「仮想通貨オーキッドってどんな仮想通貨なのかな?」
「どんな用途で使われているんだろう?」
「購入したけど、その後どうなった?」
このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
オーキッドとはイーサリアム上で動作する分散システムを使用することで、政府や権力者からの検閲を避け、インターネット上で匿名かつ安全な通信を実現することを目的としたプロジェクト、及びそのプロジェクト内で使われるトークンの名称です。
本記事では仮想通貨オーキッドの以下の点について解説します。
仮想通貨Orchid(OXT)とは?
オーキッドの仕組み
インターネットが発達するにつれ、政府や企業に自身の情報が監視・検閲される危険性が増した現代。
幸いなことに、日本ではお金を払えばほぼ制限無くインターネットを利用することが出来ますが、一部の諸外国では国外のサービスが使えないなど厳しく制限されているのが現状です。
オーキッドは、こうした背景を元に「ユーザー同士で匿名かつ安全な通信を行う」ことを目指して生まれました。
具体的な匿名化の仕組みとしては、まずユーザーは「Orchid Market(オーキッドマーケット)」と呼ばれるP2Pネットワークに参加します。
ネットワークに参加後、ユーザーは帯域幅販売者から帯域幅(自分用の回線)を購入します。
この帯域幅はVPN(Virtual Private Network)として機能し、ユーザーは購入した回線を使用することで匿名かつ安全な通信ができるようになるという訳です。
ただし完全に匿名なネットワークであるため、犯罪者が犯罪予告やハッキングなどを行っても特定が難しいというデメリットがあり、ホワイトペーパーでも今後の課題として取り上げられています。
オーキッドトークン(OXT)の概要と使用用途
ティッカーシンボル | OXT |
ブロックチェーン | イーサリアム |
トークン標準 | ERC-20 |
トークンタイプ | ユーティリティトークン |
総供給量 | 1,0000,000,000OXT |
初期循環供給 | 65,807,277OXT |
オーキッド内で使用される独自トークン「オーキッド(OXT)」ですが、
- Orchidネットワークを維持するため為のノードの報酬
- 帯域幅を購入する際の決済手段
- Orchidネットワーク内での取引手数料
上記のような用途があります。
オーキッドと「泉忠司」氏の関係性
仮想通貨オーキッドは公式で「一般向けのICO販売セールを行う予定はない」と発表していましたが、日本国内で「泉忠司(いずみただし)」氏を経由してプライベートセールが行われました。
個人では入手できないはずのトークンをどうやって手に入れたのかは不明ですが、恐らく企業向けに販売されていたトークンを何らかのルートで仕入れたのではないかと思われます。
確かに「個人では入手できないものを売ってくれる」という見方もできますが、問題なのはその販売価格です。
なんとICOセール時の値段が約76円なのに対して「泉忠司」氏が販売していた価格はその5倍の約394円。
入手が難しいとはいえ、かなり割高ですよね。
オーキッド公式は当初この国内でのプライベートセールについて認知していなかったようですが、あまりにも販売価格の差が大きく、多くのユーザーから不満が上がっていたことから「泉忠司」氏から購入してしまったユーザーに対して83円でトークンの販売を行うという事態になりました。
また、「泉忠司」氏は今回のオーキッド事件以外にも「仮想通貨バンク」や「ノアコイン」でも問題を起こしており、被害にあった投資家による詐欺被害者会まで存在するようです。
オーキッドトークンの配布状況
現状、一般の投資家への配布は行われていませんが、前述した「泉忠司」氏から購入した人にはトークンの配布が行われたようです。
ただし、2020年12月までロックアップされており取引所で売却することはできません。
オーキッドの上場場所と価格
オーキッドトークンは現在
の3つの取引所に上場しています。
2020年10月現在の価格は27円〜28円の間を推移しております。
ICO時の価格よりだいぶ低い価格帯で推移しておりますが、プロジェクトとしては大手取引所に上場する力がありますので、まだ期待も持てるという感じでしょう。