こんにちは、阿部です。
「ビットコイン」と「株」はどちらも有力な投資先。
しかしビットコインと株の2つは、根本的に全く異なるものです。
ここではビットコインと株はどのような違いがあるか?
取引する方法はどのように異なるのか?などをシンプルに解説したいと思います。
ビットコインは「通貨」だが株は「会社の一部」
ビットコインが通貨(お金)であるのに対し、株は株式(会社の一部)であること。
これがビットコインと株の最大の違いです。
ビットコインに投資する場合日本円でビットコインを購入しビットコインの価値が値上がりしたところで日本円を買い戻します。
一方、株に投資する場合選んだ企業の株を購入し、企業が業績を上げるなどして値上がりしたタイミングで売却します。
どちらも価値が上昇することを見込んで投資する点は同じですがどのような要因で価値が上昇するかはまったく異なります。
したがってビットコイン投資を得意としている方が株式投資も得意であるとは限りません。
最低投資金額の違い
ビットコインと株、どちらが少額から投資可能でしょうか?
それは、ビットコインです。
株の場合どの銘柄を購入するかで金額は異なりますが最低でも「数万円」大企業へ投資する場合は「数十万円」の資金が必要です。
一方ビットコインの場合どの取引所(売買所)を利用するかによりますが
国内で最もメジャーなビットコイン取引所と言われている「bitFlyer」の場合120円が最低投資金額です。(1BTC:12万円で計算。ビットコイン価格により変化します)
株だけでなく投資信託などを含めても、ビットコインほど少額から始められる投資案件は多くありません。
売買手数料の違い
売買手数料は、売買するたびに支払うお金のことです。
ビットコインと株どちらの売買手数料が割安なのでしょうか?
一般的には株よりビットコインの手数料が安価とされています。(証券会社や取引所によって異なりますが)
株の売買手数料は売買手数料が最低水準かつメジャーと言われている「SBIネット証券」の場合10万円までの売買で税込150円。(2017年3月現在)
一方ビットコインの場合は多くの取引所で手数料が無料。
取引量が多くメジャーな「bitFlyer」は有料となっており10万円未満で購入額の0.15%。5万円なら75円の計算ですね。
ちなみに売買手数料はまれに変更されます。常に最新情報のチェックを。
取引時間の違い
ビットコインと株は、取引可能な時間帯が異なります。
株の場合「平日の午前9時~11時半、12時半~15時」の1日2回、合計5時間。
東京証券取引所の取引時間ですね。平日お仕事がある方は取引が難しい場合もあるでしょう。
一方ビットコインの場合24時間365日取引可能。
いつでも取引が可能なビットコインは非常に便利で、ありがたいところです。
流動性(出来高)の違い
出来高とは「売買がどれだけ盛んに行われているか」を表す数字です。
出来高が低いと売りたいとときに買い手が見つからないといったケースも考えられます。
それではビットコインと株はどちらのほうが出来高が高いのでしょうか?
一般的には出来高は株のほうが高いと言われています。
しかし、株には取引が盛んな銘柄とそうでない銘柄の差が大きいという特徴もあります。
メジャーな銘柄であればビットコインよりはるかに取引が盛んな反面マイナーな小型株などはビットコインより出来高が低いのが現状です。
ではビットコインの取引で出来高が低く不便なことはあるのでしょうか?
いいえ。取引量の多い取引所を選択すれば
「売りたいのに買い手がいない」
「買いたいのに売り手がいない」
といった状況にはまずならないのが現状です。
心配な方は取引量が多い取引所(現在でいうとbitflyerなど)を利用すると良いでしょう。
配当金の有無の違い
配当金とは、利益を投資家に還元するために会社が支払うお金のことです。
したがってビットコインへの投資では配当金を受け取ることはできません。
ビットコインは「会社」ではないからです。
配当金を目的に投資するのであれば株を購入する必要があります。
注意点として会社から配当金を受け取ったとしても投資家の収支がプラスになるとは限りません。
配当金は投資額から見ると僅かなので株価の下落が大きいと配当金は相殺されてしまいます。
また株を購入したとしても業績がうまく上がらないと「無配当」といい配当金がゼロの場合もあります。
ビットコインと株はかなり違う
ここまで、ビットコインと株の異なる点を列挙しました。
ビットコインと株の違いは整理できたでしょうか?
ビットコインと株2つとも有力な投資先であることに違いはありません。
どちらが優れているかという問題ではなくそれぞれのスタイルに合致した投資法を選択することが大切です。
ぜひ参考にしてみてください!