「Wanchain(ワンチェーン/WAN)ってどんな仮想通貨なんだろう?」
「中国版リップルと呼ばれているらしいけど、それはなぜ?」
と、Wanchainについて気になっていませんか?
Wanchainへの投資を検討している方に向けて、今回は以下のポイントを徹底解説。
さっそく、詳しくみていきましょう。
Wanchainとは
Wanchainは、ブロックチェーン上で銀行同士をつなげ、金融プラットフォームを構築することを目指す仮想通貨プロジェクト。
中国の北京と、アメリカのオースティンを拠点としながら、アジア、アフリカ、ヨーロッパなどの世界中にスタッフが点在しています。
Wanchainが提供しているのはクロスチェーンと呼ばれる仕組みで、複数の銀行や取引所、金融機関をWanchainがつなぐことで、効率的に金銭などの取引を行うことができます。
「銀行間をつなげる」という仕組みは、リップル(XRP)とも類似していますが、後述するようにWanchainはリップルよりも匿名性が高く、プライバシーに優れるなどのいくつかの違いがあります。
Wanchainは2017年9月、ICOにてWANを発行しています。
Wanchainが提供するクロスチェーンとは
クロスチェーンとは、異なるブロックチェーン同士をつなげる「橋渡し」のことです。
「仮想通貨」や「ブロックチェーン」という言葉はかなり一般的になりつつありますが、それでも身近に使われているケースを目にすることは多くありません。
その理由のひとつは、ブロックチェーン同士をつなぎ合わせる橋渡しの仕組みが成熟していないからです。
具体的にいえば、パブリックブロックチェーン(ビットコインやイーサリアムなど)と、プライベートブロックチェーン(特定の管理者が存在する中央集権的なチェーン)をうまく連動させることが大切です。
これにより、仮想通貨の利便性が向上し、実用化が進むと期待されています。
まさに、このための仕組みであるクロスチェーンを提供しているのがWanchainなんですね。
Wanchainの将来性は?
それでは、Wanchainの将来性をどのように考えればいいでしょうか?
Wanchainとリップル、将来性が高いのは?
Wanchainは、クロスチェーンによって銀行同士を接続することができるため、「中国版リップル」と呼ばれることがあります。
リップルは国境をまたぐ国際送金に対して導入される仮想通貨で、これにより送金を高速かつ、低コストで実施できるようになると期待されています。
国際送金分野は市場規模も大きいため、成功した場合には爆発的な需要増加が期待されることから、リップルは時価総額3位まで成長してきました。
では、もうひとつの「橋渡し」の仮想通貨であるはWanchainどうでしょうか?
国際送金の分野では名実ともにリップルに劣っていますが、「個人ユーザー」が送金を行う場合、リップルよりもWanchainを利用するのが便利だと考えられます。
なぜなら個人ユーザーは、ユーザーによって保有している仮想通貨が違うからです。
Wanchainのクロスチェーンを使えば、銘柄の異なる仮想通貨同士を「交換」しつつ、同時に「送金」できます。
たとえば、「Aさんはモナコインで送金」「Bさんはビットコインでそれを受け取る」などですね。
またWanchainは匿名性が高いので、何らかの理由でプライバシーを保ったまま資産を移動したい場合も、簡単にそれを実現できます。
こうしたことから、金融機関に強みを持つリップルと、個人に支持されやすいWanchainは、それぞれ棲み分けが行われていくことでしょう。
Wanchainは「材料」が豊富
Wanchainは公式サイトや公式ツイッターで、ロードマップ(今後の開発予定)や最新情報を公開しています。
またその進捗状況も随時更新しているため、投資判断の材料として用いることができます。
たとえば、2020年末に向けた開発としては、上記が公開されています(2020年12月10日時点)。
上昇要因として期待されていたのが、クロスチェーントランザクションの高速化を含む「Wanchain 5.0」のメインネットのローンチです。
しかし、2020年12月末までに実施とされていましたが、すでに前倒しで完了していますね(遅れるプロジェクトも多い中、優秀ですね!)。
他にも、2020年末までに「イーサリアムERC-20と、EOSトークンの統合」などの材料が挙げられています。
投資家がいつでも開発状況を確認できるようにしてくれているので、気になる方は確認してみてくださいね。
Wanchainの買い方
Wanchainは国内取引所では取り扱われていません。
海外取引所のバイナンスで購入できます。