ジェネシスブロック」の子会社「Genesis Block Ventures」に買収されると発表されました。
Genesis Block Venturesは今後、OMG Networkを活用して仮想通貨レンディングサービスや、仮想通貨取引プラットフォームの開発を目指しています。
またGenesis Block Venturesは今後、分散型金融(DeFi)分野でOMG Networkのようなレイヤー2ソリューションのニーズが増加すると予想しており、あらかじめ、OMG Networkを取り込もうとの狙いもあるようです。
OMG Networkの将来性を考える上では、「エンタープライズ」と「DeFi」の2つがキーワードになりそうです。
OMG Networkの買い方
OMG Networkは、国内取引所のGMOコインで買うことができます。